「生きにくさ」とシステム
なぜ、この社会はこんなに生きにくいのだろう。
子供の頃から、僕らはいつでも誰かと比較されて育つ。やがて自分でもそうするようになり、「空気」を読み、「世間並み」で
あろ うとす
る。自分が劣った存在ではいたくない、でも変に目立てばいじめられ足をひっぱられる。学校や職場では、テレビの話題に相槌を打ち、うわさ
話やうわべだけの空疎な会話。お金がなければ生きられないというので、バイトしたり就活したり。やっとの思いで入った会社で
は、 夜中まで 楽しくもない仕事をし、食事はコンビニ弁当で、もらった給料は家賃に消える。いつも、どこか空虚で満たされない・・・
「生きる」って本来、こういうことだったんだっけ? 時々、何のために生きているのかがわからなくなったり する。
この社会は、会社とか学校とか国家とか法律とか経済とかの複雑なシステムでできている。僕たちはそのシステムのどこかに位置し
て生きて
いる。そのシステムは、本来は一人一人が幸せに生きられるためにつくられたはず。でもなぜか、システムを保つことが優先され、ヒトはそれ
をささえるコマになってしまっている。
システムだけが際限なく巨大化し暴走して、ヒトや自然を押しつぶしていく・・・社会とはそういうものなのだと、僕らは思いこま
されてい る。