2000/3/4 第2回準備会で報告された資料より
交通問題を考える-生徒の感想から-

小樽工業高校 敦賀英勝

Ⅰ 生徒がクルマからイメージするもの

(「あなたがクルマからイメージするものを3つあげなさい」といってあげさせたもの)

2年情報科 37名

①交通事故・・・・28(怖い・危ないも含む)
②便利・・・・・・23(速いも含む)
③排気ガス・・・・12(騒音も含む)
④かっこいい・・・ 7
⑤運転したい・・・ 5

他に、「ガソリン」「マフラー」「タイヤ」「エンジン」「チューニング」と、車の一部に関わる名称をあげたもの、「RX7」「HONNDA・VTEC」と具体的に車種名をあげたもの、「峠」「道路」「海」「都会」「赤い」「大人」等のCM効果を反映したもの、「ローン」などという現実的なものもありました。

Ⅱ 生徒の意見・感想から

(敦賀のレポート「交通問題を考える-ある少女の交通死から見えてきたもの-」を読み聞かせ、意見・感想をもとめたものの中から)

A,最も多い、一般的な感想の例

『車の恐ろしさを、あらためて知った。交通事故というのは、簡単に人を殺してしまう。安易な気持ちで、運転することは許されないと思う。移動にはとても便利だが、これから自分が運転していく上で、便利な分だけ危険があるという事を、自覚しなくてはいけないと思う。』

B,事故の経験者の感想の例

『僕は今まで4・5回は車にひかれているが、幸い大事にはいたらなかったため、今もこうして生きているので、人一倍車の恐ろしさは身をもって知っているつもりです。それで思ったのは、安全な道なんてどこにもないと思ったことだ。たとえ青信号でも車にひかれることはあるので、被害者は原始的な事だが、青信号でも車の有無に気をつけたり、できるだけ歩道を使い、道路横断をしないことだろう。反対に、自分が車を運転する時は、青信号でも気をつけなければならない。原始的だが、やはり気をつけるの一言につきると思う。』

『中学の時に、友達が車にぶつかった所をみてから、車がすごく怖くなった。冬の道路でツルツルの坂道だった。友達が転んだ所に、車がブレーキがかからず、つっこんできた。さいわい、友達は軽いケガですんだが、今考えるとすごく怖い事だなと思った。大事な友達を一人なくすところだった。あれ以来、車には気をつけている。そして、自分が運転する時も、気をつけるようにしたい。』

『僕の祖父も、1年前交通事故で死んだ。そのことがある前までは、交通事故というのは自分と遠い存在だったし、無関心だったと思う。だが、交通事故というものが身近で起きて初めてその恐ろしさをわかった気がする。交通事故で死ぬのは一番悲しいことだ。気をつけないと。』

C,多少であれ認識を変えた(?)例

『資料を見て、いろいろな問題がある事がわかった。たしかに車について、対策ができていないと思った。2000円札を作るより、車の対策に力を入れて欲しいと思った。』

『ここに書いてある事を見て、まあ僕は車が好きで、たぶん飛ばすと思う。これを見て少し車について(の認識が)変わった。車はいいがかなりの問題があることに気づいた。これからいろいろ考えていかなくてはならない。』

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