2001/12/29-2002/1/14 nepal
そんなわけで、突然ですが、毎度ドタバタ3人組はネパールへと旅立ったのでした。まずは今回のメンバー紹介から。
犬君 |
本名ナカネ=「無金」と変換すると怒る。前回のエヴェレスト街道トレッキングに続いてネパール2回目。山歩きやらカヤックやらダイビングやらいろいろ手を出す自称普通のOL。出発前日に発熱するも気合と根性で成田に現れる |
アさん |
あつこさん。Qとナカネの会社同僚。一見普通のOL。普段はアウトドアとは無縁の都会生活をエンジョイなさっているが、実は一番基礎体力あり。数年前に他の2人と一緒に行ったベトナムでは、現地の人に勧められるままに変なお酒を飲んで発疹した経験あり。開き直ると誰より強い。 |
Qたろう |
普通のOL。ネパール3回目。今回は年末年始の休暇+1週間で出発から帰国まで17日という会社生活十ん年のお局ならではの強行休暇計画。が、果たして出社したときに席があるかどうかは定かでない。 |
| Vol.1 ネパールに行きませんか? 再び、ネパールにトレッキングに出かけようと企むQと犬君。会社の同僚のアさんに試しに声をかけてみた。 「ネパールに行きませんか?今行かないと一生行けませんよ〜。私たちと行かないで、他に誰か誘うというんです!こんなチャンス二度とありませんよ!」 何故か焦りつつも曖昧にうなずくアさん。にんまり笑うQと犬君。ふふふ。 |
さてさて、今回は出発までに一悶着。ネパールでの目的はもぴろんトレキッキング。行き先はQたろうの強い希望で「ランタン」に。世界一美しい谷があると言われているところだ。標高も高く、スケジュールもタイトなこともあり、特に山歩き経験のないアさんには、出発前に何度か奥多摩や丹沢の日帰り登山に出かけてもらった。装備もそろえて準備万端となったところで、なんとネパールで国家非常事態宣言が発令。マオイスト(毛沢東主義者)たちがネパール国内のあちこちでテロ活動を繰り広げているとのこと。夜間外出禁止令などもでていてなんだかいきなり物騒な様子。それまですっかりトレッキングに行くつもりになっていた3名、かなり困惑する。とりあえず情報収集をしながらネパール以外の国へ行くことを検討するが、シンガポール経由で飛行機をとっていたせいで、今ひとつよい行き先が浮かばない。バンコク経由ならそれなりに行き先を変更しても楽しめそうなところがいくつかあったのだが。3人であーだこーだとかなり真剣に根を詰めておでこを突き合わせて相談した結果、とうとう考えるのが面倒になってとりあえずネパールに行ってしまえ!ってことになった。その代わり、トレッキングガイドはきちんとした旅行会社のガイドにお願いしようと決める。 |
| 12/29夕刻、体調の悪い犬君と大きなザックに体が隠れそうなアさんと一緒に出発。トランジットのシンガポール空港では、無理せずにTransitHotelに行って仮眠をとる。 12/30昼、KTM(カトマンズ)到着。日本からインターネットで探して予約したNorling Hotelの迎えを探す。相変わらずカトマンズの空港では"勝手にポーター"のお兄さんたちが多い。ホテルの迎えの人と親しげに何人かやってきたので、てっきり迎えの人が何人かいるのかと思って荷物を持ってもらったら、ほとんどの人が"勝手にポーター"であった。紛らわしい!空港に着く前から気をつけようって話していたのに、すっかりはまってしまった。仕方なくタクシーまでの30mくらいの間、荷物を持ってくれた兄ちゃんたちに$1渡す。う〜む。 到着したNorling Hotelはカトマンズ市内の繁華街のタメル地区の真ん中にあって場所は便利。部屋も清潔そうだしお湯のシャワーもちゃんと出る。部屋はSingleが$15、Twinは$22。チェックインするまでの間、ロビーでホテルのオーナーらしきおじさんとお話する。今年はマオイストの影響でお客さんが少ないそうだ。まあそうだろうなあ。街の中もいたるところに銃を持った兵隊が立っている。 ところで、私達、明日からランタンにトレッキングに行くつもりであるが、ガイドがまだ決まっていない。