東京ディズニーシーレポート

近藤貞二

東京ディズニーシー(TDC)は2001年9月4日に、東京ディズニーランドの隣に開園された海にまつわる物語りや伝説をテーマにしたディズニーのテーマパークです。
ディズニーシーの「シー」は海の「sea」です。

東京ディズニーランドがファンタジーと魔法の世界だったのに対して、東京ディズニーシーは、海をテーマにした冒険とイマジネーションの世界です。

この東京ディズニーシーのオープンにより、この辺り一帯は大規模な「東京ディズニーリゾート(TDR 運営オリエンタルランド社)」として成長しました。

今回私は、5月のゴールデンウィークを利用して、あこがれの東京ディズニーシーへ行ってきました。混み合うことは覚悟のうえです。なにしろ東京ディズニーシーですもの!!
 おもちゃ箱の第一号では東京ディズニーランドのレポートを書きましたが、今回はその第2弾として、東京ディズニシーのレポートです。といっても十分分かって書いているわけではありませんので、参考程度にお読みください。

どこへ行くにもまずは下調べが大切です。
私は、視覚障害関連のメーリングリストに、たまたま投稿されたディズニーシーに関するメールを参考に、以下の準備をしました。

1.触地図ガイドブック
 ディズニーシー内を解説した、触って分かる9枚綴りの触地図です。持ち運ぶことができる触地図ということですが、B4サイズですので、持ち運ぶにしてはちょっとじゃまになるサイズです。

2.インフォメーションCD
 「ディズニーランドのインフォメーションCD」と「ディズニーシーのインフォメーションCD」の2枚組になっていて、イメージ音楽や効果音とともに、ディズニーランドやディズニーシーの雰囲気や施設を解説されたCDです。先ほどの触地図を見ながら聞くとイメージしやすいです。

3.インフォメーションブック
 アトラクションの利用方法や食事、化粧室の案内など、バリアフリーに関する情報を紹介してある点字の小冊子だそうですが、これはもらうのを忘れてしまいました。

これら3点は、来園前でも無料で送ってもらえます。「すべての人に楽しんでもらいたい」というディズニーの理念は、さすが外資系の会社ですよね。
いえいえ、後でまた書きますが、視覚障害者に対するサービスはこれだけではありません。

さてさて、インフォメーションCDと触地図ガイドブックでだいたいの位置関係を頭にたたきこんだら、いよいよディズニーシーへの旅を始めることにしましょう。


東京ディズニーリゾート(TDR)は、ディズニーランド、ディズニーシー、オフィシャルホテルからなります。
「TDR」の所在地は千葉県浦安市です。ですので、名古屋からですと、まずは東京まで行きましょう。
東京まではやっぱり新幹線で行くのが速くて便利です。

そうそう、ディズニーシーへの旅を始める前にちょっと余談です。
 今回久しぶりに新幹線を利用したのですが、名古屋駅の新幹線ホームに、転落防止用の防護柵が設置されてありました。
 この防護柵は、いわゆる固定柵といわれるもので、高さ120センチから130センチぐらいの柵が点字ブロックの外側に設置され、乗り口の部分だけが空いた状態のものです。
 すべての新幹線ホームに設置されたかどうかは分かりませんが、新横浜駅にも同じ物が設置されてありました。
もともと新横浜駅の新幹線ホームの2番ホームと3番ホームには可動柵が設置されてありましたが、今回新たにコダマが停車する1番ホームと4番ホームにも名古屋駅と同じ固定柵が設置されていたのでした。

さて私たちは目的ののぞみ号に乗り込むと、指定の席を捜して腰を下ろしました。車内はグループ客が少なかったのか、以外に静かな感じがしました。
 座席に腰を下ろすとほっとするもので、これから始まる旅のあれこれを予感するかのように、嵐の前の静けさみたいなものを感じるのでした。
 途中、車内販売の女性の声に引かれて、つめたーい つめたーいアイスクリームを買って食べていると、「左手をご覧ください、富士山がきれいにご覧いただけます。しばらく雄大な景色をお楽しみください」という、車掌さんからいきな計らいの車内案内が流れました。
 富士山の雄大な姿が見えないのは残念ですが、のぞみ号ですもの、車窓の景色は見る見るうちに変化していったことでしょう。
 富士山は見たことにしてアイスクリームの味を楽しんでいるうちに、まもなく東京駅のホームに滑り込みました。

