中小企業診断士(休止中)勉強日誌(2002年2月)

作成日: 2002-02-20
最終更新日:

速達

中小企業診断協会から速達が来る。実務補習の修了を認めた、というものだ。 やはりこれが来るまでは枕を高くして眠ることはできないからなあ。

私が所属した実務補習の班は通称「三田塾」と呼ばれている。 この名前で検索をかけてみると、いくつかのページが表示される。 その中で、一件この三田塾の先輩の先生のホームページが見つかる。 その先生のページを少し散歩してみると、次のような記述があった。 「あなたのデジタルデバイ度を診断する」と称して計 10 問に答えるものだ。 私は7問が「はい」だった。「いいえ」の3問は 「フリーメールアドレスをもっている」 「デジタルカメラを持っている」 「20通/週はメールを発信している」 である。最初の2つは無視できるけれど(スキャナーはもっている)、 最後の質問には実践しないとなあ、と頷いた。個人的には 5 通/週程度である。

提出

いよいよ提出の日である。午前 11 時に診断協会前に集合ということに決めた。 一番最初に来たのは指導の先生で、次に資料一式をもった H さん、そして私の順番。ここで 11 時ちょうど。 残りの 3 人もすぐに集まり、某所に移動する。 そこで、先生に相談して提出にあたってのこまごましたことをそろえることにした。 なんでも表紙のバインダーには紙を貼らないといけないのだが、A4 まるまるの紙を貼るのはみっともないから、 企業名や班名だけ切り取ってかっこよくしようということになり、 そのため、はさみをどこかから借りてくる必要があったりでばたばたした。提出は結局 11 時半を過ぎていた。

先生が戻ってくる。2点問題があって受け付けられないという。1点は日誌に書く時間帯。 われわれは 10:00 から 17:00 と書いていたが、これは 9:00 から 17:00 でなければならないとのこと。 そのため、ペンで書いた者は訂正印を押して 9:00 に書き直し、鉛筆で書いたものは消しゴムで消して 10:00 を 9:00 に直していた。なお、先生がいうには、鉛筆で書いたものをコピーをとって印を押すのが道理にかなっているし、 無駄がないという。 もう1点、診断カルテの記入の様式がなっていないという。うす緑と灰色の混じった原紙に書くこのカルテは、 そのままではワープロに記入しにくいので、様式をワープロで作り自分達で似た色の紙を買って直接作ることにした。 ところが先生曰く「紙の色が違うから受け付けられないと受付で言われた。去年は大丈夫だったのに。」 受付によれば、カルテの色で工業系と商業系を区別しているようだ。それはいいのだが、商業系はクリーム色である。 われわれのは濃いめの緑であったから区別はつくだろうに。受付は何を考えているのだろうか。 結局受付の指示通り、カルテの内容を白い紙にコピーしたものを小さく区切って原紙の紙に張り付けた。 これで時間が取られ、受理されたのは午後1時になろうかとしていた。

その後、今まで仕事をしていた某所に向かう。 昼飯はなしで、その代わりにその某所の掃除を1時間かけて行うことにした。午後3時からはきれいにした某所で、 自分達で買い出しに行って鍋を作って無礼講ということになった。

この日は午後3時半から飲みはじめ、お開きになったのは午後11時だった。どんな話が出たかというと、 国立科学博物館がおもしろい、トドの剥製の大きさには驚いた、いや御本尊さまのある博物館だろう、 ブランドはいかにして成立するか、 ブルバキは読んだか、いや読んでいない。 クーラン・ヒルバートの「数理物理学の方法」にアタックしたが挫折した、その他いろいろ。 私が「終電がない」というと、 先生は「寝袋があるから泊まっていったら」というほどだった。結局私は終電だった。 翌日つれあいが大変な剣幕で怒っていた。

後半第6日

午前中は Q 社、午後は P 社でプレゼンテーションを行う。午前中は、段取りでびっくりすることもあった。 午前中 Q 社のプレゼン画面を出したつもりが P 社のが出ていたとか。また、 時間配分も必ずしもうまくいっていなかったようだ。 しかし、なんとか(無事ではないかもしれないが)終わった。 昼飯は P 社の近くの中華料理屋で食べる。私ともう一人は安い定食を食べる。酢豚だったと思う。 残りの人たちは高い定食(たぶんエビチリ)を頼む。

