RMC 東京ニュースを読む(2004年10月) |
作成日: 2004-10-03 最終更新日: |
著者の主張を段落毎に要約すると次のようになる。
わたしも考えてみた。以下述べる。
まず、表題の意味「この種議論」の「この種」とは何か。指し示すものが不明である。 本文を読んでみるとむしろ「隙だらけの主張を反面教師にしよう」という表題が合うだろう。
教員の言がよくわからない。 「家計のリストラを促し生活水準を低下させること」が利益の更なる増大につながるのだろうか。 ふつう、家計をリストラすれば(単純に倹約の意味にとる)、支出は少なくなる。企業の売上高は落ちる。 そうすれば利益はむしろ減少するのではないか。
著者の主張もよくわからない。利益を上げることで租税を負担し、というのはもっともである。 しかし、それが成り立たない例もある。ある企業は、外国に輸出される特定の商品だという理由で、 いったん払った消費税を税務署から全額還付してもらっている。これ自体は合法的である。 しかし、この事実を知れば、「利益を上げることで租税を負担し地域を支えている」という主張には、意味がなくなる。
また、雇用機会も創出している、という。しかし、これは順序が逆である。 雇用の機会を奪うことで利益を創出しているというのが事実である。利益を上げたある企業は、 人をどれだけまで減らすことができるかを、システム化している。
発展を目指すのは企業の健全な姿かどうか、現在では疑問がある。少なくとも、 すべての企業が量的規模の拡大を目指すのは、健全な競争社会とはいえない。
生活水準を低下させることが、やっかみだと非難するが、その論拠はわからない。
低劣、論理性もない、感情論、「ものいえば唇寒し」の典型例、と畳み掛けるこれらのことばは、 論理の不整合を指摘し、正すという方向にはなっていない。
このように書いてきて、「ものいえば唇寒し」がここの教員のことを指すのか、著者のことを指すのか、 私のことを指すのかがわからなくなってきた。賢明な読者の御判断を乞う。(2004-10-03)
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