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ANTENNA TUNER


アンテナチューナーの実験 [2003/12/19]

アンテナチューナーの実験回路
  実験回路はK3WWPのWeb Siteに紹介されている[CLC Tee Type Tuner]とします。


アンテナチューナーの実験(その1) C1=36+357pF、 C2=470pF、 L=2.8uH(φ1.0スズメッキ線 内径φ26 長さ80mm)
  12mのワイヤーに接続して実験します。コイルの外形は比較的小さなもので試してみましょう。


アンテナチューナーの実験(その2) C1=36+357pF、 C2=470pF、 L=20.0uH(φ2.0銅線 内径φ34 長さ265mm)
  12mのワイヤーに接続して実験します。コイルの外形を大きく、巻数を増やして試してみましょう。


アンテナチューナーの実験(その3) C1=36+357pF、 C2=470pF、 L=20.0uH(φ2.0銅線 内径φ34 長さ265mm)
  (2004/1/18) コイルの外形と巻数は実験(その2)と同じです。別のワイヤーに接続して実験してみましょう。長さを短くして6mにしました。





アンテナチューナーの実験回路

antenna tuner

アンテナチューナーの実験回路と使用部品
[実験回路]
実験回路はK3WWPのWeb Siteに紹介されている[CLC Tee Type Tuner]とします。
幅30cm奥行き20cmの木の板に部品を取り付けたバラックで実験します。
木の板はC1とC2をアースから簡単に絶縁できて便利ですしコイルも転がして置いてもOK、実験には最適です。
コイルのタップ調整はワニグチクリップで行います。

[使用部品]
C1,C2にはFM用受信バリコン(ジャンク品)を使います。
C1=36×4+357×3(pF)、 C2=33×3+470×2(pF)、いずれも大容量で静電容量には不足ありません。
Lにはφ1.0スズメッキ線やDIY店で買った2mm程度の銅線を使用します。
インダクタンスの実測には秋月通商のインダクタンス計(キット)を使用しました。


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アンテナチューナーの実験(その1)
  12mのワイヤーに接続して実験します。コイルの外形は比較的小さなもので試してみましょう。

■40mバンドでの使用実験
[実験条件]
接続:TRX−SWR計−TUNER−ANT
ANT:LW(0.5sq 長さ12m)
TUNERの使用部品: C1=36+357(pF)、 C2=470(pF)
L:φ1.0スズメッキ線、内径φ26、17Tスペース巻き、コイルの長さは80mm、単2乾電池に巻いて作りました。インダクタンスを計測すると2.8μHです。

[実験結果、考察]
TX⇔TUNER間のSWRは1.3で実用上問題ない。C2のセット位置がほとんど抜けた位置になるのはLのインダクタンス不足かも知れない。
実験に使用したLでは40mバンドより低い周波数には使用できない。


[セットアップデータ]
Lは全ターン数使用(タップ短絡なし)。

C1、C2の設定位置をツマミの仮想目盛板で表記します。
[仮想目盛板]→バリコンの最大容量位置を0/10目盛、そこから180度回転した容量ゼロ位置を10/10目盛と表現することにします。
SWR最良点のC1容量は4/10程度
SWR最良点のC2容量は9.5/10程度


アンテナチューナーの実験(その1)

 12mのワイヤーとこのtunerを使用して2way CW QRPに成功。
 2003/12/20 JM2VVZ TOMO OM, Mni Tnx


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アンテナチューナーの実験(その2)
  12mのワイヤーに接続して実験します。コイルの外形を大きく、巻数を増やして試してみましょう。

■実験(その2)
[実験条件]
接続:TRX−SWR計−TUNER−ANT
ANT:LW(0.5sq 長さ12m)
TUNERの使用部品: C1=36+357(pF)、 C2=470(pF)
L:φ2.0銅線、内径φ34、63Tスペース巻き、コイルの長さ265mm
サランラップの芯に巻いて作りました。インダクタンスを計測すると20μHです。密巻きにしたコイルの両端を引っ張って延ばしました(密巻時のインダクタンスは30μHです)。

