7.秋田−青森

 秋田...この響きはもう北国.だけど...なんかちょっとこの街大きすぎない?

それに新幹線”こまち”が...新幹線はいつも485の敵だ.全く憤りを感じる.

 ただ,大嫌いな新幹線の中でも,まぁある程度許しているのが,この”こまち”と,旧山形

新幹線(400系)”つばさ”と,500系”のぞみ”.あとはクズだっ!

”こまち”は何かかわいい.300系”つばさ”は新幹線じゃないみたい.500系は何か未

来を感じる.でも...我が485ボンネットには足下にも及ぶまい.風格,品性,そして何

よりも”けなげさ”のようなものが...長年風雪を受けながらひたすら走り抜いてきた重み

とでもいうのか? にもかかわらず,第一線で十分活躍できるパフォーマンスを兼ねそえてい

るところ. うん!ぼくは心底485ボンネッターだ.

 秋田駅で485系+こまちの写真を1枚.あの糞鉄野郎はいなかった.

へっ,降りたのかな?20:33発車.

いよいよ奥羽本線,この旅も終盤に入った.

 全くの闇の中を中程度のスピードで走る.もう夜も遅いのに,そんなに慌ててないみたい.

そうなんだ,東京からの最終”こまち”と秋田接続する役目と,青森方面最終列車としての役

目と,北海道連絡の最終列車急行”はまなす”への接続という役目を担っているのだ.それに

合わせるようにダイヤは余裕を持って組まれているようだ.

 これらの東京からの乗り継ぎ客と,秋田からのビジネス客で,ガラガラだった車内も70%

程埋まっている.客層のせいで,今までのローカル色は薄れ,なんとなく”仕事”のにおいが

してきた.

 あ〜あ〜あのウエイトレスさん来ないかなぁ...ギュルギュルルル..

グェ〜,この後に及んでまた腹が...第2回目の記念すべき”うん”は東能代を過ぎたとこ

ろでやった.ふぅ〜,やっぱりコーヒーの飲み過ぎが祟ったか.

 ということで,”うん”の後また喫煙車で一服.そんなことを考えながら呑気にしていた.

と,ぼくの後ろ斜め方向から仕事帰りと思われる美形の女の人がやってきた(☆o☆).

    ♀”すみません,火を貸してくれませんか”

    ♂”あっ,どうぞ,これあげますから使ってください”

    ♀”えっ,いいんですか?たすかりま〜す”

 昨日セブンイレブンで購入したばかりの150円ライターをあげちゃった.美人は得するよ

うにできているのだ.

    ♀”あんまり吸わないようにはしてるんですけどぉ”

    ♂”ストレスたまるから”

 なんか変な会話がちょっと続いた.しかし方言が無いぞ.東京からのお客さんかな...

ん?”オキャクサン”?(・_・)なるほど,これだけ乗っていれば,ぼくはもう白鳥の車掌

さんだ.キップ拝見しちゃうぞぉ\(^O^)/ .

 13時間近くも乗っていればいろんなことがあるな.

これだけ喫煙者のいる乗客の中で,なぜわざわざぼくを御指名してくれたんだろ(*^o^*)♪.

まんざらでもないなぁ〜(*^-^*).でも1番暇そうだったかな? そうだ,”うん”の

直後ですっきり虚脱状態だったから安全に見えたのか? あっ,それともこういうお調子者の

性質を見透かされたか?

 ともあれ,そんなことにはお構いなしに(当たり前),白鳥は疲れを見せることなく大館,

弘前を越え,闇の中,いよいよ最終ラン.