卸売業の役割 -- 中小企業診断士(休止中)勉強日誌(2011 年 5 月)

作成日: 2011-10-06
最終更新日:

昔学んだこと

中小企業診断士のころ学んだことに、卸売りの機能というのがある。大半は忘れてしまったが、覚えているものもある。 関連して、私が受けたころの中小企業診断士一次試験にこんな問題があった(当時は短答式)。

卸売業と小売業を合わせた業態を何というか(漢字3文字)

当時はまだ頭がさえていたから「流通業」という答を出すことができた(ちなみにある予備校によれば基本中の基本だそうだ)。 しかし、私自身は流通業に携わったことは一度もない。八百屋でのアルバイトを半年弱経験しただけである。 まして、客として接する小売業ならまだしも、製造業と小売業の間に立つ卸売業は非常に見えにくい。 そんなわけで、よくわからない卸売業である。

中間であること

私の勤務先を仮にQ社としておこう。Q社ではシステムを販売していて、 そのシステムの販売先は顧客への直販の場合もあれば、代理店や卸売業への間接販売もある。間接販売ならばこういうことだ。
顧客←卸売←Q社

直販できない理由はいろいろある。

これらすべてが独立ではないし、複合していることもある。そしてこれら以外にも理由がある。 中間に入ることによっていろいろといいこともあるのだが、面倒なこともある。それぞれ一つだけ述べる。

商売をもってきてくれる

業界によっては、地場というのが強力である。Q社とつきあいのある卸売のX社は、ある県の営業力が強く、 この県から多くの案件を持ってきてくれる。Q社の営業力だけではできないことで、これはありがたいことである。

卸としての機能を果たさないところがある

以前勉強した卸売の機能に、保険、あるいはリスクの分散というのがあった。 直販では回収できないところを、卸売を通すことにより回避できるというものである。 ところが、Q社がある顧客に対して、顧客指定の某卸売業者に販売したとき、 この業者は指定した支払日に振り込んで来なかった。理由は顧客から卸売業者への支払が遅れているからだというのである。 結局保険にも何にもなっていない。ただ顧客と卸売業者に振り回されているだけだ。 横流しするだけで儲かるような卸売業者は、成敗されてしかるべきだろう。

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MARUYAMA Satosi