そして、東京駅からは京葉線がだんぜん便利です。
 東京駅の京葉線のホームは地下深くにあり、そのホームを千葉方面に向って出た電車は、八丁堀(はっちょうぼり)、越中島(えっちゅうじま)、潮見(しおみ)、新木場(しんきば)、葛西臨海公園(かさいりんかいこうえん)、舞浜(まいはま)と、六つ目の舞浜駅がTDRの最寄りの駅なのです。
 舞浜駅は、島式ホーム一本の高架駅です。ここからディズニーシーへは、「ディズニーリゾートライン」というモノレールに乗りましょう。

JR舞浜駅の改札を出て、左の方に点字ブロックにそって30メートルほど行くと、JR舞浜駅と隣接してディズニーリゾートラインの駅があります。このディズニーリゾートラインの駅名は、「リゾートゲートウェイ・ステーション」といいます。
 ここまでくればディズニーのテーマ音楽が流れていて、もう別世界でわくわくしてきます。
 このモノレールの車体も、まるでおとぎのくに行きを思わせるようなスマートな白色の車体でその側面に波の模様があります。窓はミッキーの顔の形、吊革もミッキーの顔の形……。一つぐらい持って帰りたい気分になります。
 車内の端にはディズニーのキャラクター人形などが飾られてあるようで、ますますいやでも夢のくにに引き込まれていきます。

夢のくにの扉の前に立ったばかりだというのに、現実的な話に戻して強縮ですが、ディズニーリゾートラインのホームには、列車のドアと連動して開閉する「可動柵」といわれる防護柵が設置されてありました。これだったら転落の心配はないですよね。もちろん誘導ブロックや点字ブロックも敷設されてあります。

リゾートゲートウェイ・ステーションを出ると次の駅は、東京ディズニーランド前の「東京ディズニーランド・ステーション」、オフィシャルホテルに隣接した「ベイサイド・ステーション」、そして、東京ディズニーシー前の「東京ディズニーシー・ステーション」の四つの駅があり、列車はほぼ5分間隔ぐらいで反時計回りにぐるぐる回っています。
 リゾートゲートウェイ・ステーションから東京ディズニーシー・ステーションまでの所用時間はわずか9分です。ですので、1周したって10数分でしょう。

さてさて、とうとう念願の、東京ディズニーシーの入場ゲートまで着きましたよ。
 ディズニーシーの入場ゲートは、ディズニーランドの入場ゲートと同じで駅の自動改札のような機械にパスポートを通して入場します。
 入り口ではキャストのおねえさんが、満面な笑顔で「こんにちはー」「ようこそディズニーシーへ」と迎えてくれました。
 ちなみに、でぃずにーでは従業員を「キャスト」といい、お客を「ゲスト」とよんでいます。

東京ディズニーシーへ入園すると、そこは広場(ディズニーシー・プラザ)です。プラザはディズニーシーの東に位置しており、西に向かって各テーマポートが広がっています。
 このプラザの真ん中には「アクアスフィア」という、東京ディズニーシーのシンボルがあります。このアクアスフィアは、直径8メートルの球体で、下には噴水が勢いよく水を吹き上げていて、水に浮かぶ地球のイメージでしょうか。
 園内にはテーマ音楽が流れていて、ミッキーやミミーやドナルドダックなど、ディズニーのキャラクターぬいぐるみが時々出没するのもここのプラザのようです。
 視覚障害者の方が近づくと、軍手のような手でとってもフレンドリーに握手してくれたり、肩をくんだりしてくれるとか聞きますが、残念ながら私は彼らたちに会うことはできませんでした。

まずディズニーシーに入園したら、総合案内所(インフォメーションセンター)へ行って、音声ガイドシステムの受信器を借りましょう。
 これについては後で紹介することにして、ディズニーシーの旅をすすめることにしましょう。

プラザから西にまっすぐ進むと誰もが通るミラコスタ通りがあります。
 ミラコスタ通りの左右は「東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ」になっており、東京ディズニーシー内に位置するホテルです。その1階にはミラコスタ通の両側にそって多数のおみやげ店が並んでいます。
 このミラコスタ通をぬけた所が最初のテーマポート「メディテレーニアンハーバー」です。ここは、ロマンチックな南ヨーロッパの古い港を再現してあります。
 この港では、昼はウォーターカーニバル、夜はディズニーシーシンフォニーというショーが開催されています。でも私が行ったときには、強風のために海上ショーは中止になってしまいました。残念残念。

