イタリア日記
〜 Roman Workingday 〜

2005/Jun/01

ローマ(6日目/「仕事3日め」)


明日から連休。 終戦記念日らしい。 フォロロマーノ横の通りのステージは、 このために設営されていたのであった。

この連休を前に、 客先としてもタスクを確定しておきたい旨。
こちらも準備万端。
ツールが動くようになったので、 ローマのパフォーマンスチェック。

大阪の最新パフォーマンス結果もゲットすべ、 と弊社オフィスへ。
入館手続きをし、 アクセスカードを渡される。
722番。
「Sette Due Due」と受付のおねーさん。
「せってどぅえどぅえ?」
「Sette Due Due」
「せってどぅえどぅえ」
おねーさんは満足げに微笑。
こっちも笑えてくる。
せってどぅえどぅえ。
なんか、 馬鹿みたい。

大阪のパフォーマンスはローマより良好。 臨戦迎撃体制はカンペキ。

午後1時。 客先とミーティング。
絵に描いた餅はご満足いただけたようである。

しかしまぁ、 図太くなったもんだよ、 私も。
期間限定、 出来不出来に関わらず、 6/19にははいちゃらばいの身の上とはいえ、 結果を出しに来てるんだから、 相応のプレッシャーは感じてはいる。
コンサルティングに関するトレーニングを受けてなければ、 ここまで堂々とはしてられなかったであろう。

弊社は、 技術的な内容のトレーニングだけでなく、 コンサルティングとかマネージメントとかいうスキルについてもトレーニングを行ってくれて、 コンサルタントの身の処し方とか心得とかを分かりやすく教えてくれるのだ。
で、 その中で得たこと: 「分からないことがあったっていい」



携帯電話のインフラである。 壮大なシステムである。 バグだってある。 そのたびにソフトの更新がされたりする。 全部把握なんて、 無理。
であるにも関わらず、 「どーなってんの?」 と客に詰問されたりすると、
「なんか答えなきゃ」
と思ってしまうものである。
しかも、 「知らないことは悪」という感覚が日本人のメンタリティには刷り込まれてるってのもあるし。

そのトレーニングでは、

「分からないんだから、 分かりませんと言っちゃえばいい。 で、 社に戻って確認させて下さい、 でその議論はそこで終了。」

それだけのことではあるが、 はっきりそう言ってもらうと楽になるものである。



とはいえ、 本番はこれから。 結果を出すのは自分。 そのテはそこでは通用しない。
パラメータの日伊比較で、 決定的な相違が出てくれることを祈る。
ローマのパラメータは、 データベースの更新が今日中にできる、 とのことではあるが、 まぁ、 月曜日であろう。


P氏と近場で遅いランチ。
ピラフとパスタを半分ずつ一皿に盛ってもらう。 久しぶりの米ではあるが、 特に感慨なし。 同じモノを何日でも食いつづけることが出来るからなぁ。 日本食が恋しいなんてこともなく生きていけるのであった。
「かふぇ?」
「おーけ」
ちっちゃいカップ。 中には細かい泡が美しい、 黒光りする液体。 砂糖をさらさらと入れて、 これまたちっちゃいスプーンでぐるぐるっとかき混ぜ、 一気にいただく。

にが。

でも、 食後の口の中がさっぱりするなぁ。
案外、 いけるかも。



3時過ぎには客先はがらぁんと。
別のミーティングがあるとかで、 ちゃお〜、 と出て行った。
P氏もS嬢も4連休を前に消化試合気味。 5時前後、 退社していった。

別のツールでローマのパラメータをなんとか覗き込んではみたものの、 なんとも効率が悪いので、 試験用に設定された領域のパフォーマンスをチェックして、 客先オフィス退社。 弊社オフィスにてメールチェックすべ。



受け付けのおねーちゃんはもう帰っちゃった様子。
いつもの守衛のお兄ちゃんが、 とびきりの笑顔で入り口を開けてくれる。

人を救うのは、 いつだってこういう笑顔だ。



明日は、 戦車のパレードとか、 戦闘機の観艦式(?)とかがあるらしい。

行くか?


ぼなのって。




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