午後のプレゼンが終わった後で、コーヒーを2時間ほど飲む。そのあとで先生と別れ、 われわれは仕事場に向かう。仕事場の近くにある、前から気になっていた黒い外装のラーメン屋へ行く。 屋号も出ていない、おそろしい感じがする。塩ラーメン900 円を私は食べる。店主は「しょっぱいがいいか」 と聞く。わたしは頷く。出てきたラーメンを食べた感想は、めんといっしょならいいがつゆだけではしょっぱい、 ということであった。

仕事場では、残りの報告書を印刷し、製本する。インクがなくなったり、印刷が遅くなったり、 カルテの記入事項を間違えたりでえらく時間が取られる。終電3本前。

後半第5日

昨日の議論を合わせて報告書の数値を直す。しかし、課題と解決策そのものは変わらない。 もう一つ、別の数字の求めかたに着いても議論があった。そちらも環境を考慮するとそれほど問題はないかもしれない。 そこで、その数字に関する課題は取り下げた。

昼はラーメン。みな量の多少はあれ、にんにくを入れている。

翌日は発表である。報告書を書く人、報告書からプレゼンテーション資料を起こす人、報告書の目次を作る人、 診断カルテを作る人、印刷を担当する人とパイプラインで仕事を行う。 帰りは終電2本前。

後半第4日

自分の人数分を刷ってみんなに渡す。午前中は各自自分の足りないところを直していた。 午後もだいぶ遅くなった頃、誰かが「丸山さんの出したこの数字、おかしくありませんか」 というのだった。確かに常識的に考えておかしな数字だった(財務の数字ではありますが、 どこがどうおかしかったかはいえません。あしからず)。その数字の解釈を廻って喧々囂々の議論となった。 ある数字を求めるために2種類の資料があって、どちらも必要な情報が不足しているため真の数値にならない、 という問題点があった。なぜ財務でそんなことになるかというと、これもいえません、あしからず。 結局、真実は両方の間にある、と言うことを予想することにした。 そして、その数字の説明となる論理を考えるのが私の仕事となった。といっても、ほぼメンバーの議論で 尽くされていたのだけれど。

昼は少し歩いて居酒屋の昼定食にする。私はさば味噌。

後半第3日

この日は各自家で報告書を仕上げることに専念する、と決めていた。 前半の轍を踏まないよう、早めにとりかかった。なんとかその日のうちに完成した。 やはり、速いノートパソコンはいい。なんといってもこたつで仕事ができるから。

後半第2日

N さんは仕分けを続け、完成した。私は損益分岐点のソフトを解析する。 KJ 法は実施しなかったが、だいたいの方向性は決まったということで省略した。

昼はラーメン。私以外の人はにんにくを入れているようだ。 にんにくを入れた人は、臭い消しにガムを噛んだり、りんごジュースを飲んだりしていた。

後半第1日

Q 社は私が財務担当である。とはいえ、私は財務があまりよくわからないので、 いくつかの仕分は慣れた N さんが担当することになった。私は月次の決算表をまとめることにする。

昼は忘れた。中華料理屋か韓国料理屋だったはず。私以外の人はラーメンだったような気がする。

中入り

今日は本当の休憩日である。しかし、前日に気になることをいわれたため、新しいノートパソコンを買うことにした。 一番近い量販店は、二駅隣の M 駅近くにある J という電気屋である。いくつか品揃えを見たが、秋葉原ほどなく、 またあまり安くもない。しかし、この日のうちに買わないといろいろなことができない。 仕方なく一番安いシャープのメビウスに、128 MB のメモリーを積んで買った。 店員にミスがあったのでかなりおまけをもらったが、 ミスに付け込んでおまけをせびるのも大人気ないので、おまけの数は少し遠慮した。

午後はつれあいが家にお客さんを呼んだので、相手をした。お客さんが帰った後で、 古いコンピュータから新しいコンピュータにデータを移した。 新しいコンピュータでは図の取込みや張り付けがすいすいできる。やっぱり買ってよかった。 そして、もっと早く買わなかったことを後悔した。早く買っておけば前半の報告書作成で泣きを見ずに済んだのに。

前半第7日

この日は Q 社の訪問。インタビューも慣れたと思いきや、やはり時間が足りなかったり準備ができなかったりで、 なかなか思ったことの半分もできなかったというのが班員の偽らざる心境だと思う。

