| ◎尸(しかばね)はキライだ〜槍ヶ岳の巻 (2002/9/14-16)
久しぶりにガツっと山でも行きますか!一昨年剱岳に一緒に登ったM井夫妻に誘われて、久しぶりにテント担いで山登り。Qたろう、実は北アルプス登山は初めて。混んでるとか人が多いとかって話には聞いてますが、どんなもんなんでしょ。 ・・・それにしてもいくら混んでるからといって、あんなことが起こるとは予想もしなかった。 Qたろうの悲劇はこうして始った。 |
| 9/13(金)、20:30東京駅集合。今回のメンバー、M井夫の提出した登山届けによるとなんと全員「長」がついていて隊員がいない。 みんなエライのだ。 メンバー *リーダー:M井夫 *料理長 :M井妻(トモちゃん) *級長 : キョウちゃん *番町 : 犬くん *隊長 : Qたろう。 |
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今回の企画はM井夫妻。ルートの検討と共にしょっぱなからリーダーより「生キャベツ」禁止令が出されてしまった。一昨年、剱岳に担いでいった生キャベツ1個のことが忘れられないらしい。おいしい鍋食べられたのになあ。#確かに余ったけどさっ。 とはいえ、今年に入って、ろくに山歩きをしていない犬くん&Qたろう、本当にテント担いで山歩きが出来るのかかなり不安。というわけで、お互い「最近体調がすぐれない」「腰が痛い」「貧血気味」などと思いつく限りのいいわけをはじめる。M井リーダーの「荷物はできるだけ軽く」「使えるレトルト食品は使う」「出来たら1日は小屋泊まり」の言葉にも素直にうなずく。「小屋泊まり」・・・富士山で石室に泊まったことはあるけれど(布団が高野豆腐で眠れなかった〜)、実は山小屋に泊まったことがないのでこれまたかなり不安。散々眠れなかったとか混んでてダークダックス状態だったって話を聞いているので、2泊共テントがいいのではないかと密かに思うQたろう。しかしテント背負って山頂近くまで歩く自信はない。でも眠れないのはイヤだしなあ。う〜むとりあえず事前の打ち合わせで誰が何を持っていくか決めて、できるだけ無駄な荷物を減らすことにした。 予定としては、金曜日の晩に上高地の近くまで行ってテントか車で眠る。早朝のタクシーかバスで上高地へ入り、1日目に出来れば山頂付近の殺生ヒュッテへ行き泊まる。その場合は途中でテントや食料等の不用な荷物をデポしていく。1日目に体力的に殺生ヒュッテまで行くのが無理だった場合は、途中の槍沢キャンプ地でキャンプして2日目に槍沢から槍ヶ岳往復する。この場合は2日目がハードとなる。殺生小屋まで1日で行けた場合は、翌日早朝に山頂を目指して、あとは途中でデポした荷物を拾って降りられるところまで降りてキャンプする。3日目は下山。という予定。さてさてどうなることやら。 |
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| 9/13(金)小雨降る中、都内出発。3連休はあんまり天気がよくないらしい。ワタシと犬くんは「晴れ」ニンゲンなんだけどなあ。と雨男ならぬ雪男のM井夫の方をチラチラみる。午前1時、沢渡に到着。本当は駐車場にテントを張って寝るつもりだったが、雨がすごいので5人で1台の車で眠る。飛行機だと思えばつらくはない・・・はず? 9/14(土)5時に上高地へのゲートが開くのにあわせて4:30起床。タクシーで行こうと思ったが、既に第一陣が出たあとでタクシーはなし。路線バスで移動する。6:00上高地到着。早朝なのになんだか人が多い。6:20黙々と歩き始めるが、とにかく眠い。意識朦朧としながら歩く。これから約3時間、上高地〜横尾間ははひたすら平坦な道。とにかく眠い。あ〜、眠い、眠い、眠い。自慢じゃないが寝不足にかなり弱い。今回一番荷物持ちとして期待されていたキョウちゃんもつらそうだ ガイドブックによると横尾を過ぎた辺りから槍ヶ岳が見えるということになっている。が、とにかく天気が悪くてお山はなんにも見えない。槍ヶ岳はよく山写真のモデルに(?)もなっていて、日本で最もきれいな山のひとつだと思う。剱岳に行ったときに遠くに見た槍ヶ岳がかっこよかったので感動して、次回はぜひあれに一緒に行こう!と話していたのだった。実現できて嬉しいけれど早く姿が見たいなあ。かろうじて雨は降ってない状態。う〜む。靴を新調したばかりのキョウちゃん、足に靴が当たって痛そう。私も毎度踵に靴ズレができる。足が痛いとつらいんだよねー。 11:00 槍沢ロッジ到着。このペースなら殺生小屋まで行けるだとうと判断して、槍沢ロッジにテントなどの不要な荷物を置かせてもらうことにする。昼食後に出発。これからが本当の登山だ。さあ、気合! それにしても人が多い。連休だから仕方ないんだろうなあ。団体ツアーと一緒になってしまうとなかなか自分のペースで歩けなくなってしまって面倒。山頂方向を見上げると点々と人の姿が連なっていて、登山道がどうつながっているのかよく分かる。相変わらずお天気悪し。 15:00殺生ヒュッテ到着。途中から降り始めた雨に辟易。最後の2時間は急登できつかった。やれやれと言いながら、とりあえずビールで乾杯。リニューアルしたばかりの山頂近くの槍岳山荘は混雑しているようだが、ここ殺生ヒュッテは山頂まで1時間かかる場所のせいか、そんなに混雑していない。お布団は1人1枚ありますよと言われて感動してしまった。山小屋も悪くないかも!それにしても・・・中高年の山歩き団体が多い。山に行くといきなり「若い」世代になれるので、かなり居心地はよいのだけれど、中高年の皆さん・・・彼等、彼女等はやたらと元気というか声がデカい。自然と言葉が耳に入ってくるのだが、どう聞いてもお互いに好きなことを言っているだけで会話がなりたっていないような気がする。どうしてみんなあんなに元気なのかなあ。完全に負け組の我々であった。夕食17時、就寝19時。そうそう、足を痛めてつらそうなキョウちゃん、なんか荷物が多いんだよねぇ・・・と思ったら、ザックからお菓子やらウイスキーやら焼酎やら出てきた。ありがたく頂戴したけど・・・ヘナチョコな私たちが少しでも荷物を軽くしようと必死だったときにいろいろ用意してくれていたわけね。でもその日焼け止めはデカイと思うぞ。>級長! |
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