聖雪
そろそろ準備も
はじまるんだろうか
遥か彼方の玩具工場
サイズの変わった服を縫い
たまった子供の夢を袋につめ...
聖なる雪が
この地にも舞い始めた
鈴の音はまだ遠いけど
大きなもみの木が
あらゆる場所で着飾りだす
...そろそろ煙突も掃除が必要かな
子供の夢を配るあの人は
僕の元にも来るのかな
大人の元にも夢を配りに行くのかな
毎年子供は夢を待ち望んでいる
あの人の存在を...
あの人が配る心の贈り物を...
マフラー
夏にもらった茶色いマフラー
今さら出てきてどうするのかい
寒さを防ぐマフラーは
他にもあるんだよ
それとも...
哀しみを防いでくれるのかい
首を暖かく包み
冷たさを取り除いてくれる
じゃあ...
心を包んで...
この心にある変な感じを取り除いて...
今さら遅いんだよ
もう巻けないよ
君からもらったマフラー
一度も使わないまま
また眠らせてしまった...
山空
星を見つけた
今はもう姿を見せてはくれなくなった
小さな星を見つけた
星は黒い空に
輝く線をいくつも描いた
静かな山の中
踊る星を見つけた
昔は夏に川辺で
よく星を見かけた
うちわ片手に
星の名前を呼んでいた
でも...最近は姿を見せてくれない
暗い山の中
ずっと探してた星をやっと見つけた
懐かしい...
子供の頃星を追っていたわけではなかったのに
でもなんだか懐かしさがあった
そして...星を見つけた
動かない山の動かない空の中
何本も何本も光る線をひいていた......