Sophie Zelmani: Biography


 '72年2月12日(Sheryl Crowの翌日だ!年は全然違うけど)にスウェーデン・ストックホルムの郊外で生まれる。"Zelmani"というロシア系の名前は母親の結婚前の旧姓で、アーティスト名として使っているだけで現在の本名は違うらしい。

 中学の頃までは男の子に混じってよくサッカーをしたり、グラウンドを走り回っていたのが好きな女の子だった。また詩を書くのは好きで壁やタンスなど部屋の中の至る所に書き留めていたそうだが、本はあまり読まなかったそうだ(疲れてすぐ寝てしまうそう)。そんなSophieが14歳の時に父親にギターを教わり、曲を書くようになった。初めて曲を書いたとき、自分でも凄いと思ったそうだ。そして地元のスタジオで作ったデモテープを何の気無しに3つのレコード会社に送ったところ、ソニースウェーデンから契約の申し出がありレコードを作ることになった。

 デビューアルバムSophie Zelmaniはレコード会社に紹介されたBo Kaspers Orkesterのメンバーで、Rebecka Tornquvistのプロデュースも手掛けていたLars Halapiをプロデューサーに迎えて製作された。シングルAlways Youでデビューを飾り、もう1枚のシングルの後リリースされたセルフタイトルアルバムは本国スウェーデンでは初登場で4位に入り、ゴールドアルバム(5万枚以上)に輝いた。その年のスウェーデンのグラミー賞にあたる賞では新人賞に輝いた(最優秀女性ポップシンガーにもノミネートされた)。このアルバムはまた日本においても10万枚を超すヒットとなり、スウェディッシュ・ブームの一翼を担う存在となった。'96年にはスウェーデンのベストセラー小説が映画化された際に新曲So Goodを提供し、スウェーデン、日本でシングルカット、またこの曲を追加収録してアルバムが再発される。

 アルバムの好評を受けヨーロッパツアー(イギリスはなんとBrian Kennedyのサポートで回ったそう)に続いて'96年6月末から7月初頭にかけて来日し
 6/27(木) 大阪・心斎橋クラブクアトロ
 6/28(金) 名古屋・クラブクアトロ
 6/30(日) 渋谷・クラブクアトロ
 7/1 (月) 渋谷・クラブクアトロ
 7/2 (火) 渋谷・オンエアイースト

の5回、公演を行った。[ 私は6/30の一日だけ行きました。生で見たSophieは、まだライブ経験が少ない為に所々で初々しさを感じさせるところもありましたが、曲を演奏する前に「この曲は〜を見て、〜と思ったので書いた」とか生真面目に曲紹介をし、聞き取り易い発声で歌っている姿は非常に魅力的で、Sheryl Crow同様コンサート後に一気にファン指数があがりました。ちなみに私はステージ前1列目ほぼ真ん中で見ましたが、そのときにSophieからSophieバンドの記念写真を手渡しで貰いました。(写真はこちら]
来日中にはテレビ番組にも出たらしい(見逃してます)。アメリカでも映画Independence DayにStand Byが使われた(サントラには未収録)こともあってミニ・ツアーを行い、ジャケット写真を差し換えたアメリカ仕様のアルバムが発売された(その後'97にはBest Friend's WeddingのサントラにAlways Youが収録されるが映画には使われていない)。

 Sophieが”凄い旅”と形容する、世界各地を回ったツアーやプロモーションに疲れを感じて少し休みをとった後(成功する為に長期間留守にするくらいなら家で寝てた方が好きだそうです)、'97年の秋になって2作目のレコーディングに入った。そして翌年3月にはシングルSo Long(日本ではBlack Day)に続いて確かな成長を感じさせるアルバム、Precious Burdenが日本で先行発売された。前作とは大きく異なる雰囲気を持つこのアルバムは日本でも大々的に売り出されたが、ラジオフレンドリーではない為に前作ほどのヒットには結びつかなかった。スウェーデン国内は回ったようだが、大きなツアーはやらなかったようだ。

 '99年の4月に初めての子供(女の子で名前はEtta)を出産したSophieは7月になって再びスタジオに入り、2週間のレコーディングを行った。その成果であるアルバム、Time to Killは11月3日にスウェーデンでリリースされ、2月からはスウェーデン国内をツアーで回っている。Sophieはこのアルバムでスウェーデン版グラミー賞で最優秀女性ロック・ポップアーティストにノミネートされた。遅れて4月19日にはようやく日本でも発売される。アルバム発売時には来日予定とアナウンスされていたが、売れ行きが芳しくなかったのか、結局実現しなかった(残念、、、)。

 '02年の1月には4枚目のアルバムSing and Danceをリリース。スウェーデンのチャートでは初登場で5位を記録し、スウェーデン国内でのSophieの根強い人気を示した。このアルバムにより、スウェ−デン版グラミー賞のBest Female Pop/Rock Artist Of The Year部門にノミネートされたらしい。ヨーロッパでは少し遅れて'02の2月に発売されたが、スウェーデン国内でのツアーがあったほかは、プロモーション活動らしきものはあまりされなかったようだ。日本においてはいまだに発売されていないし(シングル発売の計画は一時あったみたいだけど)。。。

'03になって、Bob Dylanが脚色を担当し、新曲も提供した映画"Masked and Anonymous"のサウンドトラック盤に、SophieによるBob Dylanの"Most Of The Time" のカバー('00年に録音されていたらしい)が収録された。

Last updated: Aug.24, '03

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