中小企業診断士受験勉強(1999年12月)

作成日:1999-12-08
最終更新日:

商品の命がけの跳躍

12/30に、「ブランド」という岩波新書を買った。ざっとみただけだが、「ブランドの命がけの跳躍」という、 妙にたいそうな文句が踊っていたので何のことかなと本文を少し詳しく読んでみた。 どうやら元ネタがあるようだった。マルクスの「商品の命がけの跳躍」というのがそれだ。これを読んで、 つい最近の忘年会を思い出した。
12/29は高校の卒業生の有志が集まって忘年会をした。その席で誰か(たぶんNさん)がこんなことを話した。
「これだけ一生懸命製品を作って、コストも削って、品質も高めてなんだかんだやっていっても、 店頭に並べば値崩れしたり、 売れなくなって店頭から姿を消したりする。なんだかやりきれない。」
私は次のように答えた。「そんなことをいっても、商品として一般消費者に認知されていること自体が 幸せなことで、贅沢な悩みだ。世の中には日の目を見ずに消えていった製品や、工業原料であるがために、 商品として一般消費者に認知されずに縁の下の力持ちとしてやっている製品もある。それを思えば悩むには値しない。」
Nさんは「私も昔は特定用途の特定コンシューマー向けに作っていた商品の企画を担当していたことがあって ...」と返して、その場はまるくおさまったようだ。
その翌日読んだ「ブランド」で、Nさんの嘆きはこのマルクスのことばなのかと得心がいった。
ちなみに、そのNさんの勤務先は、この「ブランド」の資料によれば、ブランドイメージのよい世界の企業 十傑に入ったただ一つの日本企業である。


忘年会

Aさんの主宰する掲示板で忘年会の話が出てきたので、22日に行って来た。 何人かの方々とお話することができたので楽しかった。おまけに今度はべろべろになることもなく、 正気で帰ってくることができた。こんなに正気ならもっと酔っておけばよかったと思ったが、 それをつれあいに伝えると「ばかなこといっているんじゃない」と一喝された。

	以下は個人的にお話した方々
	
	K1さん:学生さん。技術士補に合格された。現在修士過程にて計算数学専攻。
	私が数学セミナーをとっていたときの話をした。なんでもKさんは好きな小説(若草物語とか二人のロッテとか)
	を暗唱・朗読するのが趣味で、家族にはけむたがられているとか、漫画家を目指したけれど断念したので
	数学をやることにしたとか、なかなか外見から予想できない内容に驚いた。
	
	Nさん:たまたま勤務先が近くにある方どうしである。おまけに会社どうしの付き合いもあるらしい。
	高度情報処理技術者を受けたいのだが、年齢制限がじゃまして受けられないので悔しいといっていた。
	
	L/Rさん:最近東京にきたばかり。経営工学専攻で、以前から経営に関する資格や内容に関しては敏感だった
	という。大学の同僚もコンサルタント会社などが多く、いっちょやったろうかということだった。
	
	M1さん:今年二次合格。勉強は楽しくないと、とくり返していた。Mさんは何人かで勉強会を開いていたが、
	中にひとり、勉強会後の飲み会につきあわない奴がいたという。そいつはノイローゼになってしまったという。
	
	M2さん:私のホームページを見ていて「経営なんて何にもないから勉強するんだ」というセリフに感心したという。
	私はそんなセリフいったかなと思ったが、単に私が酔っぱらっているだけだった。上記の「」内の正確な文句は、
	もう忘れてしまったのだ。
	
	M3さん:瞳のきれいな青年。彼のページに書き込んだりしていろいろお邪魔している私に、
	元気なところを見せてくれた。
	
	Cさん:今回の幹事。今年二次合格。ちょくちょくCさんのページには書き込みをしている。私はCさんに
	「まったくCさんのせいでこんな本買わないといけなくなりましてね」といって「アナリシスパターン」という
	本を見せた。Cさんは私もといってUMLの本を見せてくれた。Cさんは勉強に余念がないし技術士ももっているし
	体力はあるしで感心する。
	
	Bさん:京都の出であるということで「最近京都というと日栄しか出てきませんな」と皮肉をいってみた。
	するとBさんは、いや京都はベンチャーの輩出する土地である、まず昔から島津製作所、ワコール、立石電機
	(現オムロン)があり、それから京セラ、ローム、村田製作所、任天堂などユニークな企業が
	めじろ押しである、と力説するのだった。
	それからBさんが学生社長をしたときの話などを一通り聞いた。
	その後で、Bさんが好きだという日下公人さんの意見を紹介してくれた。曰く、日下さんがいう
	なぜ商店街が衰退したかの理由はこうだ、うんぬん。
	私は日下さんの意見を聞いたり本を読んだりしたことがないので、まあ確かにそうだろうな程度の反応しか
	できなかった。
	
	Yさん:すでに診断士の資格をお持ちの方である。某メーリングリストでもいっしょだったり、
	システムアナリストの試験でばったりあったりで何かと縁がある。こんど一緒に本を書きましょうかと
	いっていたが、私には何も書くことがないからなあ。
	
	Gさん:診断士の商業・情報両部門を取られている。この集まりで勉強会はしないのか、と聞かれて
	そういえばしないですね、と答えた私はなんだったのだろう。私が企画するのもめんどくさいしなあ。
	