昼は思い出せない。中華料理屋でラーメン+半チャーハン。その店の屋号にはロシアのある都市の名前がついていた。

インタビューを終えて、この日は中締めということで仕事場近くの居酒屋で飲む。 先生を含め6人で焼酎のボトル2本が空き、さらにお銚子が8本近くからになった。何なのだ、この集団は。 先生や班員から「マルヤマは酒が強い」という評価を頂いたが、なんのことはない、 こいつは最初は弱そうに見えたが実際の酒の席では自分達と同じだけ飲めたというだけのことであろう。

私は先生の隣でいろいろ話を聞いていた。コンピュータの話になって、私にこういった。 「あなたの使っているコンピュータは、博物館行きだよ」 かくして、携帯電話に続いて、コンピュータにも投資する決心をした。

ちなみにその場は午後11 時に解散し、先生と私は先に失礼した。他の4人はまだ1時間飲んでいたという。 すごい体力だ。

前半第6日

皆の報告書はまとまっているので、まとまっていないのは私だけである。 泣きたい気持ちだった。 図の張り込みはメモリーが足りないためできない。 ラフの図面を出して勘弁してもらった。

昼は居酒屋の昼定食。

報告書ができたところはプレゼンテーションの書類を作る。

前半第5日

各自家で報告書を書く日。エンジンがかかったのは午後3時から。 結局図の張り込みに手間取り、午前2時まで粘ったが結局ギブアップ。 あした皆に謝ろう。

前半第4日

KJ 法の続き。やっと皆の意見がまとまる。

昼は韓国料理屋。私も含めてみなラーメン。

前半第3日

診断調査表をまとめる。KJ 法により、いろいろなアイディアを出し合ってまとめる作業をする。 これに先立って、川喜田二郎の「発想法」(中公新書)を古本屋で買う。

昼は韓国料理屋。私はピビンパ、他の班員はラーメン。

前半第2日

調査票のまとめと、コンピュータネットワークの設定など。結局 H さんは新品のノートパソコンを買った。

昼は中華料理屋。ラーメン+何かの定食。

前半第1日

P 社にインタビューに行く。

昼は中華料理屋。ラーメンに鳥のから揚げがついている定食。

初日

私のような怠け者も初日は張り切る。 最初の座学は日本教育会館である。神保町の駅で同じ日本教育会館に行くであろう人を見かけた。 手に案内の紙を持っているのがわかった。 道に迷っているふうであったが、どうやらわかったのであろう。近くのコーヒー屋に入っていった。

日本教育会館に行く。立て看板には「中小企業診断士実務補」と書いてある。 なるほど、私はきのう接着剤で直した靴をはいて来ていたから、補修には違いない。

受付で手続きをすませ、指定された場所に着く。名簿を見ると、 H さん、M さん、N さん、T さんと私の計5人のグループである。

だんだん人が増えてくる。私の班にも人が来たので挨拶する。3人は来たが、残り1名は授業が始まっても来ない。 うーむ、と弱っていたら休憩の後でやってきた。別のグループで聞いていたのだそうだ。 昼飯は5人で食べる。なかなか注文した品が出てこないので慌てた。

さて、午後3時になり、それぞれの先生を迎えることになった。 私たちの班に来た K 先生は「ついて来なさい」といって都内某所に我々を連れていった。

某所に着いた。先生から実習生への自己紹介の後、実習生が先生に自己紹介した。先生は言った。 「今度の実習はコンピュータ実習である。あしたから各自ノートパソコンを持ってきなさい。 ネットワークも使えること」みな職場でパソコンを使っている経験はあったので、問題はないようだった。 しかし、ノートパソコンを持っていない H さんは慌てていたようだった。 そのあといろいろな注意があったが、「時間はきちんと守りなさい」以外のことは忘れた。 一つだけ私にとって耳の痛いことがあった。「この中で携帯電話を持っていないのがいたな」 と先生がつぶやいた。私のことであったのでそう返事をすると、「今どき携帯とパソコンがないと仕事にならんぞ」 というのだった。これで私は覚悟を決めて、携帯電話を買うことにした。

帰ってつれあいに「携帯電話を買うことにした」と言った。 するとつれあいは「偉くなろうとするとすぐそうやって買っちゃうんだから。 形から入るって言っていた○○さんなんかもそうだし。考えが甘い」以下5万言ほどの文句を言われた。 つれあいの文句をここで紹介したいのだが、紙面がない。つれあいも主張を文字にする努力を(以下省略)

まりんきょの部屋中小企業診断士(休止中)勉強の部屋日誌


MARUYAMA Satosi