きょう昼飯を池袋にてつれあいと食べていたときのことである。 隣に若き女性二人がいて話していた。一人はこう言った。 「ユニクロでまだ一枚も買ったことがないんだ。いろいろ色があって買いたいんだけど、 ユニクロの駐車場はいつも混んでいて、ずっと駐車場に入るための列ができてるんだって。 だからまだ行ってないの」 私の家にもユニクロの広告が入る。地図があり、こんな文句が書いてある。 「駐車場が満杯になりますと、自動車渋滞で近所に御迷惑がかかります。 公共交通機関でお出かけください。」 ところがそのユニクロがある場所はというと、広い国道(バイパスなど)にあり、 おまけに最寄りの駅から歩いて 30 分以上かかるのである(越谷の場合)。 女性の言はどこのユニクロか知らない。 しかし、どこのユニクロも似たり寄ったりの状況であろうと思った。
ということは、自動車渋滞を引き起こすことをファーストリテイリングは承知ずくで 立地条件を決めているとしか思えない。 今はどうか知らないが、トヨタのカンバン方式はこれこれの日の時間内しか部品を受け入れない、 という指定が業者に対してなされ、そのためトヨタの前の道路は納入の車で溢れるのだという。 これは、公共財である道路を一私企業が独占するということで、あくどい。 時代の寵児であるファーストリテイリングも、汚いやり口はまねたということだろう。
なお、つれあいと私は車を持っていない。そのためユニクロ銘柄の服は一着も持っていない。
註:最近は駅の近くにもユニクロの店舗はあるから、買いに行くことはできるようになった。 しかし、未だにユニクロ銘柄の服は一着も持っていない。(2002-10-05)
きょう、つれあいが「絵・カレンダーや画材を売っている店」へ行った。 なんでも2月いっぱいで退店するのだそうで、安売りしているとのこと。 つれあいに頼んで抽象画を買ってきてもらった。どっかで見たような絵だった。 カンディンスキーとあった。どうも抽象画はあまりおいていなかったらしい。 つれあいはもう一つ、自分の好みの具象画を買った。これも安かった。 絵も、額縁も安売りしていたのだが、フックは定価のままだった。 こんなところはしっかりしている。それに、フックは絵や額縁ほど在庫費用を取られないからだろう。
たまに行くスパゲッティ屋の値段の付け方も妙である。安いものは600円から、 高いものは1000円近くのものまで20種類ほどのスパゲッティがある。このどれでもいいので、 コーヒーとサラダをつけるとすべて980円になってしまう。だれかこの疑問を 解いてくれないだろうか。
きょうは IT に関する某所の某座談会に出かけた。 議長は一橋大学のなんとかセンターのセンター長、 座談人は若い人二人、壮年二人であった。 話の内容は壮年二人が面白かった。それは議長が認めていた通りである。 それにしてもこの議長は若い人をちょっとからかい過ぎるのではないかなあ。
ある雑誌の記事を読んでいたら「IT コンサルタントとは、 IT 活用によって経済活動の成果が高まるような情報化を支援するコンサルタント」 という文に出会った。その後で、IT コーディネータなる資格の紹介もあった。
この資格についての本がもうじき出るそうだ(もう出ているのかもしれない)。 この本には私の知り合いの何人かが関与している。このコーディネータに求められる要件を見ると、 私には逆立ちしてもできそうにないことばかりずらずら並んでいる。
例を挙げよう。私を含めたインターネットアプリ作成部門のメンツが、 お客さんであるある利用部門を訪ねた時の話である。 ある種のアプリを作るにあたって 「これこれのシステムの版権(再利用権)はうちに帰属する」 という念押しをおそるおそる口に出した。すると先方はあっさり「いいよ、そんなことより早く作って」 肩透かしを食わされた。 そして、内容の確認に入った。 「お客さま獲得のためにポイントというインセンティブ(=餌)をつけるアプリですが、 すべてのアプリにインセンティブをつけるのは時間がかかってしまう可能性があります。 必ずしも要求に添えない場合があることを御承知置き下さい」と遠回しに切り出した。 すると、後回しになるかもしれないアプリについて 「うーん、そのアプリはポイントというインセンティブなしでもみんな楽しんでいるみたいだから、 無理につけなくていいよ」また肩透かしを食わされた。 経営者や実務者の思いは聞いてみないとわからないものだ。 そして、SE のこわさを知るのは、聞いてもわからないことがあり、 聞かれた当人もわからないことがある、ということだ。
きょうテレビを見ていたら、ある方が出ていた。学生をはじめとする若い連中を対象に、 起業を勧め、支援する方である。その方と若い方々の交流を取材した番組だった。 わたしは若くないし、起業する元気もない。 せめて起業を助けるだけの元気があればよいがそれもない。 借金がまだまだあるのでエンジェルにもなれない。ないないづくしでは困るなあ。
学生時代の指導教官から「君たちみたいなのが 3 人いれば会社は起こせるんだ」と ハッパをかけられたことを思い出した。この先生はもの静かな方なのだが、 ものすごい意志の持ち主である。その先生について一緒に実験を行なった相棒は、 某有名会社に勤務しつつ博士論文を仕上げ、見事工学博士の学位を得た。 遅れているのは私ばかりであるが、気にしても仕方がないので自分の道を行く。
私の本業は標準化の推進であるが、どういうわけかインターネットがらみのアプリケーションを 作る仕事を手伝っている。いわゆるアプリケーション・サービス・プロバイダというやつだ。 作れば作ったでいろいろな問題が出てくるし、 作る前でもお客さんからいろいろな注文が付くと困ってしまう。 宮沢賢治描くところの料理店がうらやましい、 と書くともう二度と仕事にありつえないのでこれでおしまいにする。
最近、久しぶりに通った道の脇に、閉まっている店があった。 何かと思ったら、セブンイレブンがあった店だった。 駅からは少し離れていたが、車の通りの多い道に面していて、 その道の界隈には他にコンビニエンスストアがなかったから結構繁盛していたと思った。 売上高でダイエーを抜いたといわれたセブンイレブンでも店をたたむことがあるのかと思うと、 競争の激化ということばを思うのだった。
なぜつぶれたのか、あまり思い当たる要因がない。 一つだけ、恨みがある。B4 までのコピーは10円なのに、A3 のコピーが20円したのだ。 他のコンビニエンスストアではA3でも10円のところがほとんどなのに、 と文句をいいながらその店をたまに使っていた。そのあと引っ越して遠くなったので、 行かなくなっていたのだ。 俺がいかなくなったからつぶれたんだ、というと大いに誤解を招くだろうなあ。