予算ゲームという考え方 -- 中小企業診断士(休止中)勉強日誌(2010 年 8 月) |
作成日: 2010-08-26 最終更新日: |
夏は休む季節である。しかし、私は憂鬱になる。 予算の仕事が降ってくるからだ。 お盆にやすみたいところを、前倒しせざるを得ない。
俺の勤務先では、8 月の終わりに修正予算を上層部が見て、質問する行事がある。 俺は会社では偉くもなんともないが、勤務先の某事業部の予算を見ることができる立場である。 俺の仕事は、各部から資料を集めて、合体させ、集計して、 渡す立場である。そうすると偉い人から 「ここ直っていないぞ」とか、「説明をどうつけるんだ」とか、いろいろ指導を受ける。 それをああだこうだ文章や数字を直したり付け加えたり消したりしながら資料を作る。
ということで作った資料を元に質問を受けることになった。 数字としては誇れたものではないが、何とか終わってほっとしているところである。
さて、管理会計の本を見ていたら、「予算ゲーム」ということばがあった。 予算を取ろうとする現場部門と、 それを阻止しようとする経営陣や本社部門との駆け引きを表すことばとして説明されていた。
事実、現場では「こう経営陣から聞かれたらどう答えるか」という質問を想定する。 その想定質問に対して 「こういうデータから、こういうようになりました」と答えよう、 といろいろ考えておくのは事実である。 今回はどうだったか。 当初の予定から前半は伸びてしまったが、 後半は巻き返してなんとか全体の時間内に終えることができた。 勝ちとか負けとかいうものではないが、爽快感はあった。
ゲームで思い出すのは、「言語ゲーム」である。 哲学者のウィトゲンシュタインの提唱になることばで、 言語は一定のルールの中で使うゲームのようなものだ、という思想であると私は理解している。 ということは、予算の説明も管理会計のことばを使う、ゲームなのか。 (2010-08-26)
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