中小企業診断士(休止中)勉強日誌(2005年5月)

作成日: 2005-05-07
最終更新日:

ポイントカードを考える

紳士服を買いに行った。私は紳士ではないが(真摯でもないが)、紳士服は買える。 私が行った店は量販店である。一度買ったことがあったが、かなり前である。

診断士の実務補習を迎えて、研修先にはまともな背広を着ていくべきだろうと考えて、 3年前買いに行った店である。そのときの若い男性の店員(店長)の応対がよく、 こちらのクレームにも親切に対応してくれた。 背広は一度買ってしまえばその後はすぐには必要ないのだが、 その店からは3ヶ月に一度の割合で、ダイレクトメールが来るようになった。 買わないのになぜ来るのか、うっとうしく思っていたら、今年になって来なくなった。 そうしたら、今年重要なイベントがあることに気づいた。 そのときには新調の服を着て出たい。それでなじみの店に行った。 買いに行く前に、WEBで調べて割引券を印刷した。また、昔買ったときにもらったクーポン券も見つけた。 ポイントカードがあったと思ったが、家で調べた限りは出てこなかった。

店に着いた。以前の店員はおらず、年配の女性の店員が出迎えてくれた。タバコくさい。 こちらが背広を所望すると、 サイズを聞かれた。「ポイントカードがあればわかりますが」そういうことになっているのか。 ポイントカードはなかったと思うが探してみた。おたおたしている私を見て、 「電話番号がわかれば情報が探せます」そういうことになっているのか。個人情報が握られているのか。 電話番号を伝えた。店員は奥にあるレジに行った。私は再度ポイントカードを探したら、見つかった。 しかし、有効期限が2005年1月だった。しばらくして店員が来た。「あいにく情報が見つかりませんでした」 こちらのポイントカードを見せた。「有効期限が切れているからでしょう。このたまったポイントはどうなるんですか」 と、同居人が問うた。店員は「今回新しいポイントカードをお作りします。そのとき、このたまったポイントを上乗せします」 無駄にはならないことがわかり、ほっとした。

その後いくつか試着した。2着目が大幅に安くなるという、店の策略に乗った買い方をした。そして、 クーポン券が使えるか聞いてみた。 「2着目が大幅に安くなる買い方の場合は、あいにくクーポン券やそのほかの割引券は使えません。ご了承ください」 そういえば、WEBの割引券も、えらい割引額が多かった。そうか。2着一度に買ってもらいたいから、 こうするのか。なるほどなあ。

その後も店員からいろいろ薦められたが、遠慮した。靴下だけ買ったのは、かなりほころびているのが多くなっていたからだ。

店を出てから、案の定同居人は私を詰った。
「あんたはぜんぜんポイントカードのことを気にしないんだから。有効期限のことぜんぜん考えないんだね」
「買いたいものがなければいいんだ。だいたい、この間君が持っていたCD屋のポイントカードの有効期限が切れそうだから、 何か買ったら、と俺に勧めてくれて、それをいいことに俺が、1000円相当のポイントがたまるまでCDを買ったんだぞ。 そして、有効期限が切れる寸前にちゃんと1000円のCDを買って有効利用したのも俺なんだぞ。わざわざそうしたのに、 俺がその1000円のCDを買うときいやな顔をしていたじゃないか。とやかく言われる筋合いはないぞ」
「いやな顔はしていない。だいたい、あんたはポイントカードのことや、有効期限のことをぜんぜん考えていないから、 困るといっただけ。そのCD屋で、あなたがCDを買うとき、前に使っていたカードを出さずに、新しいカードをもらって、 2枚持っていたことがあるでしょ」

このあと、道でもポイントカードの話が続き、さらに家に買ってもポイントカードの話が続いた。 私は「ポイントカードで買い物の範囲が縛られるのはよくない、ということがいいたいんだ」と主張した。 同居人は下記のように述べた。

<そんなことを言っているけれど、ポイントカードの有効性を生かすのが先決でしょ。そして、 それでもポイントカードのある店を使うべきでないデメリットや、他の店を使うメリットを考えて行動するべきでしょ。 いつか、ポイントカードのある喫茶店に入ろうとして、そこの店員が「タバコを吸いますか」とこちらに聞いて 「吸いません」と答えたにもかかわらず、向こうは喫煙席に案内しようとしたことがあったでしょ。 「どうして喫煙席に案内するのか。私らは吸わないんですよ」と尋ねたら「いえ、禁煙席はふさがっているんで」 と答えたアホな店員がいたでしょ。あれで気分を害したからしばらくあの喫茶店には行かなかったけれど、 それはポイントカードを使うメリットより喫煙席に案内してしまう店へ抗議の意味が大きかったからそうしたの。>

私は、ポイントカードを下手に所持しているがために生じる、ポイントカードを探す手間が嫌いだ。 そこでポイントカードに替わる方法を提案する。それは、店員がお客の顔を見てサービスするという、 はなはだ時代錯誤で、不公平で、不平等で、独断専制的な方法である。そして、 これでうまくいっているところもあるのだ。もっとも、こんなことは診断士2次試験の解答に書いてはいけない。 (2005-05-15)


物干で全体最適を学ぶ

最近、物干に怒りを向けている。なぜかというと、この物干がどんどん壊れていくからである。 この欠陥物干は買ってまだ2年ぐらいである。なぜこんなに壊れるのだろうか。 壊れ方は2通りである。

壊れ方A:洗濯バサミの持ち手のところが割れて、はさめなくなる。 この場合は、洗濯バサミを捨て、別の洗濯バサミを取り替えないといけない。

壊れ方B:物干の枠と洗濯バサミをつなぐ棒が途中で折れる。この場合は洗濯バサミ単体は無事なので、 枠と洗濯バサミを紐で結べば使えるが、なんともみっともない。

この枠には、全部で40個の洗濯バサミがついているが、Aの壊れ方をしたのが9個、B個の壊れ方をしたのが6個である。 4割弱が壊れている。それも、この半年間に続々とである。

物干はダイエーで買った。候補が2つあって、一つは枠がアルミのもの、もう一つは枠がプラスチックのものであった。 プラスチックは壊れやすいというイメージがあったこと、 私がもと鉄屋で働いていて、金属を応援したいことがあり、枠がアルミのものを選んだ。 枠は丈夫だったのは目論見どおりだったが、洗濯バサミが異様に脆かったのは想定外だった。

つれあいがいうには、この欠陥物干は最初からおかしいのではないかと思っていたそうだ。 というのは、この物干し用の洗濯バサミのスペアが売られていたからだというのである。 ということは、洗濯バサミがあらかじめ壊れることを想定して作っているのではないか、ということである。 以前5年間使っていた物干は、Aの壊れ方をする洗濯バサミはなく、洗濯バサミそのものは問題なかったのだ。

枠がアルミのものと枠がプラスチックのものは、値段はそれほど隔たりはなかった。 アルミとプラスチックでは、原材料費、加工費とも、アルミが高いと思われる。 ということは、アルミにコストをかけた分だけ洗濯バサミのコストが抑えられ、使用に耐えない洗濯バサミが生まれてしまった、 ということになるだろう。全体最適とはかくも難しいものだ。(2005-05-07)


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MARUYAMA Satosi