B 級グルメが好き:RMC 東京ニュースを読む(2010 年 11 月)

作成日: 2009-12-30
最終更新日:

B級グルメの価値

「B級グルメに価値はあるのか」と前号の感想で問うたのだが、 実は食べたい。 ただ、有名になってしまうとそれを食べたいという気持ちが失せてしまう。

たとえば、この号で紹介されているのが全国の「B級ご当地グルメ」で、 なんと 43 万 5 千人も来ているのだ。 ちょっと困った。こういうのを食傷というのかな。

別の日に埼玉県内の B 級グルメが行なわれた。 このとき私は最寄り駅を通る電車に載ったのだが、その駅で降りた人の数が多かったのには驚いた。 とはいえ、私も行きたいと思っていたから気持ちはわかる。

では、どんなものが B 級グルメなのだろうか。 地域性は必要なのだろうか。そこから考えてみたい。

私の考えでは、B 級グルメの特徴は次のとおりである。

もう少し考察を進めようとしたが、気力がなくなった。 ただ気になるのは、「すべての芸術は洗練に進む」ということばである。 日本の伝統芸能である歌舞伎も、 最初は普通のお楽しみだった劇がいつの間にかプロが演じる劇となった。 それがこの B 級グルメにもあてはまるのではないか、と思う。 言い換えれば、B 級グルメも次第に A 級に進化する、あるいは移行するような気がする。 たとえば、広島風お好み焼きを考えよう。 私はどこのでも、普通にうまければいいと考えている。 しかし、通の人たちは「あまりヘラで押してはいけない」「いや押したほうがおいしい」 などの薀蓄を傾けたがる。 もし、どんどんうまくなってしまったら、高くなってしまうのではないか。 これはいいのだろうか(2010-12-30)

小売の輪の理論

販売管理で「小売の輪の理論」がある。 安値を武器にして参入した企業は徐々に高品質・高価格に移行する その後別の企業が安値を武器にして参入し、以下同文、 という輪廻を表すことばである。 考えてみれば、江戸前の握り寿司などは最初手軽な屋台料理として庶民にもてはやされた。 その後洗練をたどってミシュランの三ツ星にまでなる店も出てきた。 その一方で回転寿司や立ち食い寿司のような安価な寿司もある。 もっとも、ミシュランを絶対視しているわけではない。

B 級グルメの心配はもう一つある。濃い味だったり油を使ったりで、 健康に悪影響を与えないかということだ。 これに対しては、そう頻繁に食べるものでもないので、問題ないだろう。

ということを考えるのは楽しい。今度、B 級グルメが食べられるのはいつだろうか。 どこへ行こうか(2010-12-30)。

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MARUYAMA Satosi