Vol.1 Tokyo〜Anchorage〜Talkeetna

【99/9/5】

  今回のアラスカの旅はすごいぞ。何がすごいって同行者がすごい。志乃部ねーさんが一緒なのだ!元々は友人の先輩で、この冬に一緒にクロスカントリスキーに行ったのが出会い。私よりも一回り体が小さいけれど、パワーが人の3倍くらい。とにかく一緒にいてそのパワーに圧倒されっぱなし。私の全く無計画・思いつきのみの「キャンピングカーでアラスカ旅するぞ!」って叫びに唯一答えてくれた人。このシノブねーさん、11月に結婚予定。この結婚話がまたおもしろかったんだけれど、これはまた別の機会に・・・。

 飛行機はソウル経由でアンカレッジに。アメリカの国内経由で行くよりもずっと近い。大韓航空というとちょっと恐いイメージがなきにしもあらずだが、スチュワーデスのお姉さん達が皆きれいで大変快適!とりあえずソウルの空港ではキムチとプルコギをゲット。

 同日の朝10:00にアンカレッジ到着。とりあえず予約してあるレンタカー屋に空港にピックアップに着て欲しいと電話したら、13:00以降でないとレンタルもピックアップもできしないからと言われ、仕方なくしばらく空港で時間をつぶし、昼過ぎにタクシーでレンタカー屋さん(Economy RV)へ。アンカレッジ市内は区画整理されているので住所さえ見せればタクシーは問題なく目的地に連れて行ってくれる。 

 諸々契約した後、いよいよRVへ乗りこむ。おお!左ハンドルだあ〜!私達が借りたのはTruck Camperタイプ。つまりトラックの荷台にキャンピングカーの住居部分を積んでいるタイプ。中には冷蔵庫がついていて、キッチン・ミニシャワー・トイレ・テーブルもあり快適!ちょうど運転席の上の部分がロフトタイプの寝室。2人用らしいけれど、小柄な日本人なら3人はOKだ。水の補給の仕方や排水の仕方などの説明を上の空でききつつ、気持ちはもうアラスカの大地へ。うわぁ〜、ワクワクする!

 で、もちろん二人共左ハンドル初めて、こんな大きな車運転するのも初めて!とりあえずシノブちゃんの運転でヨロヨロと出発。道が広い(車線がいっぱいある)ので、キョロキョロしつつ、レンタカー屋で教えてもらったスーパーマーケットで8泊分の食料を購入、$150。更にビールにウイスキー、薪を購入した後、アウトドアの専門店REIでバーナー燃料や折畳み式の小さなイスも購入する。

 準備完了!17:20出発。まずはデナリが目標地点だが時間が時間なので、本日中の到着はまず無理だろうってことで、Talkeetnaの町を目指し1号線を北へ向かってまっすぐ、進む。お天気もよく順調!3車線もあった広い道路はいつの間にか1車線になっていた。

 Matanuskaから先は3号線へ。3号線に入ってすぐのところで突然道にBlackBearが飛び出してきた。びっくり。向こうもびっくりしたらしく、道路の真中まで出てきて、オットットてな感じで慌てて戻って行った。まるで中に人が入っているような動き。結構大きいからオスかなあ。戻っていった方向を見るとそこは民家。ん?あそこに住んでいるのか???去年この道を走っているときも確かこの辺でBlackBearを見たぞ。旅行者を驚かすのを生業としているのかもしれない・・・?

 さて、ドライブは快調。Talkeetnaの手前で白い山が一瞬顔を出した。え・・・?マッキンリー?。みるみるうちに、夕方だけれどまだまだ青い空にくっきりとその姿をあらわしたのは、間違いなくマッキンリーであった。初日からマッキンリーの全容が眺められるなんてすごい。独立峰で他を寄せ付けないその姿形は雄大且つ圧巻だ。

 さてさて、その雄大なマッキンリーもいつの間にやら正面から左手に場所を移している。というか私達が北上し続けている。Talkeetnaのキャンプ場、どうやらあんぐり口をあけてマッキンリーを眺めているうちに通りすぎたらしい。ありゃりゃ。だいたい、キャンプ場の看板も日本みたいに派手じゃないから見過ごしやすいのだ。結局Talkeetnaの町から更に40kmほど北上したところにある、Byers LakeのState Park(1泊$12.00)を見つけて、今晩の宿泊所はここに決める。20:30到着。キャンプ場の利用方法は、まず自分で気に入ったサイトを見つける。次にキャンプ場の入口か案内板のあたりに封筒とポストがおいてあるので、その封筒に自分の利用するサイトの番号と日付などを記入して封筒に利用料を入れ、封筒の半切れを取って、ポストに投函する。封筒の半切れの方は自分のサイトの番号札の下あたりに見えるように提示しておく。(これをしないと見つかったときに罰金)
ポストにお金を入れてね! 

 本日の夕食、トマトスパゲティ、オイルサーディン、サラダ。部屋の中はヒーターもあって快適!22:00過ぎにバタンキュー。くたびれちぃ〜。



 

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