メディテレーニアンハーバーを右の方にすすむと「アラビアンコースト」エリア方面へ、左の方にすすむと「アメリカンウォーターフロント」エリアに通じる道があります。
 この辺りは海岸に沿って街を散策したりディズニーのおみやげを買ったり、港を見ながらの食事は最高にロマンチックだろうと思います。
 またこの港には、「トランジットスチーマーライン」という蒸気船の乗り場があり、ロストリバーデルタ行きの船が出航しています。まずは私たちもこの船に乗ることにしました。

トランジットスチーマーラインは、本物そっくりの古い蒸気船で、船の側面には蒸気で動かす水車があって、水車は回っているそうです。それに、船内の中央にはボイラーもあって、煙突からはちゃんと煙もはいているそうです(もちろん本物ではないようです)。
 キャストのおねえさんが私たちを誘導してくれ、全員が乗船したことを確認すると、演技たっぷりに「出航」と叫びました。
 私たちを乗せた船は、ゆっくりと岸を離れて動き始めると、アメリカンウォーターフロントのニューヨークエリア、ケープコットエリアと進むにつれて、水を渡る風は気持ちよく、案内を聞きながらのんびりとした船旅に、すっかりディズニーワールドの世界に入り込んでいきました。

メディテレーニアンハーバーの対岸には、高さ51メートルの「プロメテウス火山」がそびえています。
「プロメテウス」は、神から火を盗んで人間にあたえたという、ギリシア神話の英雄の名前にちなんでつけられたとか。
 夜7時頃だったでしょうか、とつぜんディズニーシー内にジェット機のエンジン音のような大音響が鳴り響き、何だと思ったら、驚いたことにプロメテウス火山が噴火したのでした。噴火した火はミッキーの形になっていたようです。

プロメテウス火山は東京ディズニーシーの中心にあり、たぶんディズニーシー内どこからでも見ることができると思います。
 プロメテウス火山を中心に、ディズニーシー内を時計の文字盤に例えて、各ポートの位置関係をみながらディズニーシー内の旅を続けることにしましょう。

ディズニーシーは七つのテーマポート(エリア)に分かれており、それぞれにテーマがあって雰囲気や景色が異なっています。
 プロメテウス火山を時計の軸として、6時にあたるところがディズニーシープラザ、ミラコスタ通、そして「メディテレーニアンハーバー」です。

7時から9時にかけてが、20世紀初頭のアメリカのおもむきの違うふたつの港を再現した「アメリカンウォーターフロント(ニューヨークエリアとケープコットエリア)」です。
 ニューヨークは毎日が変化しているようなにぎやかな街並みです。道路は車が往来し頭上を列車が走ってます。港には処女航海を待っている大きな豪華客船「SSコロンビア号」が停泊しており、その周りでは処女航海を祝うためのにぎやかなカーニバルが催されています。
コロンビア号の内部はレストランやラウンジになっています。唯一和食のレストラン「さくら」があるのもこのニューヨークです。
 アメリカンウォーターフロントのケープコットエリアは9時辺りで、ニューヨークとはおもむきが違い、静かで古い漁村街を再現してあります。

10時辺りが時空を越えた未来のマリーナ「ポートディスカバリー」です。
 ポートディスカバリーでは、気象コントロールセンターの科学者たちが天候に関する研究をしており、私たちも巨大なあらしを消滅させるために「ストームライダー」に乗って、あらしの真ん中に突っ込んで行きました。
 ストームライダーの操縦をしていた男は、とんでもなく荒っぽい操縦をするやつで、調子にのって急発進させたり、右に左にとかなり揺れました。あんまり調子にのって操縦していたせいか、途中エンジンが止まってしまって、激しく揺れておまけに水しぶきまで飛んできました。
 エンジンは何とか無事に回復したものの、無事に帰還できたのは偶然でしょうか?
 その他、「アクアトピア」というやはり気象センターが開発した、3人乗りの楽しいボートのような乗り物もあります。