あはっ。あれだけ行く前に慎重には慎重を重ねて・・・って話していたのに、コンタクトをとっていた日本の旅行会社の現地オフィスでは日本からの予約を受付けてもらえず(日本のオフィスを通せばよいのだけれど高いんだもん)、前回エベレスト方面にトレッキングに行った時にガイドをしてくれたDeepakには連絡が取れずで、よく分からないので、とりあえず結局KTMについてからツアー会社を回ってガイドを決めようと話していた。 んで話は戻るが、ノーリングのおやじ(※1)である。ランタントレッキングに行くならいいガイドを紹介しようかと言う。まあとりあえず、ほぉ・・・と話を聞いているとどこやらに電話をしはじめた。ほぉ・・・と聞いていると(ネパール語で何いってるか分からないけど)、ランタンは現在軍隊のチェックが厳しいのでトレッキングにはあまりよくないとのこと。アンナプルナ方面ならトレッキングルートは大丈夫だという話。「ランタン!」と主張していたQたろう、実は犬君やアさんほど事前に山歩きに行ってないので体力的に不安。犬君も体調悪し。そんなわけで、ランタンよりも標高が低くてトレッキングルートもメジャーなポカラ・アンナプルナの方へ急遽行き先変更!こちらのルートならQたろう、5〜6年前に一度歩いたこともあるし、だいたいの様子は分かっている。ホントは行ったことのないランタン方面に行きたかったのだが、まあ仕方ない。ランタン地域のことをあんなに下調べしていたのに全ては一遍に無駄になった。まあこんなこともあるさ。 それで、ノーリングのおやじだが、自分の紹介するガイドなら1日$25でトレッキングガイドをしてくれるがどうだ?という。それにはポカラまでのバス代(ん?バス?)やトレッキング中の食事など全て含まれるという。ん?なんか安くないか???日本からガイドのことで現地ガイドとコンタクトをとっていた私達、先方の言い値ではだいたい英語ガイドで1日$40、日本語ガイドで1日$60くらいだったので、トレッキングにだいたい$300〜$500くらいかかるかなあと覚悟していた。で、つまり結局のところ正直にいおう。お金に目が眩んだ。$25/日ってことはつまり$200かからないじゃないか!急に得した気分になって、浮いたお金でなにしよう〜!?と思わずにんまりしてしまった。他の2人に目を合わせると、皆同じような表情をしている。というわけで、あんなに慎重に・・・と口を酸っぱくしていっていたのに、ノーリングのおやじに「そのガイドさんでお願いしま〜す♪」と頼んでいた。ガイドは今は忙しくてこれないので、夜に会えるという。ノーリングのおやじがチケットの手配などがあるので、とりあえず自分の方に支払いを・・・というのでお支払いする。とりあえずガイドも決まって安心の3人組、とりあえず部屋でくつろぐ。すると連絡の取れなかったDeepakから連絡が。ホテルまで会いにきてくれた。つい昨日迄トレッキングに出かけていたらしい。あ〜、30分遅かったよ。もう少し早く連絡取れたら一緒に行けたのに。でもどちらにせよDeepak、体調を崩しているらしいので一緒に行くのは無理だったかもしれない。お腹をすかせた私達、Deepakと別れてタメルの街に繰り出す。カトマンズ市内といえば埃っぽいという印象が強かったのだが、ずいぶん道もきれいになって、昔ほど歩いていて喉が痛くなる・・・ってことはなくなっていた。アジアの街に共通した何ともいえないエネルギッシュな感じがここにもある。歩いているとワクワクしてくる。なんとはなしに歩きながら、「ところで私達の頼んだガイドって、どこの旅行会社なんだろうね?」と誰かがつぶやく。「ん?ん?ん???」 まあ何とかなるでしょう。 すっかり辺りも暗くなってホテルに戻るとガイドだという小柄な青年が現れた。名前をRishi(リッシー)という。どうでもよいがずいぶん顔が濃い。巻き舌の英語がやや聞き取りにくいが、3人共これからお世話になるのでにこやかに挨拶する。明日はポカラ行きのバスが早いということなので、その晩はとっとと寝た。 |