損益と収支の区別 -- 中小企業診断士(休止中)勉強日誌(2009年9月)

作成日: 2009-10-03
最終更新日:

最近意識するようにしているのが、損益と収支の区別である。 収支は、現金の出入である。一方、損益は、債権と債務を含んだ、損得の考え方である。 売上を計上しても、すぐに現金が入ってくるわけではない。入金の条件がある。 月末締め、翌々月入金、などと決まっている。 また、仕入をしても、すぐに現金を支払う必要はない。支払の条件がある。 入金と同様だ。

そういったことまで考えないと会計はやっていけない。 昔、「勘定合って銭足らず」ということばをある銀行員から聞いていたが、 この年になってやっとわかったというのが実情である。

こんな例を考えよう。Aという取引と、Bという取引があった。 どちらも同じX社への売上である。どちらも取引額が50万円とする。 取引額が100万円未満の場合、X社の支払条件は当月締めの翌月末払いであるとする。 ならば、AとBともに8月に売上を計上した場合、X社の支払いは9月末になるか。 必ずしもそうはならないことがある。 X社の支払条件が、取引額が100万円以上の場合、当月締めの4ヶ月後月末払いと決めていたらどうするか。 Aの取引とBの取引が合算されて、どちらも4ヶ月後月末払いが適用され、実際の支払が12月末になってしまう。

まったく、頭が痛い。

まりんきょ学問所中小企業診断士(休止中)勉強の部屋日誌≫ 損益と収支の区別--中小企業診断士(休止中)勉強日誌(2009年9月)


MARUYAMA Satosi