4.富山−直江津−長岡

 富山13:35発車.

ここからが北陸の北陸たるところ.ここで寝たらおバカ.素晴らしい車窓が展開する.

まず,北アルプスの北端:立山−剣の連峰が見える(はず).そしてやっと日本海と出会う.

親不知は北アルプスが日本海に落ち込むところ.列車は崖にへばりつきながら走る.いくつも

のトンネルをくぐり,その間に海がひろがる.正に崖っぷちを走る白鳥号.ここはフォッサマ

グナ(大地の裂け目)富士川−糸魚川構造線に位置する.そしてメノウで有名な姫川を渡ると

ころで,こんどは北アルプスのもうひとつの北端である後立山連邦:朝日岳−雪鞍岳の連峰を

見ることができる(はず).今回は残念ながら北アルプスは雲に遮られてよく見れなかったけ

ど.次に関川を渡るあたりで,こんどは妙高−大倉−火打の山塊が見え,信越本線に入ると,

青海川−鯨波のあたりで,列車は海岸線すれすれを走る.だから長岡まではあっという間.

 途中,直江津で駅に降りて白鳥の様子を伺った.うんうん,元気元気.

別のホームになつかしい特急”あさま”号仕様の189系がいた.碓氷峠をぶち壊されてか

ら,快速の妙高号として,本来の力を発揮することなく直江津−長野間を走っているのだ.

思わず目頭が熱くなった(ほんとうだぜ).

 でもどうも気になるやつがいる.これまでも再々駅に降り立ち,ボンネットの先頭を撮しに

行くのだが,必ず同じやつ(こいつもボンネットフェチか!)が,ぼくと同じことしてるん

だ.お互い気を使って,写真の中に入らないようにするから,結局毎回彼と横一線に並んで

撮っている.ぼくは敦賀の駅で彼に話しかけようとしたんだけど,なぜか彼は視線を受け付け

てくれなかった.鉄の礼儀は解っているようだが,もう少し明るくならないものかね....

って,まさかこいつと青森まで一緒だとは,この時は夢にも思わなかった.

 てなわけで,信濃川の鉄橋渡って長岡に15:36到着.

ここから先は全く未知の世界.