Daryl Hall John Oates: Live in Japan'02
('02/4/22 @横浜・神奈川県民ホール)

前回のツアーで一番盛り上がった横浜最終公演(場所も同じ神奈川県民ホール)、今回もとても盛り上がりました。観客の入りは平日ということもあってゆっくりでしたけど(最後には)ほぼ満員、1階席はDaryl & Johnがバンドとともに登場した時から総立ちでした。私も今回初めての一階席だった前日の国際フォーラムに続き最初から立ちんぼでした。"Daryl〜!!"とかいう声援も、女性だけでなく威勢のよい男性の声援もあったりして、今回見た中で一番大きかったです。Daryl & Johnも場所的に横浜が一番気に入っているようで、"You are the most real fans."みたいなことを何回か言っていました。そんなこともあってかDarylの表情はこれまで見た中で最も朗らかで、Johnの動きも積極的、バンドの演奏にも勢いが感じられました。

私は今日は右のブロックの一番右側で、やっぱりCharlieは普段は見えない位置だったけど、前から5列目と今回一番良い席。なぜかステージの奥の方に器材がセッティングされていたものの、ステージ上を動き回るDarylだけでなくJohn, Charlie, Jeff(ギター)がソロをとった時もステージの端の方まで出てきてくれたので、すぐ目の前にいるという感覚を久しぶりに味わえました。

今日のDarylは薄紫?のシャツに黒 or グレーのブルゾン、着古した紺のジーンズという格好で、Johnは黄色のプリントTシャツにやっぱり着古した感じのジーンズでした。

Darylの声に少し疲れが見えた20日、声の調子はいくぶん戻ってきたけど(la la la 〜の多かったWait for Meを始め)歌詞を良く忘れた(^^;;)21日と比べて、Darylの声の調子は断然良くなってました。それでも初日の14日ほどはシャウトとかせず、声量もやや抑え目(あくまでDarylのポテンシャルに対して、です)でしたが、そのぶんスムーズで丁寧な歌を聞かせてくれ、バランス的には14日をも上回っていたと思います。

今日の演奏で特に良かったのはHow Does It Feel to Be Back?, Everytime You Go AwayとPrivate Eyes。How Does It Feel to Be Back?ではJohnがこれまでで一番熱のこもった歌唱&演奏を聞かせてくれたのが嬉しくて、ステージの広かった国際フォーラムでは後ろのDaryl & Jeffにスポットが当たってしまった感のあったものの、今日はあくまでJohnが主役でした。この曲に限らず今日のJohnは動きに気持ちが入っていることが感じられ、途中Darylと談笑する場面も14日以来に見られました。

Everytime You Go Awayは前半はアルバム同様の荘厳さも感じさせるアレンジで、後半はJeffのギターの音も炸裂するジャム・セッション風のアレンジ、と途中大きく印象の変わるナンバーですが、今日はなんといっても前半でのDarylの声がかすれることなく、伸びがあったところが良かったです。こういう曲聞くとDarylのソウルシンガーとしての顔がよく見えますね。Jeffのギターソロで盛り上がった後の仕上げの部分でもDarylはとっても丁寧に歌ってました。

最後に歌われたPrivate Eyesは、ともすれば早く歌われてしまいがちな歌ですが、Darylはいつもよりゆったりとしたテンポでとても丁寧に歌っており、またコーラス部ではDarylも手を上に掲げて観客と一緒に”パン、パンパン”とやっていました(^-^)

そしてPrivate Eyesの演奏が終わってDarylを含め他のメンバーは早々に退場したのに、私のいる周辺からJohnコールが起こったことに気を良くしたJohnが、ステージ前方に出てきて最前列の人と握手をしていたのが、羨ましくも嬉しかったです。今日のJohnが気持ち的に乗っていたことを示した瞬間でしょう。T-Boneは結構こういうことやると思いますが、Johnがこういうことしたのは久し振りに見ました(Darylは、見たことありません、、、)。

選曲的には前日と同じでしたが、会場全体の反応の良さ(Do It for Loveでも結構反応良かったです)もあってとっても楽しいコンサートで、ほとんど手拍子・拍手のしどおしでしたが、叩き過ぎたのか終演後見たら指の皮膚が少し切れてました。。。

今回のツアー全体を通した感想としては、今日の公演を除きJohnがやや静かでしたが、Darylがとにかく元気!で演奏中常にポジティブなエネルギーを発散しており、とても楽しかったです。良く見ると時折凝った動きを見せるT-Bone、そして新しいメンバーのJeffもいい演奏を聞かせてくれていたと思います。演奏面以外では今回はライティングがとても綺麗でした。凝り過ぎてはいないのだけど光の当て方が効果的で、Wait for Meでのフェードアウトしていく場面はもちろん、Rich Girlでテンポが早くなるところで黄色のライトが下からパッと立ち登ってくる様には目を奪われました。曲によってはスポットがランダムに動き回ったり、Private Eyesのコーラス部では観客の手を照らすようにフラッシュして、というように良く工夫されていたと思います。

終演後、やっぱり気が抜けたというか、9日間に及んだ来日公演が「ついに終わってしまった」って感じでしたが、今日の公演で何回もDarylが言っていた「ニューアルバムを秋に出して、1年後には戻って来るぜ!」という言葉を信じて、今年これから新作が出るのを楽しみに、また会えるのを待っていたいと思います。

以下がセットリストです:

4/20
1. Adult Education
2. Method of Modern Love
3. Out of Touch
4. Say It Isn't So
5. How Does It Feel to Be Back?
6. Want to
7. Do It for Love
8. She's Gone
9. One on One
10. Wait for Me
11. Everytime You Go Away
12. Sara Smile
13. I Can't Go for That (No Can Do)
14. Maneater
(Encore 1)
15. Rich Girl
16. You Make My Dreams
(Encore 2)
17. Kiss on My List
18. Private Eyes

4/21, 22
1. Adult Education
2. Out of Touch
3. Say It Isn't So
4. How Does It Feel to Be Back?
5. Want to
6. Do It for Love
7. She's Gone
8. One on One
9. Everytime You Go Away
10. Wait for Me
11. Sara Smile
12. I Can't Go for That (No Can Do)
13. Maneater
(Encore 1)
14. Rich Girl
15. You Make My Dreams
(Encore 2)
16. Kiss on My List
17. Private Eyes

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