一人では何もできなかった
 君とつるしたてるてる坊主が
 並んで外を見ていた
 雨が空から落ちるとき
 何故か僕の目から涙が落ちる
 そして…必ず君に救援信号を送る

 君の傘に入って夜の道を歩く
 雨は止まず
 涙も枯れず
 君は何も言わなかった
 ただ隣にいるだけでいい
 優しい言葉をかけてくれなくたっていい
 君の存在だけで僕は安心するから

 でも今日は
 まだ雨が降っている
 雨が止まないと笑えないよ
 今日は
 君に笑えなかった…




  虹

 ねぇ...知ってた?
 あんなにキレイな虹って
 全部混ぜると
 黒くなっちゃうんだよ
 ねぇ...知ってた?

 それでも虹の橋を
 望んじゃうんだよね
 前きいたコトがある
 あの虹のはじっこには
 宝物があるって...

 そういう夢もいいよね
 少しは空を見て
 昔に戻ってみたいんだよ
 現実につぶされて
 虹を混ぜちゃって
 世の中黒くしてたのかな...




  師走雨

 雨が降った
 雪じゃなくて雨が降った
 純粋な白い雪なら良かったのに...
 今日は哀しみの雨が降った

 傘に当たる雨
 透明な傘の向こう側に
 重たい憂鬱な空
 いつもなら雪が光って楽しい道も
 今日は涙で黒く...染まっていた

 雨が降った
 もう師走なのに雨が降った
 包み込んでくれる雪なら良かったのに...
 今日は全てを洗う雨が降った

 雨が降った
 寒いはずなのに雨が降った
 哀しみなんていらない...
 雨じゃなくて雪がよかった...
 今日は哀しみの雨が降った......




  ワイン

 聖なる夜に空は輝き
 星がいつもより明るく感じた
 夜風が肌に冷たく当たるけど
 でもずっとこのままで...
 ここに座って上を見ていたかった

 何だろう...
 独りが淋しいから...
 それともこの闇が恐いから...
 冷たい空気の中
 零れ落ちた涙は白く結晶となって
 風に舞った

 何だろう...
 もうあと何分かでクリスマスなのに...
 もうすぐ嬉しくなれる日のはずなのに...
 震える肩が何故か
 急に滲んだあの星は白く結晶となって...
 空を溶かした

 聖なる夜に心は凍え
 星と涙が雪となって空を交差した
 暗闇が瞳に哀しく映るけど
 でもずっとこのままで...
 ここに座って上を見ていたかった

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