	A1さん、A2さん、K2さん、その他の方々とは話をしなかったが、まあいいでしょう。
	かなりの大人数になりましたね。


ダイレクトメール

はがきではらちが開かないとふんで、件の業者のWWWページから資料を請求することで、 住所変更の手続きを行った。今度は現在の住所で来た。ひとまず安心した。
さて、この資料を診断士関係の袋に放り込もうとして、その袋を探していると、なんと、すでに 現在の住所宛に来ているダイレクトメールが一通あったではないか。ということは、 私は二重管理されているのか?
詳しく調べればわかるだろうが、一つ言えるのは、現住所宛に来ているダイレクトメールには、 宛名のわきに管理番号として私が受験し(て落ち)た二次試験の受験番号が記されている。 旧住所で来たダイレクトメールはどうだったろうか。


続・魂を売る

ダイレクトメールの宛先が旧住所のまま来るので送り主の受験機関に住所の変更を伝えた、ということを 一週間前このページに書いた。その機関からきのうダイレクトメールがまた来た。相変わらず昔の住所のままであった。 おまけに、案内に書いてあったのは、一次試験合格を目指す講座であった。わたしは既に一次には合格しているのに。 なんということだろう。
もう、住所の変更にはがきは効かないことがわかった。今度は電子メールでやってみよう。 それでもだめなら電話をかける。
これだけだとネタがないので、この案内の文面を見て気が付いたことを書いておく。
「少数先鋭主義を貫く」ということばがある。これは、正しくは「少数精鋭主義」ではないだろうか。 先鋭(尖鋭)というのは、戦争のようなものに対して、鋭く攻め込む部隊のことである。


商店街を歩く

 近くの商店街の歳末大売出しのチラシが新聞の折込に入っていた。あまり使うこともなかった 商店街だったが,福引につられて行ってみた。
 この商店街は駅と旧国道との間にあり、縦断には歩いて5分もかからない。 商店街の旗を見ると「○×商店街事業協同組合」と書いてある。なるほど、 事業協同組合は、意外と身近なところにあるのだなと感心した。

 さて、この商店街で何を買おうか思案した。福引には2000円の買い物が必要である。 つれあいの提案で,花ならいいんじゃない、ということで花屋へ行った。 つれあいは疲れたといって家で休むことにしたので,私一人だった。 花など興味がないものの、花屋で物色した。

花屋へ行くと,店のおばさんが意外そうな顔をしていた。 私は一人で店頭を物色してみた。この時期だから、 店にはシクラメンが多い。 それから、何とかいうクリスマスツリーのようなものもある。 シクラメンの値段が700円のものと1800円のものとがあった。どこが違うのか 店の人に聞こうと思い,中に入っていったが誰も人影が見えなかった。 私におじけづいて篭ってしまったのだろうか。 急に買う気が失せ、その場を去った。

つれあいに「やる気のない花屋だな」と話すと、「気を利かして隠れたんじゃない」 と答えてくれた。そこらあたり、客商売は難しい。


魂を売る

2次の模範解答をもらうために各受験機関に受験番号を知らせた。このようにして魂を売ると、 当然のことながら各機関から鬼のようにダイレクトメールが来る。このうちの一社は、引っ越し前の住所に 送ってくるのだ。引っ越してから2回、今の住所に変更してもらえるようはがきで頼んだのだが、 未だに実行されていない。もう1回だけ、はがきで頼んでみよう。それでだめなら電話しよう。 電話してダメなら、こちらとしてはその機関に携わらないような方策を考えるしかない。

A さんの主宰する掲示板で、忘年会が企画されている。過去2回の飲み会ではおそるべき飲み方だったので 今回は参加すべきか迷ったのだが、不合格の憂さ晴らしのために参加することにした。

「企業診断」の12月号を読む。ある方の論文の結びを見ていたら、目が点になった。

「それにしても、これからの戦略のありかたを詰めれば詰めるほど、ソニー、本田に似てくるのは、なぜだろうか。」
何も特定の企業を出すことはないだろうに。経営とはそういうものかもしれないけれど。

自分が買っていない日経の記事を書くのもなんだが、書いておこう。
「まちおこし」の成功した滋賀県の長浜市で、市長選挙が行われた。「まちおこし」を推進してきた現職が 破れたのだそうだ。同じく、有名になった大分県の湯布院町でも、同様の事態が起きたという。分析はというと、 思い出せない。いい加減な私の記憶では、改革で活気のある町になっているのをうさん臭く思っていた住人が 多かったのではないか、ということである。もしこれが本当の理由だとすれば、さように改革は大変なのだ。
私自身もそうだ。明日が今日と同じならいいや、そう思っている。こんなことでは、中小企業診断士など、 合格したって勤まらないではないか。

2次試験の打ち上げで同席した K さんの掲示板によってみると、情報技術に関するアンケートというのがある。 いくつかキーワードを説明しろという。私が確実に答えられるキーワードは1つだけだった。 あとはうろ覚えだったり、全く聞いたことなかったりすることばだった。そのあと、少し恥ずかしく思って、 あることばについて勉強すべく、ある本を買った。それは秘密。


12/01(水曜日)

一週間ほど前に立てた計画を見直してみた。「企業診断」を買ったくらいで、ほとんど実行していない。困ったな。

まりんきょの学問所中小企業診断士の部屋


MARUYAMA Satosi