中小企業診断士受験勉強(1999年6月)

作成日:1999-01-08
最終更新日:

1999 6/27(Sun)

勉強90分。

きょうも労務管理をしないといけない。一応今日で模擬試験の復習は終わりである。 さて、今年の法規関係を整理しようとして、何か資料がないか調べてみた。 そういえば、週刊金曜日という雑誌を購読しているから以前の特集にあるかどうか調べてみた。 驚くべきことに、2年前から改正労働基準法とか、男女雇用機会均等法の特集があるではないか。 考えてみれば、法律案が通ってから施行されるまで2年ぐらいあるんだよな。

さて、これらの以前の特集をみてさらにびっくり、契約期間が一年から三年まで認められるとか、 このあいだ受けた模擬試験で問われていることはすでに出ている。まったく何を見ていたんだろう。 でも、2年前は中小企業診断士を受けるなんてこれっぽっちも考えていなかったのだから、 まあわからなくても仕方ない。 もう一度記事を拾い読みしておく。

それにしても、法律は必ず「改正」なのはどうみてもおかしい。もちろん、世の中を正しくしようとして いるのはわかるけれど、誰かにとっての正しいことは、別の誰かにとっては正しくないことだ。 それを今さら正しいというのも疲れる。

再度、神奈川県の労働基準署のホームページをダウンロードし、眺める。

1999 6/26(Sat)

勉強60分。労務管理の復習。

ひさしぶりに労働白書を眺める。つっついていけばおもしろそうなことがわかるだろう。 しかし、そんな悠長なことは考えていられない。

以前の職場では、「完全週休二日制」、いいかえれば、祝日のある週は土曜日8時間出勤であった。 当時新人だった私はそんな土曜日は年次有給休暇を早速使って休みにしていた。 まりんきょは土曜日必ず休むという噂もたった。怠け者ということなのだろうが、 わたしは北杜夫の意見に染まっていたから平気だった。

それから数年、職場にフレックスタイム制が導入された。私はまだ独身、早寝早起きが得意だったから、 7時には会社に来て研究論文を読み、3時30分には退社するという生活を一ヶ月続けていた。 ところが、そんなある日、帰り際で作業着を脱いでいると上司が血相を変えて怒鳴り込んで来た。 私に断わりなしに早く帰るとはどういうことだ、と。私はこれは会社の規則で決まっていることだから かまわないと答えた。上司は、自分との相談の上それが妥当だと判断しないといけないことだ、 怒った。私は面倒に思い、それならば定時で帰ります、といった。その後は定時の5時で帰るようにした。 これ以降、上司は帰宅時間のことで怒ることはなかった。

1999 6/25(Fri)

きょうは労務管理をしないといけない。

JIT(Just In Time)は日本のどこでもやっていることなのだ。 私の職場でもお客さんからいきなり電話がきて 「***を今日の5時までに見積もってよ」 なんて電話が平気でかかってくる。 担当の営業が出張だろうが病気だろうが関係ない。 仕様は曖昧なまま見積は進められていく。

自分もそうだが、なかなか計画が立てられない。 計画を立てたところで、実行できない。 実行したところで、成果を挙げたか、目標に到達したかを 計る指標がない。

うーむ。

仕事の能率を上げるためには、従業員の質の向上がかかせない。 また定型的作業ではムダをはぶきたい。

そこで、マニュアルの整備というのが出てくる。これは いつぞやの労務管理の試験に出たと記憶する。

私の現在の仕事はマニュアル作りと、それを守っていることを証明するための 記録の様式作りである。 そいでもって、私の職場の業種を考えると、これが大変なのだ。 職場の業種がどんなところかは想像してもらえればいい。 そんなに難しいことではない。 さて、こういう職場では勢いマニュアルの作成は難しい。 だいたい、文書に従ってものを作るという習慣がない。 勘と経験に頼ってしまう。

この話は前に書いたろうか、クローズアップ現代だったか、 某自動車会社で技能工の質の低下が問題視された。 そこで熟練工が非熟練工に技術を伝承すべく、その手だてとして マニュアルを作ることにしたという。 ところがいざマニュアルを書いてみるとなかなかできあがらない。 また書きにくい。結局頭の中にあることは全部出せないものらしい。 私が覚えている場面はこんなところだ。 はめあいがうまくいっていることを確認するのに、 挿入した部品をとりはずすときにスポッといい音がすれば合格だ、 しかし、それが書けない、というのである。 たしかに、いい音がする、というのは書けないよな。

