事業仕分と簿記の仕訳 -- 中小企業診断士(休止中)勉強日誌(2009年11月)

作成日: 2009-11-15
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2009年11月で、テレビを見たり、新聞を読んだりしていると、国家予算を立てるときの事業仕分を行う、 ということがさかんに報道されている。 私が妙に感心したのは、仕分、ということばを使ったことである。 私は経理の専門家ではないから特に感じるのかもしれないが、 仕分というのは、経理や簿記でしか使わないのかと思ったのだ。

3年ぐらい前だったか、私はある部の総務に配属された。 そこでは経理もどきに携わることになったので、簿記から勉強しなければならないと思った。 そこで、中小企業診断士の受験時代を思い出したり、新たな本を買ったりして実務に役立てようとした。

結局勉強は役に立たなかった。実際の簿記は他の人が行ったし、 それ以上の分析はシステムがやってくれたのであった。

今になって仕分という言葉を聞き、では簿記ではどんなことを行ったのだろうか、 と調べて愕然とした。簿記の仕分は、「仕訳」という字を使うのだ。 仕分は「区分、分類」であり、仕訳は「簿記で勘定科目に分けること」である。 なお、上記の説明の違いは、Windows の IME からの引用による。 意味からいえば、仕分は仕訳を含む概念と認識している。そして、 仕分の中で、簿記において分類・記録する手法を特に仕訳という、と理解している。 その分類・記録の特徴は、1つの取引を2つの側面(貸方と借方)から記録することだったり、 分類項目を伝統的に勘定科目と称したりすることである。

そういうことを復習しながらテレビの仕分作業を見ていると、 1事業につき1時間という時間がかかることに、けっこう驚く。 いや、1時間しかかけられないことに驚くというべきか。

もっとも、簿記の現場でも困ることはある。勘定科目で、会議費か交際費か、 教育費か試験調査費か、などなど。まあこれはいろいろあるから、 としかいいようがない。(2009-11-15)

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MARUYAMA Satosi