再涙

 長い長い時間
 君と逢えなくて
 もう一度"親友"になろうって
 ずっと忘れてた
 君の笑顔 君の声
 久しぶりに...懐かしくて
 思わず笑みがこぼれた
 言葉を交わすのも何日ぶりかで
 たった一言が
 何分も耳に響き続けていた

 また逢えた...
 当たり前のことがやけに嬉しくて
 でも顔見るまで哀しみ忘れてて
 急に切なくなった
 また君と喋るために
 勇気を振り絞らなければいけない
 嫌なことではないんだけど
 急に君と"親友"になるなんて無理な話
 随分前に君の事で流した涙
 やっと思い出した
 そして...涙は流れる

 ほんの短い休みが
 でもいろんな事があったけど
 随分長かったよ
 君の笑顔を忘れてた
 君の優しさ忘れてた
 今再び思い出す
 あの時に流した涙
 そして...涙は流れる




  夢涙

 最近よく君が夢に出てくる
 僕の願いが実現している夢
 実際には君と話すきっかけがないと
 君に笑顔一つ見せないのに
 夢の中で僕らは笑ってた

 一緒に話そうよ
 僕一人が暗くなって
 君は全然重く考えてないのに
 ただ僕に勇気が存在してないだけなのに...

 目が覚めて枕が濡れていた
 瞼はまだ湿ってて朝の風景がぼやけてた
 今日はいつもより早く学校に行こう
 君を待つために...
 君より早くおはよう言うために...
 涙を拭いて急いで家を出た




  哀涙

 なんとなく...この空気は淋しい
 いつもと同じ場所の
 いつもと同じ時間帯の空気だけど
 でもなんとなく...淋しい
 哀しいときはいつもここに来た
 風が僕の心に吹きつけ少し涙が滲み出るけど
 ここはなんか落ち着く
 一人で涙をためてると君は横に黙って座る
 泣いてる理由解かるから君は何も言わなかった
  大丈夫だって...
 そんな言葉をかけても無駄な事も知ってるから
 君は僕が泣き終わるまでずっと横にいる

 でももうここには来ない
 僕は涙を流す理由を消すため
 勇気を出して笑顔を作った
 まだ笑うって事に慣れてなくて
 君はぎこちないって笑うけど
 君ももう涙を望んではいないだろう

 風が吹いてこの場所の空気は飛んでいく
 淋しい匂いがしたこの場所は
 僕の涙に濡れたこの場所は
 哀しみしか渦巻いてない
 風は淋しさしか吹き飛ばせなくて
 いまだに哀しい音が聴こえる
 僕以外の人にこの地を踏ませたくない
 哀しい気持ちになってほしくないだけだけど
 僕はこの扉にカギをかけた




  謝涙

 ごめん...ごめんよ
 壊れた玩具のように何度も何度も頭を下げる
 その言葉一つ一つに込められた僕の気持ちが
 君には届いたらしい

 君は僕と仲直りした
 僕の犯した過ちを赦してくれた
 ずっと恨んでたんだね
 これからもずっと恨んでていいよって言ったら
 もう晴れたって言ってくれた
 でも君は僕だけしか赦さない
 いや...謝ったのは僕だけなんだ
 もはや無意識のうちに飛び出してくる詫びの言葉は
 向こう側が透けていた

 もう仲直りしてるよ...
 その言葉が信じられなくて
 でも他人の前では喜べなかった
 でも嬉しいっていうより感激したよ
 ほんと涙が出そうだった
 君の事で哀しい涙を流してたけど
 やっぱり最後まで涙を流してた
 涙の成分は違うけど......

 ごめん...ごめんよ
 テープレコーダーのように何度も何度も謝った
 その言葉一つ一つ出すたびに
 心の中が洗われて一滴一滴溢れた

 ごめん...ごめんよ
 壊れた玩具のようで君にはどう映っただろう
 その涙一粒一粒に込められた君との想い出が
 もうこんなにたまってしまった




  霧涙

 手探りで進む僕の前に
 何が出てくるんだろうか
 この深い霧の向こうには
 何が待っているんだろうか
 霧は晴れることなく
 音すらも霧によって消されていた
 僕を支えてくれてた仲間とも
 今ははぐれてしまってもう逢えない

 信頼という言葉が
 霧の中に消えていく
 誰かを信じて頼る事はもうできない
 誰か本気で信じられる人が来るまで
 僕は心を閉ざす...何も話さない
 これからすぐには現れないと思う
 僕が信頼する人は...

 誰にも見せられない涙を
 霧の中で声を出さずに流した
 霧がさらに深く感じた

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