中小企業診断士(休止中)勉強日誌(2003年11月)

作成日: 2003-11-11
最終更新日:

評判

標題の意味とは少し違うが、こんなことを今考えている。 最近はいろいろな店があり、いろいろな品物がある。何を買っていいか迷う時、 「これはいい」というより「これはだめだ」というのを決めるのがよいと思う。 だめな理由は、ばからしいものがいい。最近は、こんな例がある。 まず、私はセブンイレブンでは買わない。なぜなら、今から三か月前、セブンイレブンの配送車が、 「アイドリングストップ励行」という札を掲げていたにもかかわらず、路上駐車をしていて空ぶかししていたからだ。 暑い夏の日中で、クーラーを効かせて休みたかったのだろうが、宣言したことを守らないのはいけない。 もう一つ、私は伊藤園のお茶は飲まない。これも配送車の問題である。伊藤園の広告を出している車が、 赤信号になった交差点を加速して通過してしまったのだ。安全運転のできない車には用はない。

コンビニエンスストアの場合は、まだいい。近くに競合店がある。お茶はどうか。 ペットボトルや缶では選べるが、急須に入れてのむ葉っぱの茶は、あるスーパーでは8割近くが伊藤園である。 これは困った。残りの2割の中から、無名の製造元のお茶を買った。最初は苦いと感じ、品物がよくないと思ったが、 つれあいは「高かったけれどけっこうおいしい」とほめていた。そう聞くと不思議なもので、 おいしく頂ける。これは別に、つれあいが怖いためではない。

選ぶときの基準もまちまちである。つれあいの出身の広島産や、私の両親の出身の新潟産があれば、それらを買う。 それでもだめなときはどうするか。最近知ったことだが、大手メーカーは広告費に多大な出費をしていて、 これらが製品の価格に転嫁されている(よく考えればずっと昔に気付いていそうだが、忘れてしまっていた)。 そのため、品物自身にかかっているコストの割合が大きな商品を買えばいいことに気付いた。 すなわち、無名のメーカーの品物を買えばよい。

引用

あるメーリングリストで「公開されているインターネットのURLをメーリングリストに流すのは合法か?」 という問いかけがあった。 これに対して「引用は著作権の侵害だから行なってはいけない」 という回答があった。しかし、これでは問いかけの回答にはなっていない。 なぜなら、質問者はインターネットのURL、すなわち位置(場所、タイトル)の公開性を問題にしたのに対し、 回答者はURLの内容を問題にしているからである。 すなわち、ずれがある。 これだけなら、ただの勘違いで済む。 もっと深い問題は、回答者が「この件に関して反論は無用に願う」旨発言していることだ。 そのため、上記のズレを指摘しようにも、発言を文字どおり受け止めては指摘できない。 仮にしたとしたら、それこそ無用な論争が生じるだろう。 私はそのため、場をこのWebページに移している。

これを書いた翌日も、実はこのメーリングリストで論争は続いていた。 回答者は、上記の違いを認識した。しかし、認識が違っていたことには触れていなかった。 (2003-11-24)


あさましさ

毎日新聞の投書欄を見たら、こんな投稿があった。

スーパーでアルバイトをしている。変な客がたくさん来る。

あさましいこと限りない。私はコンサルタントを目指す立場だ。 仮に、このようなスーパーでの指導が求められたと仮定しよう。 こういう質(たち)の悪い客をどう扱うべきだろうか。私は助言に困ってしまう。 しかし、こんなことで困っていたらコンサルタントとしては食っていけない。今度はこっちが困った。

今日の社会面にはこんな記事があった。 丸紅のサイトで198,000 円と表示すべきパソコンを19,800 円と表示してしまったために、 注文が殺到してしまった。丸紅は一度は注文取消を注文者に依頼したが、抗議が来た。 結局丸紅は19,800円で売ることを決定したという。 私はこの事件を聞いて、同様の事件を思い出した。どこで聞いたのか忘れたが、こんな感じである。 スーパーのある担当者が特売品の価格3000円を一桁安く300円と間違えてチラシに出稿してしまった。 このチラシを見て客が開店前からわんさか詰め掛けた。店長は苦渋の決断の上、チラシ通りの価格で売ることを決定する。 特売品が売れたあとで店長は呟く。これで店の信義を守ることができた。

私が思うに、丸紅の責任者はこれに似た発想だったのではないかと思う。このチラシと今回が違うのは、 額が違うことと、インターネットという媒体があったことだろう。 チラシが配られた地域だけで事が済んだ優雅な時代はもう終わってしまった。

そして、物を売る側も買う側も、「民法95条の『錯誤に基づく契約無効』に該当する」ということを、 頭の隅に入れておかなければならない。 そしてもう一つ思い出したことは、安売りが許される条件である。 診断士の勉強をしていた時代の名残がまだ残っていた。 不当廉売にあたる例、あたらない例がある。これは独占禁止法で決まっている。 不当廉売に関する独占禁止法上の考え方というページもある。 商売のイロハを久し振りに学んだ。でも、まだまだだろうな。


研究会

この日は安全・品質・環境実務研究会に出かけた。 環境関係では、従来のISO14001のほかに新たなマネジメントシステムが出ている。 これらに関して激しいやりとりがあったが、結論は次回ということであった。 (2003-11-05)

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MARUYAMA Satosi