ガレージさてぃ庵 とは?

ガレージさてぃ庵…そこはラビット職人を目指す、ある修行者が発起人となり建設された共同ガレージである。共同出資者は5人、皆スバル360、スバルR-2、そしてラビットを所持している。60坪の敷地に現在8棟のガレージが建っている。そこには数十台のラビットとスバル360、スバルサンバー、スバルR-2があるが、2台のラビットを除いて動ける車は無い。

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入り口からの光景。これは98年初夏の頃。一番右がクラブハウス。木の骨組みは葦簾(よしず)用で猛暑の折には葦簾の日除けを張り、その下のテラスで作業をする。奥にはメンバーの収納庫が見える。

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クラブハウス内には大きな作業台と工具ボード、二人分の仮眠スペースがある。 修行者は体力の続く限り作業を行い、深夜、倒れこむようにここで寝る。しかし数時間後、日の出と共に、起床。「ラビットの唄」を斉唱した後、早速の作業開始となる。まさに無限地獄、修行者たちは「疲れた〜」「もうだめだぁ〜」と叫んでいるが、なぜかニコニコしている。昼になれば「もう死ぬぅぅ〜」と絶叫してビールを飲む。阿鼻叫喚の地獄絵図である。WB01390_.gif (311 バイト)

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これがクラブハウスの中。奥が仮眠スペース、正面上の額縁はピンズコレクション。スバルの軽セダン3百万台の記念に富士重工から出た。スバル360からビビオまでのピンバッチが収まる。  左の棚はケミカル&ねじ棚。ねじは当然のことだが旧JISサイズ(それもステン)が各種(長さはもちろんのこと六角ボルト、皿頭、なべ、丸皿)揃っている。ケミカルはディーラーのサービス工場で使用するプロ用の物が並ぶ。さらに左には作業台がある。

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こちらは反対側、壁掛けの工具ボードには私の好みで全てKTCが揃っている。クラブハウス内ではラビット一台が作業可能である。この日は90マニアのK氏がS211の整備に余念が無い。右下はもう一人分の仮眠スペース。

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実はこのガレージ共同体が発足してもう2年になる。しかしまだレストアは1台もされた事は無い。工場出荷時復元派をうたいながらこれでは「看板に偽りあり」なのだが、ガレージ建設でこれまでの時間を費やしてしまった。しかしガレージ建設の作業もラビットに負けずたのしいものだった。

2年前…ここは「田んぼ」だった。少しでも雨が降れば足が「ズブズブっ」っと埋まるほどぬかるんだ土地だった。本来…家を建てるような場合…はこの肥えた土をパワーショベルとダンプを使って全て掻き出し、更にダンプでガレキを搬入して踏み固め、その上に砕石を入れ…という作業を行わなければならないのだが、2トントラックで肥えた土を踏み固めるだけ、という手抜きをやった。手抜きと言っても2トントラックで丸1日往復していたのだから個人レベルではこれが限界ではないだろうか。もっとも「土地の現状を維持する」という大家との契約内容もある。

まずクラブハウスとなるコンテナハウス(工事現場などで簡易詰所に使うスーパーハウスの大型版、八畳、これも富士重工製)を搬入した。続いてハウスに電気を引いた。これは専門業者に依頼したが、ちゃんとした建物でなくても電気を引いてメーターを設置できることを始めて知った。 それから半年間、クラブハウスの中を作り上げる作業が続く、東京から150キロ以上離れたこの地だがラジオだけは東京のFMを入れたかった。高さが2メートル以上ある大型のFMアンテナを設置したがその固定の方法すら私は知らなかった。全ての作業が勉強の連続だった。

さて、長くなってしまうのでこの先は作業日報バックナンバーで随時更新しましょう

 

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