伊豆大島の椿姫:RMC 東京ニュースを読む(2011 年 2 月) |
作成日: 2009-12-30 最終更新日: |
<オペラ「椿姫」、椿のふるさと伊豆大島で花と咲く>と題された見聞録を読んだ。 副題が―中小企業のメセナ&サステナビリティ&CSRの実践事例―とあり、どこまでが本当なのだろうかと疑いながら読むことにした。
「椿姫」とは、ヴェルディ作曲の有名なオペラである。これを、椿を名産とする伊豆大島で上演した、 というのがこの見聞録である。上演といっても、いわゆる通常のオペラではない。歌手こそプロのオペラ歌手であるものの、 オーケストラではなくピアノ、屋内ではなく屋外、そして合唱団は大島町民合唱団なのだ。
この見聞録からは次のことも学んだ。 この上演の主催は公の機関ではなく、一私企業が主催しているということ、この企業の椿油は国内産のヤブツバキ種によるものだということだ。 現在日本で流通している多くの椿油は安価で大量調達可能な中国産のサザンカ種によるものだそうだ。そして、 五百年前に日本原産のヤブツバキの種がヨーロッパに伝わり、貴族に愛されたという文化の結実が「椿姫」であるということだ。
俺の感想は、屋外のコンサートというのがいいではないか。それに、町民が参加する合唱も楽しげだ。 別のオペラの名前を借りれば、田舎の騎士道(カヴァレリア・ルスティカーナ)だ。
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