中小企業診断士受験勉強 ( 2000 年 8 月 )


作成日:1999-01-08
最終更新日:

中小企業

異様に中小企業対策に時間をかけ過ぎているような気がする。これは困ったことだ。 覚えられないのだから仕方がないにしても、どうしようもないのだろうか。


模擬試験

最近他人のページにけちばかりつけている。小人の悲しさである。 2本目のボールペンを空にしようと張り切っていたら、インキの出が悪くなった。インキをほぐして CRC 556 を垂らすとよい、というどこかのホームページで見た技を使ってみたところ、 インキをほぐすための針金についてインキで手を汚すし、 せっかく CRC 556 を垂らしてみたボールペンも書き味は渋いままだしで まったくいいところがなかった。仕方なく3本目の予定だったボールペンを代わりに取り出し、 こちらがなくなるまで勉強するつもりだ。

2次の模擬試験を受けに行った。時間が間に合わないのではないかと心配だったが、 むしろ試験会場には早い時間に着くことができた。 最初は中小企業対策である。 600 字は税制と中小企業基本法。どちらも全く勉強していなかったのでお手上げだった。 200 字は、中小企業投資育成株式会社、中心市街地活性化法、地域中小企業支援センター、ストックオプション。 これまた、勉強していない事業(法律・機関)しか出なかった。これまたあきらめる。 残りは診断事例である。一通り欄を埋めるが、的を射た解答とはとても思えない。 不安なまま試験を終える。会場で書籍を売っていた。過去問題集と精選問題集があり、 どちらも買おうとすると金がないのに気が付いた。仕方なく過去問題集のほうを買う。


ボールペンのインキ

去年はまっとうに試験勉強をした(特に一次試験)。そのためかボールペンのインキを4本空にした。 今年は空にしたボールペンのインキはたった1本しかない。現在2本目を空にすべく、 こうしてこの原稿の下書きをしたためている。

最近見た中小企業診断士のページの印象である。一次試験の財務管理についてこう書いてあった。 「自分の専攻は非線形現象の解析であり、そこで使う数式にくらべれば財務管理は加減乗除だけの計算で 退屈だった。」 私はどうかといえば、非線形現象の解析(つまりはカオスやフラクタルの解析)は専門外だが 解析学や代数学の初歩に関しての知識は有しているし、これらを苦にしない程度の興味ももっている。 その一方で加減乗除だけの財務管理を退屈だと思ったことはない。なぜなら以前記したように、 足すところと引くところの区別がまるでわからなかったからだ。

最近施策のアンチョコや文献を見てみると、つくづく悪文の宝庫であると感じる。これがうれしい。 一文の中に「等」の文字が4個所も出てきたり、漢字 20 字が連続する施策があったりで楽しいこと限りない。 おまけに老人力故すぐにそういうことを忘れるから、再度見たときでも絶えず新鮮な感動がある。


覚えられない

妻の実家への往復の間に施策を覚えようとしたが、結局一つも覚えられなかった。 医師国家試験に受からない人たちとか、司法浪人を続けている人たちの苦労が少しだけ分かった気がした。 やっていることと言えば、アンチョコのミスプリントを見つけて喜んでいるぐらいだ。情けないことだ。 これで 8 月末までに 200 字を 40 本覚えようとしているのだがとてもではないが間に合わない。 施策は 4/5 入れ換わっている。


振り込み

模擬試験の受験料を払いに某銀行に行った。自動引き出し機なら近くにあるが、 振り込みの確認印を押してもらわないといけないので片道15分かけて支店まで出かけた。 窓口だと振り込み料が高いのも癪の種だ。

こんなのも早いところ電子化できるといいのにと思う。そのためのプロトコルをどうするかというのは いい演習問題になると思う。


企業診断

つれあいや心ある人にはそっぽを向かれそうだが、やっぱり書いてしまおう。

企業診断 8 月号を買った(これは10日程前)。ついでにふとしたはずみでこの雑誌の発売所でもある。 同友館のページを見た。ここから辿っていった先に、 診断士関連リンクというのがあったからである。見たところ、私が知っているところより知らないところが多い。 不明を恥じた。当然のことながら、私のページは出ていない。これで同友館発行の雑誌や書籍をいくら批判しても 大丈夫だ。ああ、もう十分批判していますね。

さて、8月号を見たなかで興味があったのが、苦情処理対応のマネジメントシステムだ。 ISO 9000 に組み込むとあるが、 2000 年対応は目の前というのに、どうするのだろう。

さて、中小企業診断士業界において喧しいのが、新たな中小企業診断士制度についてである。 この号の p.76 から p.89 にこの新しい制度に関する報告書が掲載されていた。 まず試験の法律上の位置付けの変化である。改正後は「中小企業診断士は法律上の国家試験」ということが 付け加えられたのだそうだ。ということは、改正前は法律上の国家試験ではなかった、ということになる。 こんな試験に一喜一憂していた私は恥ずかしい。もっとも、国家試験になってから一喜一憂するのは 更に恥ずかしいことだ。

それから、一次試験合格の効力は、二次試験一回だけになる。 これを「試練」と捉えている二次受験生は多い。私は、こうなったら仕方がない、とつぶやくだけだ。 状況適合理論を地で行く反応である。

おもしろいことに、中小企業対策もなくなる。二次合格者がいかに自分の暗記能力が優れていたかを誇示する (嫌味たっぷりですみません)場が消えるのは惜しいことだ。私は今年写経よろしく筆写しようかと思っている。

二次試験に面接・口述試験が導入される可能性もある。私のように白髪混じりで腹の出た中年男には 不利だろう。他の試験と比べてこの試験を選んだ理由の一つに面接がない、という利点があったのだが、 今度からよき特性も失われてしまうのは残念である。

企業診断に戻る。中小企業対策の各種施策の解説で、p.109 には、7つの法律が改正されたとある。 ところが、本文にはこれだけしか書いていない。

もう一つが書いていない。わざわざ「などが改正された」というなら、もう一つ書いたらよいではないか。 役人は「など」好きだからあえて一つを隠すのか。わからない。


この一連の話を読んだつれあいが、「よっぽどこのメーリングリストに恨みがあるんじゃない」とのたもうた。 まさしく、あとから読むと気分のいいものではない。書きたかったことはまだあるが、 それは飛ばして先へ進む。

施策のパンフレットだかリーフレットだかを WWW で手に入れた。 その最初にある表を自分の手で HTML の表にしている。 さらにその表を、模造紙一枚分の紙(実はカレンダーの裏)に書き写している。 白紙の紙は広く見えたのに、書き写したあとの紙は多くの施策で被われ狭く見える。おまけに、 私が紙に書いた施策はまだ三分の一にも満たないというのに。先が思いやられる。

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