一つの解消の手段として、最近読んだ本に挙げられていたのは、 「ビデオに収録する」というのだった。これは費用対効果が大きいらしい。 しかし、ビデオではだめな例というのもある。 これは仕事でもなんでもないのだけれど、沖縄のひめゆりの塔で 戦時体験を伝える方々が少なくなって、体力も続かなくなってきている、 ビデオで収録したものを訪問客に放映したが評判が悪く、 苦情が寄せられたという。

それから、マニュアルに頼るのを否定する方がいる。森林の研究者 で、「マニュアルを作ろう」とする若い学徒に対して、「対象は 生きているのだから、その都度自分の頭で考えないといけない。 マニュアルは役に立たない」と諭す方がいる。

そんなことを考えながら、"Fat and Robust"に対応しようとする 職場で「本当に質や生産性の向上につながるのだろうか」と 自問している。

1999 6/24

勉強時間30分!マーケティングの管理と診断を読む。
自在研究所を作ったことなどで有名な森政弘さんの本が好きで、よく買っていた。そのなかに、 「金をゴミにする方法」もあっていい、という一節があったのをいまでもよく覚えている。
私が中小企業診断士の勉強をしていると、「本当に金(となる材料)をゴミにしているな」とつくづく思う。
たとえば、きょうはこんなことを考えていた。一応上記の本を通勤電車の中でよんでいた。
こんな固い本は当然飽きる。そこで、隣のおっさんの新聞を覗いてみた。すると、 「挑戦者谷川九段、棋聖まであと一勝」
というリードが飛び込んで来た。その隣をとみると、
「居飛車穴熊の元祖、複数認める」
この話をするとややこしい。感想だけ言えば、「元祖は二人以上いいと裁判官が認めたのか」ということだった。

それと関連した将棋の話を思い出した。 プロ将棋で今流行している戦法があり、これは「後手8五飛戦法」と言われている。 この戦法を発明した棋士も、この戦法を広げた棋士も、別に有名な棋士ではないのだ。いわゆる「革新者」である。 これに火をつけた「オピニオン・リーダー」はだれなのだろう、と考えてみた。 広げた棋士(野月浩貴四段)なのだろうか、 それとも特定できないのではないだろうか(谷川九段、丸山八段、井上八段など)、うーん、そんなことを考えていた。 ちなみに、発明した棋士(中座真四段)は、この戦法を今は使っていないのがおもしろい。

付記:谷川九段は 1999 9月現在「棋聖」のタイトル保持者である。 また、中座四段は、現在自分の戦法である「後手8五飛戦法」を積極的に採用している。(1999 9/14記)

1999 6/23

勉強時間0分!

1999 6/22

勉強時間60分。
販売管理。

受験界というのがある。 中小企業診断士も受験界を形成している。 私は予備校にも行っていないし、通信教育を 受けてもいない。だから受験界は知らない。
さて、参考書を読んでいて思うのはそのような受験界の ことばである。 たとえば、 「インプット学習」と「アウトプット学習」。 わざわざ学習になんで横文字を使うのだろう。 人間をまるで機械のように扱っているかのようだ。
私ならばどういうかとつくづく考えた。結論は ありきたりだが、それぞれ「理解」と「表現」と いえるのではないか、ということだ。
それから「チャート」。これははるか昔、大学受験で 有名なある数学の参考書では使っていたことばだった。 このときの「チャート」は他の参考書でいう「鉄則」と 同じく、定型的な問題に対する解法の定石というべき ものをことばで表現したものであった。
一方、中小企業診断士の受験界の「チャート」は 体系図を指す。関連する用語を図式に書いて一枚の 紙に表現する。 これもいいのだろうが、チャートの作成では目的と結果を 履き違えないように注意しないといけないだろう。 結果として体系が頭の中にできあがっていればいいのだから。
それから、チャートの書き方なのだけれど、 上位概念と下位概念の関係をせっかくだから ただの線分ではなくてUML(Unified Modified Language, 統一模式化言語)で書いたチャートを見たい気がします。 自分では書けません。

