◆ 彼 女 編 ◆
1. こども |
2. 生き様 |
3. ディーラー |
4. 相馬屋へ |
5. かわせみ |
6. ゆきの |
'00.02.05
塚PとディーラーのY川さんから電話をもらって、
ようやく起床。
駐車場までクルマを取りに行く。
いい天気。
開けよっと。
寮の前に停めて、
お泊まりセットを持って部屋からクルマに戻ると・・・
小学校の低学年ぐらいの男の子が二人、
リンゴちゃんを覗き込んでいる。
“このクルマ、
かっこい〜”
ふふん。
なかなかみどころのあるがきどもじゃん。
と思ったら、
ワタシを見るなり、
“逃げろ〜!!”
それ、
どゆこと??
君らの小学校に恨みなんかないし、
取って食うわけでもないんだから、
逃げなくったってよかろうが。
「Start your happiness!」(注:NB パンフレット参照)ってな感じで、
写真の一枚でも撮りたかったのによぉ。
でも、
まいっか。
がきの相手って苦手だし。
遠巻きにこっちの様子を窺うがきんちょどもに見送られて、
リンゴ発進。
かっこいい、
ねぇ??
ふむ。
まぁね。
こいつぁねえ、
三十路(そして、
それ以遠)の旅の伴侶だからね。
その新たな一歩を踏み出すための意思表示だからね。
人並みのしやわせっちゅーもんを捨てる覚悟で買ったクルマだからね。
要するに、
イキザマ、
ってヤツだからね。
そっかー、
かっこいい、
か。
まぁ、
リンゴはね。
でもさ、
走りはまだまだなんだよね。
いや、
那須を何秒、
とかそういうハナシじゃなくってさ、
街中の走り方とかね、
そういうところでね、
かっこよくなくっちゃいけないよね。
スポーツカー乗りには、
そういう「責任」みたいなもんがあるよね。
でもって、
リンゴちゃんはオープンカーだからね。
さらにその上の走りが要求されるよね。
その上の走りって??
それはやっぱ、
「粋」
ってことかな。
などとぼんやり考えつつ、
ディーラーに向かう。
強引な車線変更とかしながら・・・。
←
あかんがな
到着。
あ、
NR Limitedだ。
へー。
いけてる、
いけてる。
びっかびかのホイールがちょぉっと浮いてるっぽい気もしなくもないけど、
「NBにあずき色は似合うはず」というごーちゃんの主張がもっともであったことを、
遅れ馳せながら認めるのであった。
中を覗いてみる。
ホワイトメーター、
グッドやがな。
フォントとかは一緒みたい。
色だけ変えてあるのね。
ますますグッドやがな。
絶対、
手に入れよう。
店内へ。
フェア開催中ということで、
家族連れとかで賑わってたりする。
そうそう、
そーゆーぱぱままりばちー(他社)なしやわせをかなぐり捨てたわけよ。
てゆーか、
ワタシにゃ似合わんしね。
営業のY川さんは、
そういう子連れの若夫婦にMPVあたりを売り込み中のご様子。
がんばれ〜。
その間、
ぷらぷら見てまわる。
友達とスノボに行くぐらいならファミリアワゴンで十分だねぇ。
でも、
二人分だねぇ。
4人ぐらいで行くなら、
プレマシーか。
お尻のデザインが日本車っぽくなくて好きだけど、
3列目はいらんなぁ。
一人身でMPVってのもちょっとね(エルグランドで千本浜にたそがれに行く人も世の中にはいるが)。
となると、
トリビュート待ち、
かねぇ。
中古でプロシード・マービーって手もあるかな?
などと妄想をたくましくしていると、
Y川さんご登場。
“ご無沙汰しております。”
那須に行ったりしてること、
ブレーキラインをいじってみたこと、
パッド交換とかもやってみたこと、
などをお話しする(今思えば、
クレームというカタチにすべきだったのかなぁとも思ったり)。
“でね、
Y川さん、
ちょっとお願いが・・・”
“何でしょう?”
“実は、
NRのホワイトメーターの文字盤だけ取り寄せたいんですが、
出来ますでしょうかねぇ?”
“えーっと、
できると思いますよぉ”
じゃあお願いしますということで、
調べていただくことにして、
そそくさとディーラーを去る。
一年点検は、
お給料後ということにする。
14:30、
ディーラーを出発。
16時に佐野??
無理無理。
用賀を過ぎるまでは246で行ったほうが早かろうと思い、
てれてれ行く。
後ろから、
ぴゅいぃ〜〜〜
スクーターのお姉ちゃん、
“え?
あたし??
なんで??”