[実験結果、考察]
40mバンドのSWRは1.0まで下げることが出来るようになりました。80mバンドと30mバンドも良好です。ただし20mバンドはSWRが思うように下がりません。これはワイヤーの長さにもよるのでしょう。
40mバンドではTX⇔TUNER間のSWRは1.0で良好。コイルのインダクタンスの増加はC2のセット位置の変化をもたらしました。実験その1ではC2はほとんど抜けた位置でしたが本実験では4/10目盛が最良点です。

バリコンC2の耐電力ですが、これについては使用バンド(送信周波数)とLWの長さとの関係がありますからあくまで参考ですが、本実験で使用した12mのワイヤーは80m、40m、30mの各バンド共CWモード/50W出力で送信してもバリコンC2の耐圧に問題はありませんでした。

アンテナチューナーの実験(その2)

2004年の初QRP QSOは12mのワイヤーとこのtunerを使用して達成。2004/1/3 JK1TCV 栗原OM, 2way CW QRP Mni Tnx

[セットアップデータ]

Band
(MHz)
L1 C1 C2 SWR etc. Remarks
[注]C1、C2の設定位置表記について
C1、C2の設定位置をツマミの仮想目盛板で表現します。[仮想目盛板]→バリコンの最大容量位置を0/10目盛、そこから180度回転した容量ゼロ位置を10/10目盛と表記しています。
3.5 21T 4/10 2/10 SWR 1.2以下
7.0 14T 5/10 4/10 SWR 1.0
10 8T 6/10 8/10 SWR 1.2以下



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アンテナチューナーの実験(その3) 
  (2004/1/18) コイルの外形と巻数は実験(その2)と同じです。別のワイヤーに接続して実験してみましょう。長さを短くして6mにしました。

■実験(その3)
[実験条件]
接続:TRX−SWR計−TUNER−ANT
ANT:LW(1.25sq 長さ6m)
ANTのワイヤー長さを12mから→6mに変更した以外は実験(その2)と同一条件です。
TUNERの使用部品: C1=36+357(pF)、 C2=470(pF)
L:φ2.0銅線、内径φ34、63Tスペース巻き、コイルの長さ265mm
サランラップの芯に巻いて作りました。インダクタンスを計測すると20μHです。密巻きにしたコイルの両端を引っ張って延ばしました(密巻時のインダクタンスは30μHです)。

[実験結果、考察]
ANTのワイヤーは6mで建物の2階の壁を始点にし庭の立ち木に向かってほぼ水平に張っています。高さは最も高い位置で4mH、最も低い位置が3mHです。

SWRが最小となるコイルのタップ位置は実験(その2)と変わりました。ワイヤーの長さを約1/2にしたら40mバンドのコイルのタップ位置は以前の半分です(7T)。40mバンドのSWRは1.0まで下げることが出来ます。

ところが3.5MHzと10MHzはチューニングが取れませんでした。試しにアース(カウンターポイズ)の接続を外してみるとチューニングは取れましたが近くにおいてあるパソコンの外付けスピーカーに軽度のAMPIが出ます。SWRは1.3程度でした。

14MHzは全くダメです。12mのワイヤーをANTにした実験(その2)でも14MHzはチューニングが取れませんでした。このバンドには問題ありです。

[セットアップデータ]

Band
(MHz)
L1 C1 C2 SWR etc. Remarks
[注]C1、C2の設定位置表記について
C1、C2の設定位置をツマミの仮想目盛板で表現します。[仮想目盛板]→バリコンの最大容量位置を0/10目盛、そこから180度回転した容量ゼロ位置を10/10目盛と表記しています。
3.5 × × × SWR ×
7.0 7T 4.5/10 5/10 SWR 1.0
10 × × × SWR ×


アース(カウンターポイズ)の接続を外してみると3.5MHzと10MHzもチューニングが取れました

Band
(MHz)
L1 C1 C2 SWR etc. Remarks
3.5 21T 2/10 4/10 SWR 1.3
10 5T 5/10 3/10 SWR 1.3



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