Eddi Reader @ ビルボードライブ東京 (Mar. 30, '13)
東京公演の二日目は、事前の予約状況が良かったようなので(今回の東京公演は全体的に予約状況が良好でしたがこの日のファーストが一番良く、セカンドもそれに次ぐくらい良かった)、期待して行きました。会場の入りは、両ステージともに9割程度は入っていて、下のフロアは両脇のテーブル以外はほぼ埋まっていました。私はファーストは整理番号が良かったこともあり2列目の中央で、セカンドはやや番号が悪かったこともあり、最前列の左側(Alan KellyとEddiの間)に座りました。この日のEddiの衣装は昨日と同じような感じでしたが、左胸のところにスコットランドの国旗をデザインしたバッジをつけていました。
ファーストステージは、昨日のサイン会?でリクエストされたというWings on My Heelsで始まり、またまったく違う内容になることを予感させてくれました。実際、このセットでは別の新曲(Beautiful Night)が披露されたり、Alan Kellyのバンドの曲(The Garden、会場でも販売されているこのアルバムに収録)が演奏されたり、また昨日は演奏されなかったAllelujahが披露されたりと、セットリストはだいぶ変わったのですが、、このセットの演奏は昨日ほど強い印象は受けませんでした。。自分が寝不足からか少し怪しくなる瞬間があったためにそう感じたのかもしれないのですが、、観客の入りが良かった割には反応が少なかった(特にCharlie Is My Darlingでのコーラス練習とか)ことが、Eddiに微妙に影響したのかもしれません。また、Wings on My HeelsでEddiが歌詞を思い出せなくてBooに確認する(また2番の最初はBooに振った)という場面があったのが会場の雰囲気に影響したのかもしれません。Eddiは終始明るく振る舞っていましたが、観客の反応をやんわりと求める場面が何回かあったと思います。でも、終盤の2曲、My Love Is like A Red Red RoseとAllelujahはじっくりと歌い込んだ歌唱で良かったです。
セカンドステージは、まったく対照的に昨日の両ステージに匹敵するとてもよい内容となりました。昨日のセカンドステージの方に似た感じですが、このセットでのEddiはあれほどはじけた感じではなく、落ち着いた感じを保ちながらも歌に集中していて、観客とともに楽しもうという姿勢が感じられました。私が座った席は、(対称の位置となる右側だと)コンサートによっては演奏があまり聞こえない('09年の東京二日目のセカンドはそうだった)ことがあるので、あまり期待していなかったのですが、今回はむしろEddiの声がとてもよく聞こえる(バンドの音より良く聞こえるくらい)というある意味とてもよい条件の席でした。また、バンド全体(Alan以外、、)を顔の向きを変えることなく一望できる(同時にEddiとバンド以外はほとんど何も見えない)という位置だったので、ファーストステージよりもむしろ見やすかったです。また、同じテーブルにファン度が高いと思われる女性が座っていて場を盛り上げやすい状況にもありました。こうしたこともあって、ファーストの時よりずっと自分の気分が上がりやすかったというのもあると思うのですが、それを差し引いてもやはりこのセットの演奏は優れていたと思います。誰かがチューニングしているような隙間の時間があるたびにEddiはちょこちょこLa Vie En Roseやうさぎ、As Time Goes Byなどの一節を歌ったりしていましたが、これはEddiの気分が良かったことの現れだと思います。
セットリストは、ここまでの3セットをミックスした上でさらに新たな要素を加えたという感じで(※つまりまったく違う)、中でも特に驚いたのはOh My LoveとMystery Trainが演奏されたことです。Oh My LoveはJohn Lennonの曲のカバーで、Ianに歌わせようとしてEddiからリクエストする形で演奏が始まったのですが、Ianが歌うのを拒んだためEddiだけが歌うこととなりました。ワンコーラス終わったところでやめるのかと思ったら、その後もEddiは歌い続け、結局最後まで歌ってくれました。Mystery Trainは、Eddiが何かを思いついたかのようにKevinの元に歩いていき、耳打ちをしていたのでもしかしたらこの曲が演奏されるかな、と期待していたら実際に演奏されたので感激しました。'07年のツアーでのKevinとEddiが対決しているような緊迫感のある演奏とは違って、もっとジャジーなアレンジでバンド全体でしっかりと聞かせてくれる演奏でした。この2曲はともに(さらにいうとThe Wind Knows My Nameも)'07年の来日公演でも演奏されたこともあり、'07年のツアーを思い出させてくれました。今回の来日メンバーはJohn Douglas以外は'07年でも一緒でしたから、前回、前々回よりも自由にセットをアレンジできる状況だったこともあって演奏しようという気になってくれたのだと思います。その他の曲も、それぞれしっかりと歌い込まれていて、特にWild MountainsideやVagabondといったところは昨日のセカンドよりも良かったくらいです。Perfectも、会場の反応がこれまでで一番良かったので、これまでのセットの中でも一番楽しい演奏になりました。序盤の曲の一部では昨日のセカンドほど声が出ていない瞬間がありましたが、すぐにEddiは微調整をして、うまくコントロールしていました。全体的に昨日のセカンドよりコントロールした歌唱となっていたのが昨日のセカンドとも違った印象を受けた理由の一つだと思いますが、Eddiの場合、だからといって平板な歌になったりするレベルではなく、様々なテクニックと表現方法を使って、歌い方の多くのバリエーションのなかからまた違ったものを聞かせてくれるので、素直に素晴らしいと感じることができます。またセットリストが大きく変わることが期待できる大阪公演も楽しみです。
この日も昨日同様に会場でCDを買った人向けにサイン会が開催されるというアナウンスが流れましたが、終演後にCDを求める人の列に並んだところ、数人前のところで売り切れとなってしまい、サイン会に参加することは出来ませんでした。。。Live in Japanを始め、好調に売れているようです。。。
3/30@ビルボードライブ東京 ファーストステージ
1. Wings on My Heels
2. Dragonflies
3. Winter It Is Past
4. The Garden
5. The Moon Is Mine
6. Vagabond *新曲
7. Patience of Angels
8. Charlie Is My Darling
9. Beautiful Nght *新曲
10. April Blues *新曲
11. Perfect
12. Whispers
13. Dandelion
14. La Vie En rose / My Love Is like A Red Red Rose
15. Allelujah
16. Willie Stewart / Molly Rankin
演奏時間:1時間20分
3/30@ビルボードライブ東京 セカンドステージ
1. Dragonflies
2. Muddy Water
3. April Blues *新曲
4. The Wind Knows My Name
5. Leezy Lindsay
6. Perfect
7. Charlie Is My Darling
8. La Vie En Rose
9. Silent Bells
10. Allelujah
11. Wild Mountainside
12. Mystery Train
13. Patience of Angels
14. Oh My Love
15. The Moon Is Mine
16. Vagabond *新曲
17. My Love Is like A Red Red Rose / As Time Goes by
18. Willie Stewart / Molly Rankin
演奏時間:1時間20分
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