Cambridge Folk Festival ('00/7/27〜30@イギリス・ケンブリッジ・チェリ−ヒントン・ホ−ルグラウンド)

1日目(7/27)
(この日の写真はこちら


 Cambridge Folk Festivalの1日目。今日の最大の目的はもちろんRadio 2ステージでとりを務めるEddi Reader & Boo Hewerdineだが、他のアーティストのステージも見ました。

 6時の開演後まず最初に見たのはEddi達が出る予定のとは違うステージ(クラブテント)でSuntrapというアイリッシュ風のフォークバンド。女性2人(ともになかなか美人 - ちょっとAce of Base風のルックス?)と男性一人(T2の敵役に似てる?)の3人組で、フィドル、アコーディオン、ギターに曲によってはティン・ホイッスル、ボドラン、ハーモニカなども演奏してました。これだけだと(Corrs - 女性一人)のようにも思えるかもしれないですが、Corrsとの最大の違いは男性(主にギター)が半分くらいの曲でリードを取る(残りはアコーディオン、ボドラン等担当の女性か、女性二人のデュエット)ことです。またCorrsよりは遥かにフォーク寄りな音楽性で、ギターの音を基調としてそれにフィドルなどが加わるといった感じになってました。演奏は3人とも達者で、3人だけから出てるとは思えない迫力のある演奏でなかなか良かったです。

 次に見たのは同じステージでSeize the Dayという5人編成のバンド。1曲目はみな打楽器(タンバリンも?)を演奏してのアイリッシュ的な曲で、メッセージ性のある歌詞を熱血タイプの女性ボーカルが歌うという調子でした。その後もそのまま行くのかと思いきや、3曲目には大きく趣向を変えてギターを基調としてフルートやハーモニカをフィーチャーして直球のフォークも演奏したり結構守備範囲の広そうな感じでした。ただどうしても家族バンド的に聞こえてしまったのですが。

 Eddi & Booでの場所とりを考えて途中でRadio 2ステージの方に移動し、こちらの2番目のバンドが終わったタイミングを見計らってステージから4mくらいのところへ場所を取って座り、次のEzioの演奏を待ちます。EzioはBoo Hewerdineのメーリングリストでは度々話題になるバンドで、今回見たかったアーティストの一つでした。John Goodmanなみの体型を誇るEzio(イタリア人らしい)と小太りのAndy Garciaといった感じのボーカル & アコースティック・ギター担当のBoogaの2人からなるデュオで、この二人にベースとドラムが加わった4人編成でした。ちなみにプログラムによると彼等のファーストアルバムはイギリスのトニー・ブレア首相が無人島に持っていくと語ったらしいです。

 サウンドチェックに時間をかけ過ぎてその後のEddi & Booまでしわ寄せを与えたのはちょっと気に入りませんが、、、7曲で約50分(最後の曲は10分を超える演奏だった)というステージの内容は非常に良く魅力的でした。BoogaはJackson BrowneとElvis Costelloを足したような声(だがもっとクリアで通りが良い)でなかなか魅力的な歌声だと思いました。音楽の方はEzio(エレキギター担当)のちょっとスパニッシュ的にも響くギターを中心とした躍動感のあるもので、バンドとして良くまとまった音を聞かせてくれてました。Ezioは歌いませんが、時折早弾きをしてみせたりしてエネルギッシュなステージングを披露していました。

 Ezioの演奏終了後もそのままの席で次のEddi Reader & Boo Hewerdineのステージを見ようと思っていたら、続々とステージ前に人が集まってきて立ち見をするように見えたので、私も前に行きステージ中央やや右寄り2〜3列目に陣取って開演を待ちます。その後も人が前の方にどんどん集まってきて、まだ座っている人もいるものの過半数の人は立った状態になってました。そして当初の予定より約15分遅れてEddi & Booのステージが始まりました。

Eddi Reader & Boo Hewerdineのステージに着いてはこちらでどうぞ。

2日目のレポートを読む。

 

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