12時辺りが、失われた古代文明がねむる中央アメリカのジャングル「ロストリバーデルタ」です。
 ここには「インディ・ジョーンズ・アドベンチャー」という私お気に入りのアトラクションがあります。
 丁度12時の所で、東京ディズニーシーの1番奥になります。何でも、川岸に立つ古代の神殿のどこかに若さの泉がかくされているとかで、考古学者であるインディジョーンズ博士が現在調査中とのことです。
 私たちも、猛スピードで突っ走る10人乗りぐらいの大型ジープのような車に乗って、古代神殿の中を探検しました。
 さすが3時間待ちというだけあって、曲がりくねった山道をものすごいスピードで疾走するジープは、震動と大音響でスリル満点。途中、今にも落ちそうな橋、真っ暗の中から突然現れる巨大な岩、神の怒りの炎などが見え、恐怖も倍増するようですが、私にはそんなもの関係ありません。
 でも、スピード感や激しい震動はもちろん、ものすごいエンジン音やすごい爆発音のような音がしたり、滝が流れるような音がしたり、風が吹いてきたりと、景色が見えなくてもなかなか刺激的な探検でした。でも、若さの泉などなかったなあ。

1時から2時辺りが魔法と神秘の国「アラビアンコースト」ですが、ここにはまったく足を踏み入れていません。

アラビアンコーストからプロメテウス火山に近いエリアが、ディズニー映画のリトルマーメイドと仲間たちの愉快な海底王国「マーメイドラグーン」です。
 ここには多くのアトラクションがありますが、私は「フライングフィッシュコースター」というローラーコースターに乗りました。これはアップダウンが激しいコースターで、頭をぶつけそうに見えたりするのが恐いようです。

プロメテウス火山のカルデラの中が、謎の天才科学者ネモ博士の秘密基地「ミステリアスアイランド」です。
 ネモ博士はここに海底や地底の研究をするための秘密基地をつくりました。
 ここで人気なのが、ネモ博士が開発した「海底2万マイル」という潜水艇と「センター・オブ・ジ・アース」という地底走行車でしょう。
 海底に興味のある方なら、海底2万マイルという潜水艇に乗って、海底のようすをネモ博士に説明してもらいながらの海底探検がいいでしょう。
 私は2時間半並んで、センター・オブ・ジ・アースに乗りました。これは、9人乗りだったかな?の地底走行車に乗って、真っ暗な地底の中を走り回るというもので、最後には噴火口から勢いよく噴き上げられるというなかなかスリリングな乗り物です。

これで各テーマポートの旅は終わりですが、アトラクションはまだまだたくさんあります。
 しかしどこもここも行列です。人気のあるアトラクションは、2時間待ち3時間待ちは普通です。
 そこでありがたいのが、障害者に発行してもらえる「ゲストアシスタンツカード」です。
 これは長時間並ばなくても、時間がくれば乗れるというもので、障害者に対するサービスのひとつです。
しかし、これを悪用する人もいるとかで、このサービスは最近廃止されたようです。ま、人気のアトラクションにはファストパスというのもありますので、そういうのを利用するといいでしょう。

ディズニーランドでもディズニーシーでも、宙返りをするような絶叫マシンというのはありませんけど、 それでもいくつかはスリリングなアトラクションもあります。
でも、どのアトラクションも物語りが想定されていて、ただ単にスリリングというだけではないところが楽しいです。
 ゆったりとした乗り物を楽しみたいなら、先にも書きましたように「トランジットスチーマーライン」という蒸気船でしょう。
 トランジットスチーマーラインの乗り場は3カ所あって、メディテレーニアンハーバー、アメリカンウォーターフロントのケープコット、ロストリバーデルタからそれぞれ船旅を楽しむことができます。
 また、ポートディスカバリーからアメリカンウォーターフロントのニューヨークまでは、「エレクトリックレールウェイ」という、2量連結でゴトゴトキーキー走る古い感じの電車が走っています。高架線ですのでディズニーシー内のパノラマも最高だろうと思います。もちろん私も乗りました。
 それと、アメリカンウォーターフロントのケープコットエリアとニューヨークエリアの間には、何種類かのクラシックカーが古めかしいクラクションを鳴らしたり、サイレンを鳴らしたりして、ゆっくりと走っていました。