って感じ。
「パトカーは嫌いだけど、
白バイはかっこいいから好き!」って、
もとかのが言ってたな。
いまだにわからん。
なんとか駒沢大学前交差点を通過。
渋滞。
ええい、
ここまで来れば上の方が早かろうと首都高3号線へ。
甘い。
こっちもてれてれ。
権謀術数においては足元にも及ばないが、
行動方針に関しては、
私は組長と歩調を合わせる者である。
即ち、
「現地集合」派である。
塚Pの「成田集合案」を「遠回り!!」の一言で蹴り、
宿泊地に関する情報をメールで送り、
万全の態勢で臨んだのであるが、
塚Pってば、
その情報の一切がっさいをカイシャのパソコンに眠らせたまま帰宅しちゃったということで、
合流せざるを得ない状況。
そして世間は渋滞中。
約束の時間には到着できそうにないし。
あーもー、
いらいらするー。
電光掲示板によると6号線も真っ赤っか。
遠回りという気がしたのではあるが、
5号線
→
外環
→
東北道、
というルートを行く。
ほぼすいすい。
やっとこさ東北道の入り口。
あーあ、
4時過ぎちゃったよ、
と、
塚Pから電話。
佐野とのこと。
寝ててもらう。
不運なスクーター姉ちゃんとは違って、
捕まらずに佐野に到着。
“ども〜”
肉まん休憩の後、
出発。
18時過ぎ、
那須IC到着。
今夜のお宿は、
那須モスラHPで紹介されていたホテルの中から、
ジェット風呂、
古代檜風呂という記述のみで相馬屋さんに決定。
潔い地図を頼りに進む。
そして、
あっさりとたどり着く。
那須ICから行く場合、
図中、
GSの表記はあるが、
実際にはつぶれててないので注意。
チェックイン。
飯、
どーするー???
途中で食べるだろなと思い素泊まりにしたのだけど、
失敗だったかな。
フロントで、
“ここらへんで食事できるところってありますぅ???”
“となりのとなりにかわせみって、
カツ丼のおいしいお店があります。
居酒屋兼食事処です。”
“決まり〜”
ちょっと安直かなぁとも思ったんだよな〜。
がらら。
“こんばんは〜”
常連さんと思しき人が数人、
じろりと一瞥をくれたりしてくれる。
「らっしぇい」の一言もない。
おー、
なんか、
歓迎されてない雰囲気。
西部劇に出てくる宿場町のバーを純和風にした感じ?
和風なクリント・イーストウッドとマイケル・J・フォックスは、
とりあえず座っちゃえということで、
座敷席の奥に陣取る。
えーっとメニューは、
っと、
なんか定食ばっかだなや。
壁には、
「若鮎の塩焼き」。
ほんまかいな。
こっちを見ると、
「冷やし中華」。
そういう気分でもないよな。
と、
思ったら、
カウンターのところに書いてあった。
我々の席からはまったく見えない。
・・・ま、
よしとしよう。
冷え冷えジョッキでかんぱーい。
“んく、
んく、
ぷひゃーーーーーー”
料理もぼちぼち。
塩辛が品切れだったのは非常に残念。
個人的には、
カキフライが“?”って感じだったけど、
あとは総じてテイスティであったように思う。
メニューは見えん、
TVも見えん、
という席でも、
冷え冷えジョッキのビールのおかげで勝手に楽しく過ごす。
「食い」より「飲み」というステージに差し掛かったころ、
塚Pの横に女の子登場。
おやおや、
塚P、
表情変わってるよ。
組長が「ぱぱりん」と呼ぶ理由はさっぱり分からないのであるが、
でも、
「ぱぱりん」って感じだよ。
ほんっと、
子供好きなんだねぇ。
伊武雅刀の歌の一節を借りるならば、
「私は、
コドモがキライだ!」
ということになる。
私は、
子供が嫌いなのである。
だって、
“読めない”じゃん。
人のクルマを覗き込んどいて、
“逃げろ”だもんなあ。
わけわか。
ということで最初は“ぱぱりん”こと塚Pに任せてたんだけど、
“お名前は?”
“ゆきの”
とか、
“いくつ?”
“ろくさい”
とかいうありきたりな質疑応答なんてあっという間になくなってしまう。
まずい。
無口でニヒルでクールな奴でいたいのに、
飲むとウェスタン・ブラッドが目を覚ますのである。
“ねぇねぇ、
彼氏とかいんの??”
“しらない!”
あ、
照れてやんの、
うひゃうひゃ、
追求、
追求。
“んとねぇ、
「だ」で始まる名前”
“だ・・・、
だいすけ?”
“・・・あたり”
なんじゃそりゃ。
安直なやつ。
と、
ぱぱりん曰く、
“だいすけと、
このおにいちゃんとどっちがかっこいい?”
ぱぱりん、
ナーイス。
←
あほ
“んー・・・”
“じゃあ、
このおじちゃんと僕とどっちがかっこいい?”
こっから先、
全開。
てゆーか、
いつのまにか、
“ぴよちゃん”
誰がじゃいっ!!!
“ぴよちゃん、
かれしいるのぉ?”
って待てい!
てゆーか、
おいしすぎっぞ。
その後、
塚Pは主に体力を奪われ、
ワタシはもっと大事なモノを奪われ、
ともにへろへろになってホテルに帰ったのであった。
持って帰っちゃうやつの気が知れん。
しかし、
- 飲み屋
- 店の女の子
- “ぴよちゃんのぴのじはどうかくの??”
- “あ、
こーかいて、
こーかいて、
こーかくの”
って、
思いっきりいかがわしーじゃん!!
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