| Vol.2 ポカラへのバスは寒かった・・・ ・・・私らいつからこんなにビンボーになったんだ??? |
| 12/31 am5:30起床 ロビーに下りると昨日のリッシーが何故かビシっとスーツにマフラー姿でにこやかに立っている。ん?君、ガイドじゃなかったっけ???その格好???呆然とする私達。よくわけがわからずに朝早くから出てきているノーリングのおやじに見送られるまま、まだ日の出前の街の中をトボトボと王宮近くのバスの発着場所まで歩く。ポカラ行きのバスは6:30発。到着は昼の12:30。ツーリストバスとはいえ、バスは振動するたびに窓が開いて隙間風が入って大変寒い。足元も何となく風が通っているようで、冷える。耐寒6時間の旅であった(ちなみに飛行機だったらたったの30分なんだけどね)。バスの中でリッシーといろいろ話をすると、彼はまだ19才の学生で、昼間学校に行って夜働くあのノーリングホテルの従業員らしい。え?トレッキングガイドじゃないの?と聞くと、トレッキングガイドもやっているという。でも経験はまだ1年くらいで、アンナプルナ方面は2回行ったことがあるとのこと。ふぅ〜ん、まあ$25だから経験が少なくても文句はいえないか。彼の家族構成やらなんやら聞いていたが、気が付くと彼は頭グラグラさせながら眠ってしまった。寄りかかってきて重いけど、きっと疲れているのだろうと優しいお姉さんは寛大な気持ちでそっとしておいてあげる。 久しぶりのポカラは、昔よりもずいぶん都会になったような気がする。もともとリゾートっぽい建物が湖の周りに多いが、更に増えた感じ。泊まったのはFrench
Guest House。清潔だし眺めもよい。トレッキングパーミッションの手続きに一人2000ルピーかかるという。あれ?それってトレッキング代に含まれるんじゃなかったっけ???と思ったがノーリングのおやじに何が含まれるかちゃんと確認してなかったので主張できず。仕方なく払う。明るいうちからビール飲んだ後、リッシーと湖の方へぶらぶら散歩する。湖の真中に寺院があって、そこまで渡し船が出ているらしい。あまり興味はなかったが、リッシーが乗ろうというのでとりあえず乗ってみた。中にヒンドゥーのお寺があって、ふぅ〜んという感じ。お参りすると額に赤いティカを塗られた。私ら日本人がつけると額をケガして赤チン塗ったみたいでイマイチ。一緒の船だった子供達がワイワイ騒いでいてかわいい。夕食までの間は、とりあえず3人でポカラの街をうろうろ。今日は大晦日ということで湖のほとりではニューイヤーズパーティをしていた。夕食は、リッシーと合流し、ネパール民族舞踊を見ながら食事のできる店を選ぶ。きっと予算オーバーの店だろうなあと思ったが、さっきのパーミッション代は納得いかないので気にせず飲み食いする。明日からのルートについてリッシーに聞くが、ホテルに戻ってから相談しようという。ふぅ〜ん、何でだ?途中でフレンチゲストハウスのあんちゃんがやってきて、リッシーを別テーブルに呼んでなにやらこそこそ相談している。・・・なにやらあやしい。 ホテルに戻って部屋に入ろうとすると、一緒についてきたリッシーから「Q、ちょっと屋上に来てくれないか?」と呼び出し。ん?なんかアヤシイぜいと思いつつついていく。屋上はなかなかいい眺め。ロマンチックな気分になるにはちょっと年がハナレすぎてるぜぃと思っていると、真剣な表情のリッシー。「Q、実は・・・」かまえるQたろう。リッシー、思い切ったように一言。「お金が足りない。」なんでぃ、金の相談かい!まあ、そんなこったろうと思った。要約すると今日の昼食と夕飯だけで予算オーバーしてしまってここのホテル代がないから払えとのこと。確かに景気よくお酒も飲んだけどさっ。普通、お酒代は別料金なのに払ってくれるから、あらサービスいいのねと思っていたらこの話。挙句の果てに、トレッキング中はもっとお金がかかるけど自分のボス(ノーリングのオヤジ)は充分なお金をくれなかったので、一日につき一人あと$5払ってくれたら、トレッキング中の酒代などもすべてこちらで負担するという。いやいや、それは取り過ぎだろー。だいたい普通は、1日いくら以内の食事でとか、飲物代は別でとか、最初に取り決めるでしょう。まあいわれないから調子にのったこっちも悪かったけどさ。ホントにガイド経験あるのか?とちょっと疑いつつ、あまり押しが強くないところをみるとこんな悪知恵をつけたのはさっき別テーブルでこそこそ話していたこのホテルのあんちゃんじゃないかと疑う。とりあえず今日の分の酒代の代わりとして本日の宿代を払うということと、ツアー中の飲み物代は、こちらでは実費負担するということで話をつける。 部屋に戻ると興味津々な様子の二人。アさんがなかなか帰ってこない私を心配して屋上に行ったが、あまりにも二人が真剣に話している(ラブラブなのかしら?)ので、入っていけなかったという。そりゃ私、真剣でした!金の問題だもん。 |