ディズニーシーでショータイムを楽しみたい方は、アメリカンウォーターフロントのニューヨークに「ブロードウェイミュージックシアター」という大きな劇場があります。ショータイトルは「アンコール」です。
 同じくニューヨークのSSコロンビア号の前には「ドックサイドステージ」という野外ステージがあって、SSコロンビア号の処女航海をお祝いするセイルアウェイを上演しています。
 ロストリバーデルタには、飛行機の格納庫があって、現在では「ハンガーステージ」というステージになっており、青霊や動物たちがくりひろげるミスティックリズムを上演しています。
 アラビアンコーストには、「マジックランプシアター」というステージがあって、楽しいマジックショーが上演されているみたいです。
 マーメードラグーンには「マーメードラグーンシアター」というステージがあって、ディズニー映画のアリエルが主役をつとめる「アンダー・ザ・シー」というミュージカルを上演しています。
 それと、何と言っても楽しそうなのが、メディテレーニアンハーバーで行われる海上ショーではないでしょうか。ただこれは、水の上で行われますので、天候によっては中止になってしまいます。

食事はセルフサービスやバイキングのお店、カウンターサービスのお店、テーブルサービスのお店などありますが、どこのレストランも味の評判はいいようです。それに、すべてのレストランに点字のメニューが用意されてあるそうです。
私たちは、SSコロンビア号のラウンジで、トマトとチーズのサンドイッチを食べました。ちょっと質素だったですねえ。だって、屋台でポップコーンを買うのだって行列ができてるくらいですし、どこのレストランも行列ができていたり、予約でいっぱいだったりして、やっとこさで座れたのがここのラウンジだったのです。
また、お酒類が飲めるというのも大人の雰囲気ですが、お酒が飲めない私は、アイスコーヒーというこれまたおしゃれじゃないですよねえ。でも、飲み過ぎにはご注意。ディズニーシーには酔っぱらいはにあわないですよね。

ディズニーワールドでいいところは、子どもから大人までが楽しめる空間であるところだと思います。
スリリングなアトラクションで楽しむのもよし、パワフルな演奏や楽しいミュージカルで楽しむのもよし、ゆっくり景色を見ながら散策するのもよし、いろいろな楽しみかたができる所だと思います。
そのためにディズニーのキャストは、ディズニーワールドの配役になりきっているように感じました。

というわけで私たちは、朝9時頃から夜9時過ぎまでほとんどめいっぱい1日ディズニーシーで楽しみました。

最後になりましたが、当日利用できる視覚障害者のためのサービスについて紹介しておきます。
これらのサービスについては、ゲストリレーション(総合案内所)でお尋ねください。ゲストリレーションは、ディズニーシープラザにあります。入り口から誘導ブロックが敷設してありましたのですぐ分かると思います。

1.音声ガイドシステム
 これは携帯用受信機で、耳かけ式のイヤホンがついてます。透明のビニールケースに入っていて、そのケースに触って各種ボタンが分かるような工夫がされています。ストラップも付いていますので首から下げて歩けます。
これを聞きながら園内を移動すると、「○○エリアに入りました」などというアナウンスが自動的にイヤホンから聞こえてきます。
さらに詳細な説明を知りたいときは、詳細ボタンを押せば詳しい説明を聞くこともできます。また、現在地を知ったり、近くのレストルーム(トイレ)の場所を知らせてくれるためのボタンもあります。
ただ、詳しくはさけますが、もうちょっと改善のよちがあるとも感じました。

2.スケールモデル(アトラクションの模型)
 手で触って乗り物の形を知ることはもちろんですが、乗り物の形を知ることで、利用時の不安感をなくすのもねらいのようです。
ゲストリレーションで触らせてもらえます。すべて木製で、センター・オブ・ジ・アースの車、インディ・ジョーンズ・アドベンチャーで乗る車、海底2万マイルの潜水艇、ウォータービィーグルの4種類の模型を触らせてもらいました。

3.触地図
 先に書いた触地図ガイドブックとは違い、園内3カ所と、総合案内所内に触って分かる備え付けの触地図が用意されています。特に総合案内所の物は、立体的になっていてさらに分かりやすいそうですが、今回は見せてもらう時間がありませんでした。

4.ゲストアシスタンスカードの発行
 先にもすこし書きましたが、例えば劇場タイプのアトラクションで音源や舞台に近い席に座れる。行列に並ばず、時間が来れば利用できる。速やかにアトラクションを利用できる。などのサービスを選べる。これはとってもありがたいサービスでしたが、悪用されることが多くて、「速やかにアトラクションを利用できる」というサービスは廃止したとかいう発表があったようですので、現在そのサービスは廃止されているかもしれません。

問い合わせ先

東京ディズニーリゾート・インフォメーション・センター : 045-683-3777

東京リズニーリゾート総合予約センター : 045-683-3333

以上、お、し、ま、い。