1999 6/21

生産情報システム

1999 6/20

勉強時間60分。
生産情報システム。
きょう旧知のDさんと会った。マテウッツィというテナーのおっさんのリサイタルに連れていってくれたのだ。
Dさんからいろいろ励ましを受けた。
それとは別に、いろいろなシステムの話をしてくれた。これについては内緒。 職場の中をいろいろ取り持つのは大変だと言うことがわかった。

1999 6/19

勉強時間120分。
経済的知識。

中小企業診断士を目指して勉強している方々は、ふだんのささいな現象や行動もすべて診断士の 勉強のために利用しているようである。さすがだと思う。
わたしもそうありたいと努力し、事実そうなっていたときもあった。 しかし今は、中小企業診断士の勉強をしていることが、逆に別の興味を呼び起こしてしまうようになった。 たとえば「牛の牛肉」のような誤植を見つけることとか、「ポジショニング」を思い出して昔のバカな行いを 思い出してしまうこととか。

1999 6/18

勉強時間0分。
反省。
このあいだの模擬試験に出て、見事あたった「ポジショニング」ということばには、思い入れがある。
学生時代はサークルで大食い、早食いを競い合っていた。よく行ったのが回転寿司屋だった。 で、30分間に何皿も食おうとすると、食べられるネタが回ってくるのを待っているだけでは、 食べられる量が限られてしまう。そこで、椅子に腰掛ける場所を板前さんが座っているすぐ前にしておくことが 大事だった。こうしておけば、板前さんが作った寿司の皿をすぐにとることができる。この椅子席の位置取りを 誰が名付けたか「ポジショニング」と呼んでいた。
その回転寿司は、この間模擬試験を受けたビル、すなわち私がサークルでよく通った楽譜屋があったビルから 歩いて1分のところに今もある。

1999 6/17

勉強時間30分。
財務管理。
時事問題が出る出ないにかかわらず、合格点がもらえるのかどうかはなはだ心配である。

1999 6/16

勉強時間30分。
財務管理。
きょう日本応用数理学会の雑誌が送られて来た。テーマは「待ち行列の数理」である。
何を隠そう、私は日本応用数理学会と人工知能学会の会員である。 日本応用数理学会には3rd authorで投稿したことが一度あるだけであり、 人工知能学会にいたっては投稿も発言したこともない、 いわゆるROMである。金もかかる。 しかし、頭はないが金は少しあるので科学技術の分野にこんなことでも貢献したい、 という気持ちからどちらも5年前から会費を払っている。
ちなみに、送られた雑誌は当然学問の雑誌である故、M/M/1などはお呼びでないようだ。
なお、模擬試験に出た「データベースからの知識発見(Knowledge Discovery in Database, KDD)は、 すでに人工知能学会の3年前の特集で取り上げられていた。にもかかわらずKDDということばは全く思い浮かばなかった。 あああ。

1999 6/15

勉強時間30分。
財務管理。
(18):ビジネスゼミナール企業財務入門、日本経済新聞社
をひさしぶりに読む。まあ、これだけ分厚い本は調べるために使うのが正しいだろう。

1999 6/14

勉強時間30分。
経営基本管理。
ゼミナール経営学入門、日本経済新聞社
をひさしぶりに読む。まあ、これだけ分厚い本は調べるために使うのが正しいだろう。

1999 6/13

勉強時間120分。
中小企業白書対策。

広島からの新幹線で眠りながらH11年度の中小企業白書を眺める。
"VANネットワーク"とあるので笑った。「牛の牛肉」である。
なお、今日の中国新聞に(広島で朝を迎えたのだ)、政府の白書の中で、 中小企業白書は3万5千部とよく売れている、という記事があった。

それから一週間前に受けた模擬試験の解説集を眺める。

1999 6/12

勉強時間120分。
中小企業白書対策。

広島への新幹線で眠りながらH11年度の中小企業白書を眺める。
それから一週間前に受けた模擬試験の解説集を眺める。
「内外価格差」は、山根さんの中小企業対策本に出ていたんだな。

