◆ 田 無 編 ◆

1. 白羽の矢 2. うひゃあ 3. 田無(その1) 4. 帰宅 5. 田無(その2)



1. 白羽の矢

'00.01.07夕刻。

筑波で塚Pの作業を見たりちょろっと手伝ったりしたぐらいでは、 機械オンチな私にパッド交換など、 できようはずもない。 チューニングマニュアルなる特集雑誌(?)も手元にあるが、 白黒で見にくい。

リンゴの駐車場は、 21世紀も目前という'00.01.07現在も、 砂利である。 ジャッキアップすら言語道断であろう。

てのと、 やっぱ心細いし、 一人じゃつまらんし。
はてどうしたものか。

おおっ、 そうだ、 って人がいたぞい。
しかも一人住まいの既婚者とくれば、 金曜の夜はヒマかシゴトかのどっちかのはず!←強引な結論
てことで、 早速、 メール。
件名:ごしつもん。
まいど。

ちょっと質問。

今晩、ひま???

パッドが届いたのはいいんだけどさ、
一人じゃ心細いし、
かといって明日の朝イチ向こうで、ってのも怖いし。
どうでしょ???

ぷらついてくるんで、OKだったら電話くりゃれ。
急ですまぬのう。


いじょ
す
ぷらつく間もなく電話。 超即レス。
構わない、 とのこと。
白羽の矢、 命中!!
衛生兵を呼んでも遅いじょ。


田無のごーちゃん邸に向かうことに。



2. うひゃあ

電話を切りました。
寮の前に路駐したリンゴは無事カイヤ?
ベランダから見てみましょう。
よっ(ベランダから身を乗り出す)
からん、 からから・・・
???
あ、 ポケットに入れたケータイがない。 やべ、 おっことしちゃった? あれ? 足元にはないぞえ? てことは、 下まで落ちちゃった???
あっちゃー!

マグライトで下を照らしてみる。
ケータイと言われればケータイに見えなくもない物体が見えるような見えないような(どっちやねん?!)。

4階から落下 → 即死 → 音信不通 → いろいろと不都合、 ということで、 唯一の連絡手段となってしまった(としか思えなかった)メールで関係各位にその旨を伝える。

ごーちゃん邸の前に携帯屋さんに行かなきゃ。 うぅ、 めんどっちい。
携帯屋って、 タカビーっぽいネーチャンが店番してるってイメージがあって、 入りたくないんだよね。
書類とか書くのも嫌いだし。

あ、 そういえば、 初代Carrots(某T芝製PHS)、 まだ解約してないんだった。 親父に貸したら速攻で壊してくれたんだよなー。 で、 言うに事欠いて、
“開けようと思ったら、 ネジ穴が星型でむりだった”
勝手にばらすんじゃねーよ!!


とりあえず携帯屋に行く前に死体を回収することにする。
あぁ、 あったあった。
目立った外傷はないな。 着衣の乱れも、 って、 ないない。
テキトーにボタンを押してみる。
ぴっ
へ?
とりあえず留守電を聞く。
“もしもしK保ですぅ。 ・・・”
をー、 生きてるよ、 こいつ、 アンビリーバボーだよ。

もう一度4階の自室に戻って、 愛用のケータイが奇跡的に生き長らえたことをメールで知らせてから、 田無に出発。

おさわがせしました。>関係各位


てゆーか、 皆さん、 レス、 早すぎ。



3. 田無(その1)

こないだはスタ子の助手席だったので、 道順はかなりあいまい。 肝心な交差点で、 “どっちだったっけー???”、 みたいな。 迷子+帰宅ラッシュ時刻ということで、 1時間半ほどかけてやっと到着。
ほどなくごーちゃんも帰宅。

近所の中華屋さんはお休み。 コンビニ弁当でもって、 場所代+工具代+お手伝い料とする。

まずは食事しながらビデオで予習。
フロント側は、 まぁよい。 問題はリアだよね。
あれ? 10mmのボックスレンチが必要なの?? 塚Pはもっと細いのでやってたよ。
“サイズは変わってる可能性あるよ。”とごーちゃん。
ふーん、 そーゆーもんなんや。

さて。 飯も食ったしいっちょやるか。 ごーちゃん、 よろしくう。
とりあえずフロント側から。
ちょっち長めの十字レンチを買ってきたおかげでタイヤ外しは楽勝。 にしても、 その油圧ジャッキ、 いいね。
えーっと、 このボルトだよね、 たしかビデオで14mmとか言ってなかったっけ? あれ? おや? ・・・もっと太い・・・。
結局ごーちゃんのKTC、 17mmを借りることに。 しかも固くてごーちゃんの腕力に頼ってるし。 てへっ。

