RMC 東京ニュースを読む(2005年2月)

作成日: 2005-02-20
最終更新日:

注文の多いパン屋

パン屋に関するあるエピソードが紹介されている。 こだわりのパン屋と雑誌で紹介されて、4500通もの注文が入ってしまった。 パン屋社長はお礼方々「最長で賞品を発送できるのは1年半後になるかもしれない」 と現状を綴ったはがきを送った。これを見て注文を取りやめた人は50人に満たず、 逆に励ましの手紙をもらった。結果として1年半待たないとパンが買えない店と評判になった。

なかなか信じがたい話であるが、食べ物は安心して食べられるものでなくてはならない、 という社長の思いがお客さんに伝わっているという事例なのだろう。

約束

約束事を果たさない人間についての随想である。 約束事を果たさない人間は、偉くなると用事が多くなり、 大事に扱うべき対象といいかげんに扱ってよい対象を選別するからと著者は推察している。

私の考えでは、対象の重要度や緊急度を割り当てておくことは当然のことである。 私も会議を待つ場で「偉い人ほど後で来る」といって皆を笑わせたこともあるし、 偉い人から会議を急に取り消された経験もある。とはいうものの、 偉い人は会議を遅らせたり取り消したりするのは当然だ、と私は考えているのではない。 その判断が適切なのかが問題である。

たとえば、定期的に催される日程が確定している会議がある。その会議で急に 「客先でトラブルが発生した。対応が必要なため欠席する」という連絡が入ったとする。 その担当者は正しい行動をしたといえるだろうか。会議が「トラブル撲滅対策会議」であったらどうだろうか。 なかなかの皮肉である。

かくいう私は、約束事を100%果たしているとはいえない。しかし、 地位が上だからということで人を待たせたことはない。なぜなら私は偉くないからで、 地位にまかせて約束事を果たさなくなってしまわないよう、偉くならないようにしているのだ。

別に言行一致している必要はない、というのが大人の考えなのだろう。 現に、精神修養の大切さを説く人が、 パーティーのときに吸いさしのタバコをずっと持っていることがあった。 その人は灰が落ちそうになっていても気づかずそのままにしているのだった。

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MARUYAMA Satosi