1999 6/11

勉強時間60分。
経済的知識。

1999 6/10

勉強時間60分。
経済的知識。

1999 6/9

勉強時間60分。
経済的知識。

1999 6/8

勉強時間60分。
経済的知識。

1999 6/7

勉強時間60分。
中小企業白書対策。

一次試験の受験票が来ていた。わざわざ電卓の大きさにケチをつけていた。だから官僚は困る。 俺が買ったのは大きいものだ。それを使って本番を受けるから、覚悟しておけ。 だけれど、何か言われて取り上げられるのも困るから、小振りの問題無さそうなのも用意しておこう。

1999 6/6

勉強時間400分。
試験+勉強。

今日はわけあって親の家から試験会場に出向いた。30分前についたが、すでにエレベーターは満員であった。
最初の試験は凄惨生産情報システム。
休み時間のロビーは煙がひどい。
次は販売管理なのだが、難しい。
昼飯はビビンパ。牛丼屋のような面構えだったが、おいしかった。私が入ってからやはり同じ試験者と思しき 人たちがぞろぞろと入っていった。
午後から労務管理、全く知らない。30分で答を埋めて、あとの40分寝ていた。
最後は情報技術に関する基礎的知識。本番は免除にするのだが、まあもったいないから受けることにしたのだ。 BASICなんて今さら思い、仕方なく埋めていった。本当は30分で出る予定だったが、つい気合いが入って しまい、40分かかった。解答集をもらい、あとは夜の用事の場所に一目散に向かった。

1999 6/5

勉強時間400分。
試験+勉強

試験会場には40分前についた。なんと、学生時代によく通っていた楽譜屋と同じビルであった。
中に入って受験者を見渡す。試験会場は全部で50人ほと、 私より年下か私より年上で(トートロジーのようですが、そうではない)、 私と同時代の人は少数だった。 さて、最初の試験。
ええと情報知識なのだが、いきなりつまずく。 それにしても隣のとっつぁん坊やが、問題用紙が配られてから開始の合図があるまで、 一生懸命「眼光紙背に徹す」、すなわち 「問題文を透かして読み取ろうとする」視線だったのには懐かしさを感じた。
次に経営基本管理なのだが、またわからない。 おい、そこの君、問題用紙が配られてからもノートにかじり付くのはいけないな。
昼休みに楽譜屋に行く。かつては地下一杯に楽譜、楽書があったのだが、今では地下が閉鎖され、2階に 他の楽器といっしょになって半分程の扱いになっていた。こういうところにも不況の影響があるのだなと しんみりした気持ちになった。当然、何も買わなかった。
昼飯は近くの中華料理屋へいく。同じ試験を受けていたと思しき若い男が二人いた。そのうちの一人が 曰く「やっぱりこう、モチベーションがないと燃えないな、たとえば賞金が出るとか。」

このばかもん!

まったく金目当てなんて、モチベーションが恥ずかしいぞ。 バッハのインベンションをマスターしてから出直してこい。
なんていったものの、午後からの財務管理、これまた惨敗。あのー、そこの人、本番中にお茶を飲むのは 止めないといけないのではないかな。
経営情報管理、これまただめだな。
なお、特筆すべきことがある。公式を導けたのである。 経営情報管理で経済的発注点の問題が出た。公式が全く思い出せなかったので仕方なく微分を用いて 答を出した。ついでに次元解析まで行なって妥当性を確かめた。一応物理はやっていたということか。

1999 6/4

勉強時間30分。
短答問題集。

翌日、翌々日は模擬試験。この土日はいろいろな用事が押し寄せたが、 この模擬試験と2つのみに絞ってこなすことにした。
ニュースで東邦生命がなんとかかんとかといって、貸倒引当金がどうのこうのといっていたが、 これは評価性だっけ、負債性だっけと悩んでいた。どうしよう。
MDプレーヤーの出荷台数がカセットプレーヤーのそれを越えたとのこと。 私も連れ合いももっていない。買いたいなと思うが、私達はどうも世の中から遅れている。 いわゆる「遅滞者」であろう。どうするのだろう。

中小企業白書H11版を買う。2000円+税と前年度より安い。2色刷りを止めたこととページ数が 減ったことが大きいのだろう。
いろいろなところで多変量解析を行なって、t値を出しているが、もう古い。AICを使え、AICを。

1999 6/3

勉強時間30分。
短答問題集。

1999 6/2

勉強時間30分。
短答問題集。

1999 6/1

勉強時間30分。
短答問題集。

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MARUYAMA Satosi