イタリア日記
〜 Roman Workingday 〜

2005/Jun/04

ローマ(9日目/「連休3日め」)


現実に日記が追いついた時点で、 体力の限界。
朝食。 コーンフレーク、 パンを一個、 パイナップルの薄切り2切れ、 キウィフルーツ、 オレンジの薄切り数切れ、 グレープフルーツジュースに、 Frizzante。
で、 調子に乗って、
「えすぷれっそ」
「ぷれご」

食後のお口はさっぱりしたが、 胃腸はその逆・・・。



3時間ほど寝ようと、 目覚ましセット、 厚手のカーテンをぴしゃりと閉め、 お休みなさいまし。


寝れん!
エスプレッソが効いたか。
それでもなんとかうとうとし、 1時間半ほど眠る。

起きてシャワー、 INUYASHAを見ながら洗濯物をランドリーサービスに出し、 そろそろ部屋もきれいにしてもらうべ。
灰色の雲が覆い、 妙な風が吹く中、 市内行きのバスに乗り込む。



お供は60mmマクロ付きの御神体に折りたたみ傘。
行くあてなし。
とりあえず、 真実の口に再会すべ。
バス乗り場から坂を道なりに下っていけば、 そこが真実の口広場。
特徴的な鐘楼(見た目、 微妙に傾いている)が、 目的地。 人だかりが出来ている。 どうやら記念写真行列を待ちきれない連中が外から覗いているようである。
13年前は、 こんなに並んで撮ったっけ? まぁ、 3月(オフシーズン)だったからねぇ。
腕を伸ばして、 携帯で押さえておく。

その後、 それこそ行くあてなし。 雲が切れ、 青空が顔を出し、 日差しが強くなってきた。 カラーフィルムを使いたくなるところではあるが、 あえてモノクロで撮ってみよう。
古い壁の塗装の濃淡などを撮り歩く。

そんな調子で、 ランボ・ショールーム(休み)、 システィーナ通り、 スペイン階段に至る。
別の階段でスペイン広場の北側に下り、 無料の公衆トイレを偶然発見したり、 Tiffany & Co.の前にとめられたチンクェチェントを撮ったり。

適当に歩いてコルソ通り。 お、 おもちゃ屋さん。 ダイキャストなモデルカーが陳列されているので入る。
CMC社製の超精密なクラシックカーに釘付け。
スポークホイールの一本一本、 板バネの一枚一枚、 実に細かい作業で作られている。 シートも、 ちゃんと革か布かをあてがい、 鋲で留める念の入れよう。
うーむ、 欲しい。
でも、 なんてクルマだ?
ブガッティあたりが別にあれば、 愛妻に言い訳も立つのだが。
仔細にタグを検分するに、 どうやらMercedesのようだ。

ち。

隣のシルバーのモデルには○が4つのエンブレム。 どっちもドイツ車かいな。
てことは、 どっちみち却下されるなぁ。
さんざん迷ったあげく退散。

フェラーリストアも覗いてみたが、 Tシャツ着るほど好きってわけでもないし。
実車買える金はないし(第一、 置いてないし)。
1/18の250LM(黄色)が25ユーロほど。
愛息のおもちゃにはでかくて重いし、 さっきのメルセデスを見たあとじゃあ、 飾るにはあまりにもちゃちいし。
さらっと退散。



愛妻より、日本食のリクエスト。
話題、 ネタを提供しろとのことらしい。
漠然と気が進まないものの、 足を向ける。

ローマでは老舗らしい日本食リストランテ「H」。
「いらっしゃいませ」
おー、 日本語。
おー、 日本人スタッフのみ?

熱々のほうじ茶を頂く。
ずずー。

てんぷら定食を注文。 26ユーロ。 だいたい4000円? たっけー!
と、 4000円のぷら定登場。
えっと。 まずは、 お味噌汁。 ずずー。 うーん、 マルコメのインスタントチック。
一人分がビニールパックに入ってるやつっぽくないか。 にゅーと出してお湯かけるやつ。

次はお新香。 こりっ。
「?」
なんか後味が変?
日本産じゃないのか? なんだ? なんかくさいな。 なんだ?
といろいろ見てると、 どーも割り箸がアヤシイ。 竹の割り箸なのだが、 暗い照明の中、 目を凝らすと微妙に濃淡があるよなぁ。
・・・かび・・・ですか?

まぁ、 箸がかびてたら、 何食ったってかびくさいわなぁ。
ホテルの食器とかたまに汚れが落ちてないのとかあったりして、 使いまわし食器の清潔性ってどーなのかな、 なんて思ってたりしたけど、 少なくともかびちゃったりはしないからなぁ。

近くの店員さんを呼んで、 箸を新しいのに替えてもらう。

・・・これも、 びみょー?
神経質になってるだけ?
いや、 でも、 さらっぴんの竹の香りじゃあないよなぁ。

深く考えるべからず。

件のてんぷらであるが、 えび3尾。 海苔天、 ナス天2個、 など。 えび、 ほっそ。
ご飯なぁ、 こしひかりの良さをスポイルする炊き方だなぁ。
餃子の王将のライスのがましちゃうかなぁ。
結局、 ほうじ茶が一番おいしかったなぁ。


だから、 日本食は避けたかったんだよなぁ。
別にグルメじゃないけどさぁ、 普段接してるものなだけに、 意図せずともアラなんか見つかっちゃうわけで。
しかも海外で久しぶり、 となれば、 やっぱりそれなりに期待してしまうわけで。
しかも日本の倍近いプライスでしょう。
しかもガイドブックにはローマ一の老舗、 とか書いてあるし。

とりあえず、 消毒になることを期待してほうじ茶を多めにいただき、 そそくさと退散。

ご馳走様でした。
二度と来ないですが、 ご多幸・ご繁盛・ご武運・ご改善を。

ま、 ネタにはなったけどねぇ・・・。



バスは1時間に1本。 21:00までぷらつく気にはならんなぁ。
んじゃあ、 ぼちぼちバス乗り場に向かうか。
コルソ通りにもう一度出て、 記念堂前の交差点を小走りに渡って、 坂を登って降りればバス乗り場。

5分ほどでバス到着。
30分ほどかけてホテルへ。
その間、 運ちゃんはずーっと携帯でしゃべっていた。

2箇所に感心。
  1. よくもまぁ、 ハナシが尽きないもんだよ。
  2. よくまぁ、 呼切断が発生しないもんだよ。 GSM?優秀だねぇ。
職業柄、 ね。

すっかり綺麗になったベッドでごろごろ。

ぼなのって。





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