純正パッドにはへんてこりんなうすっぺらい板がへばりつけてある。 ごーちゃん曰く、 これを貼るために特別なグリスが必要だとか。 不要と判断し、 作業を進める。

しかし、 ここに来たのは正解であった。 シリコングリスとかも揃ってるし、 工具は豊富だし、 それよりもなによりも、 「走り」以前に「DIY」に目覚めていらっしゃったせいか、 いやな顔一つせずに手伝ってくださる。 てゆーか、 ワタシ、 すっかり助手。
コンビニ弁当では足りんのう。

やはりリアはてこずる。 まず、 どのボルトをゆるめるんだっけー??ってところから迷う。 こっちだっけ? こっち? や、 これはまずいでしょー。 とか言いながら作業を進める。
ごーちゃんが(爆)。

作業しようと思うと、 誰かしらから電話がかかってくる、 って感じ。 明日の集合時間とか場所とかなーんも決めてなかったからね。 あいかわらず、 ばたばたな奴だ。
それでも肝心なところは自分でやって、 技術の蓄積を忘れない(結局、 ピストンを戻すには4mmの六角レンチを使用した)。

パッドの交換終了が12時前ぐらい?? その後、 スペアタイヤを引っ張り出してローテーション作業を済ませたのが、 12時半ぐらい???
ありがとうございました〜。>ごーちゃん
その後、 ミルクティなんぞ入れてもらってまったり。
と、 ごーちゃん、
“もう遅いから、泊まってけば??”
手伝ってもらったからな〜、 でも、
“安売りしちゃダメッ!!”(謎)
と思い直し帰宅を決意。

ちと寂しげな(?)ごーちゃんに見送られながら、 家路に就いたのであった。



4. 帰宅

ありゃ??
サイドが全然引けん。 2ノッチも引けば止まっちゃうよ。
まいっか。

ブレーキは、 効くことは効くから問題はないでしょ。 でも、 フィーリングが改善されたかといえば、 効果のほどは???って感じ。 エアなのかなぁ???

てゆーか、 なんかキーキー鳴りますなぁ。
なんとなくクルマが重い感じもしなくもない。

ちょっと遠回りして(したかったわけではなくて、 道を間違ったから)駐車場に到着。
もー2時だよー。 たまんねーなー。 でもやっぱ、 サイド、 ちょびっとしか引けないね。
待てよ、 てことは、 すでにパッドはローターに当たってるってことかいな。 それで発進とかで重さを感じるのきゃ?? ローターをそれぞれ触ってみる。
左後ろと右後ろで全然温度が違う。 ピストンの戻しが多すぎた???

さてどうしやう??
走行中、 ずーっと当たってるってことは、 高速なんか乗っても、 冷えるどころかどんどん“あーちーちー”なわけだわな。 それって怖いじゃん。 ということで田無に電話。

“今からまた行きますぅ。” ← なにやっとんじゃ



5. 田無(その2)

眠気覚ましにシャワー浴びて、 お泊まりセット(釜仙用)を用意して、 さて出発。
待てよ。
まだ3時前、 ドン・キホーテで工具を揃えて行こう。

結局、 メガネとスパナのコンビの奴やら、 夜間作業用ライトやら、 おや、 馬がある、 ジャッキも ・・・買っとけー!!

田無着は、 4時ごろ?
なるべくブレーキを使わずに来たんだけど、 やっぱ左後ろのローターは熱い。 右後ろは、 ・・・基準がないのでよくわからん。
いっそ、 那須には午後ぐらいに到着にしようか、 とも思うが、 こっしーと、 “6時半に東北道に乗るぐらい”という、 アバウトな約束をしてあるしそうもいかん。 時間との勝負である。

ぴんぽーん

どもぉ、 また来ましたぁ。
と、 DDRのマットが広げられている!!
・・元気だ・・。
しかも、 インターネットでブレーキパッド交換のHPを探してプリントアウトまでしてくれている。 めちゃくちゃありがたい。

とりあえず左後ろだけ作業のやりなおし。
と、 買ってきた油圧ジャッキは背が高すぎてリンゴの下に潜らないことが判明!! げろん!! 安物買いの銭失いとはこのことじゃ!!
誰か買いませんか??? 安くしときますよ。

4mmの六角レンチでピストンをしめ込んで、 えーい、 3分の1と言わず、 半周戻して走ってみることに。

ごーちゃんを乗っけてちょい先の駐車場まで、 ブレーキ多用して走ってみたり、 ノーブレーキで行ってみたり。
うーん、 よく分からんが、 ましにはなったようじゃ。 ごーちゃん、 さんきゅー!!

時計は5時半。

じゃあ、 行ってきますぅ。





back 2 roadster page