日本の旅:RMC 東京ニュースを読む(2009年7月)

作成日: 2009-12-03
最終更新日:

旅フェア

概要と課題

旅フェアという日本観光博覧祭があることを、ある人の記事で初めて知った。 旅フェアの概要を記事から抜粋すると次のようである。少し手を加えた。

こうしてみると、県マニアである私の心をくすぐる内容である。

ところが、私はこの催しを知らなかった。 記事には「PR不足の感がぬぐえません」とあり、私もその通りだと思う。 新聞、テレビ、ラジオなどのPRはしたのだろうか。 インターネットのバナー、電車、バスの中吊りも効果的だろう。

大河ドラマと私

記事の著者によれば、大河ドラマ「天地人」にちなんだブースが多かった、という。 そんなに大河ドラマが影響力を持っているとは知らなかった。 確かに、私の知人は大河ドラマを見ていて、その場所に行っているようだ。 また、つれあいと私が2009年11月に行った長崎でも、坂本竜馬にちなんだ宣伝を盛んにしていた。 これも、2010年の大河ドラマ「坂の上の雲」の主人公だからである。 長崎は竜馬の生まれの地ではないが、何年か長崎にいてさかんに活動していたらしい。 それで宣伝をしている。

私は歴史に興味がないので大河ドラマも見ないし、長崎で坂本竜馬ゆかりの地は全く見なかった。 かろうじて帰りの便を飛行場で待っているときに、みやげ物屋の前に張ってある坂本竜馬の年譜が衝立に張ってあったのが目に止まった。 これを時間つぶしで見ていたら面白くずっと読んでいたら、 みやげ物屋の人から声をかけられそうになったので途中で読むのをやめて退散したのだった。

負の遺産の活用

著者は、広告宣伝のほか、産業観光のアピール、外国人の視点からの企画を課題に挙げている。 私も同感である。

私からの提言は、負の遺産の活用である。 負の遺産とは、戦争、公害など、世界の平和や環境を乱した行為の結果生じた遺産を指している。 広島や長崎などの原爆被災地の負の遺産は活用されている。ただし、活用ということばには語弊があるかもしれない。 しかし、その他の地の観光の観点からの宣伝や整備はほとんど行なわれていない。

被害者のことを考えて積極的に広告宣伝するものではない、という意見もあろう。 また関連して、被害を補償する側の立場を考えろ、という主張にも一理ある。 しかし、言葉は悪いが、観光のためであれば、そこにあるものは親でも使え、である。 私が行った負の遺産の場所以外にも、多くの場所があるだろう。 大河ドラマゆかりの地をお目当てに行く人は多数派だろうが、 負の遺産を探しに行く人は少数派であり、従って投資対効果も少ないかもしれない。 しかし、行った人にとっては確実に強烈な印象を残すものであり、 それこそ旅の面白さでもある。( 2009-12-06 )

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MARUYAMA Satosi