◎ちょっくら日帰りで行ってみる? 苗場山 (2001/8/26)

 新潟津南の無印良品キャンプ場でMTBやらカヤックやらを堪能したQたろうと犬君、今年はろくに山に行ってないし、ちょっくら日帰り登山でもしてから帰りますか・・・と余裕の発言。ほんでどうなったかというと・・・。


 朝、5時半には出発して7時には登り始めよう!といつものとおり出来ない予定をたてる。そしてお約束通り、道を間違えたりして苗場山の登り口に到着したのは午前8時。苗場山は地図で見るかぎり、等高線は結構きつめ。

 上りキライなQたろう、ブツブツいいながら登り始める。今回は日帰りだし、荷物も軽いしと、かなりなめた装備。靴はトレッキングシューズ。杖なし。食料もお昼用のレトルトとパンがちょこっと。まあ日帰りだし、どってことないでしょ。


そしていつも通り、出発1時間ほどで、「私は本当は登山は嫌いなのよ。」と犬君にあたりはじめる。犬君に言わせると今日はいつもよりもこのセリフが出るのが遅いとのこと。あらそうかしら?

 だいたい1時間くらい歩くと、体も温まって少し歩くのが楽になるが、息があがることをするのは疲れるからキライだ。今回の登山道は上りがキツイので、それほど足が速くならないので助かる。どっちかというとよじ登り系のこういう山は私好み。だらだらとした上り坂をだらだらと歩くのは、はぁはぁしてしまうのでキライなのだ。でもこういう登山道って雨が降ったら一気に川になるんだよねぇ・・。


 ほぼ予定通りに苗場山の手前の神楽峰に到着。なんとなく視界が曇っていて嫌な予感。これから少し下って、前方に見える苗場山を目指す。なんか前にどーんと高くそびえて見えるけどあれにホントにここから1時間で辿りつくのか?
 
 それにしても暑い。お天気悪いけど暑い。だから8月は登山はつらいって言ってたでしょう?とまたぶつぶつ文句をいう。持っていた水も頭からかぶったりしてたから、どんどん減っていく

神楽峰

  ありがたいことに神楽峰を少し下ったところに涌き水があった。これがめっちゃうまい!お腹がすいていたのでガブ飲みする。
 

お互い無口になりながらも11:30になんとか苗場山に到着。登山道は急だったくせに、山頂はやけに広い。山のてっぺんがこんなに広くていいのかあ? →

ここは天国かしら?ってな具合に幻想的な風景。霧雨と靄で視界はかなり悪いが、湿地帯が広がっていてきれい。お天気よかったらさぞかしキレイなんでしょうねぇと想像力を膨らませてみたりしながら、昼食を食べる場所を探す。が、雨が本格的に降り始めた。


ここは天国?

はいはい、あんたが山頂ね
 
 仕方ないので、金なら払うぜっとばかりに休憩料300円を払って、山小屋に避難。玄関先を借りて食事を作る。今回は時間を節約して荷物も軽くしようとレトルトのリゾットを持ってきただけ。作るの20分。食べるの2分。雨は本格的に降り始めた。やっばいじゃん。
 
 午後13:00出発。雨が降るとこの登山道、どんどん危険になりそう。こうなったらもうガンガン降りるぞ!と下山家Qたろう、鼻息も荒く出発する。犬君と二人して合羽は着ているけど暑いので帽子はかぶらず頭から雨のシャワーをあびながら、殆ど走るようなスピードで降りていく。Qたろうのトレッキングシューズ、どうやらもう裏がつるつるらしく、全くホールドしてくれない。ちゃんと登山靴をはいてくればよかったと後悔しつつ、仕方ないので滑る前に次の岩に飛び移るという戦法で、飛び跳ねながら降りていく。が岩場はそれでなんとかなるけれど泥には弱く、緊張の連続。今ならサーカスで綱渡りも出来そうだ。下っていくにつれ加速もついて、こうなるともう止まらない。途中、他のトレッカーに、危ないからゆっくりねとの忠告されたが、そんなこといわれても私止まれないんです。多分、止まろうとすると転ぶ。膝を痛めている犬君もガシガシついてくる。
 
 2時間半、ほぼノンストップで降りてしまったので、駐車場についた頃には膝が大笑い。ガクガク。泥だらけだったので水道の水でじゃばじゃば洗う。全身湿度100%。気持ちわる〜。なんでもよいから早くドライな私の戻りたい・・・と山を降りて温泉へ。そんなこんなでなめてかかった苗場山、おもしろかったけれど装備はきちんと整えてから行きましょうねと反省した1日でした。またお天気のよいときに山頂で1泊するのんびりコースで行ってみたいと思った山でした。

 


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