中小企業診断士(休止中)勉強日誌(2002年3月) |
作成日: 2002-03-02 最終更新日: |
つれあいが怒っている(この一文がないと読まないとつれあいが言っていた)。 いくつか怒っていることがあるのだが、その一つはマーケティング専門会社の話である。 つれあいがテレビで聞いたこととはこうである。 ある会社が、拡販などの目的で懸賞キャンペーンを行うとする。今までは自社でやっていたのを、 マーケティング専門会社にやってもらうようにする。専門会社は、 ターゲットとなる顧客の選定はもちろん、景品の種別、顧客名簿の管理、顧客の分析、景品の発送など、 すべてを請け負う。この方法によって、依頼会社ではマーケティング分野で十分な成果が得られると喜んでいる。
つれあいの怒りはこうである。せっかくその会社の製品に対して景品があたるように応募しているのに、 その顧客の名簿がもれたらどうするのだ、別会社がよその会社に漏らさないとも限らない。 全くもって不愉快だ。ぷぷんがぷん。
私は次のように答えた。今はすべてアウトソーシングの時代である。昔は大きな会社であれば、 すべての分野を自社で賄えた。しかし、専門性が高くなり、効率も要求されてきている。 それならば、アウトソーシングになるのは当然ではないか。
図式化してみよう。従来の会社形態は次の枠で囲ったように、会社内で閉じていた。
○○会社
企業戦略、マーケティング、営業、製造、製品開発、会計、情報、人事、外注、国際化、…
△△会社
企業戦略、マーケティング、営業、製造、製品開発、会計、情報、人事、外注、国際化、…
□□会社
企業戦略、マーケティング、営業、製造、製品開発、会計、情報、人事、外注、国際化、…
ところが、分野毎に専門の企業が出てきており、独自で行う会社はすくなくなっている。 極端にいえば、下のような二次元表の関係になっている。
会社 | 企業戦略A社 | マーケティング社 | 営業専門C社 | 製造D社 | 製品開発E社 | 会計F社 | 情報G社 | 人事H社 | 外注I社 | 国際化J社 | … |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
○○会社 | 企業戦略○○ | マーケティング○○ | 営業○○ | 製造○○ | 製品開発○○ | 会計○○ | 情報○○ | 人事○○ | 外注○○ | 国際化○○ | … |
△△会社 | 企業戦略△△ | マーケティング△△ | 営業△△ | 製造△△ | 製品開発△△ | 会計△△ | 情報△△ | 人事△△ | 外注△△ | 国際化△△ | … |
□□会社 | 企業戦略□□ | マーケティング□□ | 営業□□ | 製造□□ | 製品開発□□ | 会計□□ | 情報□□ | 人事□□ | 外注□□ | 国際化□□ | … |
もちろん、一つの専門の会社で複数の会社のマーケティングを請け負うのであれば、 個人情報保護には十分注意しなければならない。個人情報の保護のためのポリシーを宣言することは 一つの手段である。より踏み込んで、マーケティング会社が プライバシーマーク制度を利用して、 認証を取得することも考えられる。 これによって、依頼する企業と消費者との信頼関係を築くということも可能であろう。
つれあいは、これを見たらまた「自分の言ったことを正確に伝えていない」といって怒り出すかもしれない。
それはそうと、神経の細かな人は、自分の住所がどこから漏れているかを調べるために、 懸賞に応募するときわざと自宅の住所を変えるらしい。変えるといっても、部屋番号に無関係なアルファベットを つけるなどして、識別ができるようにしておくという。
実務補習も無事終わり、様々なところからダイレクトメールが来るようになった。 いわく講師をやるためのセミナーに参加しませんか、いわく横のつながりを作るための勉強会はどうですか、 などなど。
少しは色気もあるけれど、私は現在の勤務先に今のところはしがみついていくつもりであるし、 趣味の時間も多少は持ちたいので、今のところはこういった誘いにはのらずにいる。 ただ、独立に必要な力は身につけないとならないということはいつも思っている。 どのような力か、というと、ある診断士の方に聞いたところ「営業力」とのことだった。うーむ。
それにしても、このようなダイレクトメールの発送先は実習の名簿から作っているのだろうが、 去年まではその名簿に生年月日が載っていたようなのだ。これはこわいことだ。
ページプリンタの再挑戦の結果はまずまずであった。 しかし、きちんとした印刷にくらべれば見劣りがする。だいたい、印字が薄い。 実際、名刺を配った方からは「字が薄いよ」と言われてしまった。 若輩者だからまだ影が薄くていいのではないだろうか。
昨日の授与式で、診断協会入会の記念品に、診断士の名刺の台紙があった。 たぶんこれは印刷屋に出すものであろう。きのうの先輩方の話では、これを使わずに自前で台紙を作る方が多そうだ。 また、このままの台紙で直接家のプリンタで印字してもあまりパッとしないともきのう言われた。 私は少し考えた。せっかくもらったものであるから使わなければ損である。地球環境にもよくない。 まずは印刷してみよう。そこで少しレイアウトを考え、もう使わなくなった会社の名刺の裏を使い、 インクジェットで印刷してみた。名刺そのままでは小さすぎてプリンタでは扱えないので、 A4 の台紙にカッターで切り込みを入れてその切り込みに名刺をはさんでみた。 結果は御託宣の通り、あまりパッとしない感じであった。 仕方がない、あしたはページプリンタで再挑戦してみることにする。
この日は実務補習修了証書授与式である。診断士登録を中小企業診断協会が代行してくれるのでそのための書類と、 中小企業診断協会に入るための書類を持っていく。 中小企業診断協会の支部・支会をどうしようか少し考えた。私は埼玉県に住んでいて、勤務先は東京都にある。 やはりこれは東京支部にしなければならないのだろうかと思った。 東京支部に入るのならば、支会を決めなければならない。 支会は合わせて6個所ある。勤務先は墨田区にあるので、城東支会に所属するのが原則である。 しかし、指導の先生は城南支会に所属していて、門下生もみな城南支会である。 私は結局城東支会にした。原則に従ったから、というのではなくて、 城南支会の会合だと家から遠いので大変だ、というばからしい理由である。 こんな理由を聞いたら門下の先生たちは怒るだろう。
別の理由もある。城南支会にはこのようなコネがすでにできたので、城東へ行けば新たなコネができるだろう。 そういうことを同期の N さんに理由として伝えると、「俺の高校の友だちにもそういうのがいたなあ」と 懐かしそうにいうのだった。その友だちは、高校で留年して両方の学年で多くの友だちを作ったのだそうだ。
なんだかんだで授与式も終わった。三田塾の歓迎会までまだ時間があったので、 指導の先生を囲んで、実習を行った部屋にて先生と班員のうちの何人かが将来を少し語った。 そうこうしているうちに時間が来たので、先輩先生方が開いて下さる歓迎会の場所に向かう。 先輩先生方は既に4人来ておられた。簡単に班員から自己紹介をした。 その後諸先輩方の紹介があった。名前を覚えるので必死であった。最近忘却力が日増しについているのである。 そのうち、残りの班員が来て班員全員が揃い、御多忙の中からさらに先輩が一人加わって賑やかになった。
そうこうしているうちにお開きとなった。 私はつれあいとの約束である門限12時を守るために、二次会には出ずに失礼した。
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