ライバル店との競合 -- 中小企業診断士(休止中)勉強日誌(2009年10月)

作成日: 2009-10-03
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ある日、連れ合いと私が懇意にしているCというパン屋に行った。 いつも買う食パンとサンドイッチ、クッキーをレジに差し出した。 たまたま客は他にはいない。 すると、店員がこう言った。
「あの、駅前にできたパン屋に行きました?」
私はわからなかったが、連れ合いは
「ああ、Mというパン屋ですね」
と返事をした。場所がどこかわかるようだった。
店員は
「あそこのパンを食べてみてください」
と力を込める。 私は不思議に思った。
「ライバル店を勧めるんですか」
答がふるっていた。
「うちに来るお客さんは、うちのしか食べないからそれが当然と思っている。 ぜひ、他のところも食べてみてください。駅前のパン屋の値段は2*0円だけど、 うちのは1*0円ですから」

あちらが高く、こちらが安い理屈はわかる。あちらは駅前の一等地だし、こちらは駅から離れた場所にある。 それに、あちらは人を雇っているから人件費も賄わないといけないが、 こちらは夫婦二人の店だからその心配はない。 あとは、素材をどう扱っているかの問題である。 高いものを食べて、比べて、感じてほしいという心意気が清々しかった。

私の家の近くにあるパン屋はCやMだけではない。近くのスーパーの中に入っているパン屋P、 レストランを併設しているパン屋S、大手製パンメーカー系列のパン屋Vなど、いろいろある。 以前はDというパン屋もあった。 もちろん、スーパーに行けば製パンメーカーのパンもある。 ただ、いつもは安くておいしいCのパンしか食べていなかった。 確かに、新しい店で買うのは冒険だが、比べてみないことは二つの店のどちらがよいのかわからないだろう。 Mのパンを食べるときがいろいろな意味で楽しみになりそうだ。(2009-10-03)

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MARUYAMA Satosi