エコポイントは無駄か:中小企業診断士(休止中)勉強日誌(2009年5月)

作成日: 2009-07-12
最終更新日:

エコポイント制度を考える

エコポイントを概観する

エコポイント制度が創設された。環境に優しい電化製品を買うとポイントが付与され、 ポイントは各種金券などに還元される、という制度である。

この制度の目的は、 エコポイントの活用によるグリーン家電普及促進事業 (ja.wikipedia.org) によれば次のようである。

エコ、という名前に隠れているものは何だろう、と思っていたが、なるほどと氷解した。 ちなみに、この制度の所管は、環境省・経済産業省・総務省であり、みごとにそれぞれの目的に対応する。

対象製品は、次の3種類である。

電力を減らす、という意味ではこれらは家庭にある電化製品の中で大きな割合を占める。 とはいえ、地上デジタル放送対応テレビが対象になっているのは、家庭内の消費電力を減らすというよりは、 地上デジタル対応のテレビの普及にあると見てよいだろう。

エコポイントに対する批判

以上、簡単にエコポイント制度を見た上で、これに対する考えられる批判を挙げよう。

新しく買い換えることが環境にいいことだろうか。 古いものを使い続けることこそが、環境にいいことだ。従って、エコポイントは主旨に逆行する。

ポイント取得から還元という政策は経費がかかり迂遠すぎる。減税、割引など、直接かつ効率的な手段があるのでは。

なぜ、対象製品が3種類に限られるのか。家庭内電力消費ということを考えると、省エネ型電球などの、 他の電化製品も対象になるべきではないか。

本政策を実施しない場合にエコ製品が増大した分に比べて、 実施した場合の効果を測るのが困難。

ただでさえ財政が火の車である日本が、こんなことに金を使うのは無駄だ。

まだあるだろう。以上の考えは「地頭」で考えたものもあるけれど、 実はすべて他の方々が考えたものの拝借である。結果として地頭で考えたものが入っていた、ということで、 決して手を抜いたわけではないのでご了解を。


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MARUYAMA Satosi