イタリア日記
〜 Roman Workingday 〜

2005/Jun/20

成田〜大阪(終章)


窓から松林の梢。
一瞬、 身構える。

どん。

ごぉーーーーー。

めくれあがった右翼の空気制動板が見える。

着陸。

成田。



うろうろと空港内をB777は行く。

接岸(?)。

エンジン音が消え、 シートベルト着用サインが消える。

ぽん

ばたばたと立ち上がり荷物を下ろす人々。 通路に列を作り、 ハッチの開くのを待つ。
誘導に従い、 機外へ。

機体の熱気とかが伝わるのであろう、 たいがい、 通路は暑いものだ。
黙々と歩く。

アンゴラに行った人はどーたらこーたら、 との貼り紙。
無視。

入国。
列の見極めに失敗。
あっちの女性係官の方が仕事が早い。
こっちの男性係官を恨めしげに見やる。
名札を着用してなかったので、 残念ながら彼が何者かは知る由もなく、 書き様もない。

スーツケースのメリーゴーランドを眺め、 DELSEYと再会。
カーゴルームはさすがに冷えていたのであろう、 成田の湿気でしっとり。

台車に載せ、 税関。
「申告するものはありませんか?」
「ないっす」
「免税範囲内ですか?」
「はい」

到着ロビー。



外で一服。

スーツケースを黒猫に預け、 トイレで着替え。

4階出発ロビーの銀行でやっとこさゲンナマを引き出す。
機内持込OKのキャプテンバッグを買い、 Sheratonバッグさようなら。

ビーフカレーを食って、 NEX。
30分の待ち時間すら短く思える。

東京まで意識不明。



東京からのぞみ。
「新大阪、 禁煙、 1名」
「12:33が一番早いですね」
「それで」
「通路側ですがよろしいですか?」
「はい」

なにげに受け取った切符は、

のぞみ77号、 7号車、 7番C席

今日こそ明るい日?
北斗かはたまた吉宗でビッグ狙い???!



彦根あたりで意識回復。
伽藍山トンネル、 伏見と来て京都。
起きてたはずだが記憶は飛んでいる。

新大阪。
指定席券を記念に貰って、 新快速、 環状線と乗り継いで京橋。



確かに蒸す。
日陰が涼しくないのはやはり湿気のせいか。
でもそよ風が心地よい。
多分、 ましな日なんだろう。
らっきー7。



オフィスに向かう。
大阪の蒸し暑さとかよりもなによりも感動したのが、

エレベータの静かさ。

音もなく開き、 音もなく閉まる。 当たり前が当たり前でない事実。


案の定、 わらわの席はVisitorのAm氏に占拠されている。
上司のAr氏に休暇を乞う。
はたして、
「おれはいいけど、 O氏に確認して」

どこまでも責任を負わないやつだ。
「そうだろうそうだろう、 俺がO氏に掛け合ってやる。 なぁに心配すんな。 ゆっくり休め。」
ぐらい言えんのか、 こいつは。

O氏に帰国挨拶、 現地報告なんぞをさらっと済ませて、
「金曜までお休み欲しいんですが」
「そーだよなー」
「時差ぼけが」
「なぁに言ってんの、 まだ若いんだから」
「いやいや」
まじ、 いやいや。
日本→欧州は、 早起きになるだけであるが、 欧州→日本だと、 かなりきつい。
朝の7時に就寝な生活をしていたのである。
夜更かしを矯正するのは大変なのである。
「まぁでもかーちゃんと子供に会ってなかったんだからなぁ」
「それもありますんで」
「メールは見れる?」
「(うっ、 “ら”抜き言葉っすか?)はい、 見“れ”ます。」

ということで、

3日間の休みゲット!

らっきー7。



おみやげを配ったり、 タバコ休憩に連れ立ってみやげ話などして、 18:00、 退社。



18:30、 帰宅。

愛猫、 愛息、 愛妻の歓迎。


お家が一番(←違う映画やん!? しかもこれが“オチ”?!)


おあとがよろしいようで。

ちゃお!




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