RMC 東京ニュースを読む(2004年4月) |
作成日: 2004-03-31 最終更新日: |
著者は、五年日記をつける者に対して、 仮に現在の時点で「偽者」であっても、五年日記に感動を残しながら「本者」らしく日々実践を重ねれば、 「本者」に近くなるのではないかと問いかけている。
すごい題名である。私もいかさま五年日記をつけているので、ドキリとするのだ。 ここでの「偽者」とは、日記をつけている自分のことを指しているのではないか。 なお、私のいかさま五年日記は、 まりんきょの部屋から辿れる。
この言い方を見て、私は高校時代の漢文の時間、教師から言われた話を思い出した。 「君子」というのは、本物の君子だけでなく、 実は「君子を目指して日々克己する者」のことも「君子」と呼ぶことができる、 というのである。
しかし私のは、五年日記が偽物、人間も偽者、日記に書くべき内容も感動がない、 という三重苦である。読者の皆さんは、私の日記を反面教師とされたい。
中小企業診断協会東京支部では、独自の事業として2002年度から商店街を支援している。 その内容の概要と事例について、支会毎に記述されている。 残念ながら私がよく知っている商店街はなかった。しかし、子細に見ると興味ある内容も多い。 そのいくつかを紹介する。ただし、固有名詞は出さないでおく。
ある支会が取り上げたのは、路上弁当販売問題である。 弁当を路上で販売する業者が多く、地元の飲食店街の売上が激減して大変困っているという。 問題は、地元の飲食店街は税金や店賃という形で区に貢献しているが、 区外からの路上販売はそのような負担をしていない、という不公平性にある。 これらの問題は難しく、一筋縄では行かないというのが共通認識である。 商店街の飲食店が路上弁当販売を始めるという計画を立てたが、 採算点に達するためにはある程度の数量の売り上げを確保しなければならず、 そのための人件費、労力を考えると実施には踏み切れていないということだ。
私の勤務先近くでも、一時期路上販売があったが、しばらくしてなくなってしまった。 無許可の販売の場合は保健所が立ち退きを要請するということなので、これが理由ではないかと思われる。 しかし、上記の例は、許可は受けているのだろう。 商店主から見れば問題であっても、客から見れば好きな場所で、安価に、即座に食べられる弁当の魅力は大きい。 それが問題の根を深くしているのだと思う。
つれあいにこの問題を話したところ、「近くのビルまで御用聞きに行って、 予約をとって、配達したらいいんじゃない」 ということだった。この方策は、事業には書いていなかった。できるかどうかはわからないが、 地元の利を生かしていると思う。労力の問題はあろうが、一工夫できるのではないか。
私の考えでは、本当に食堂で食べる雰囲気がこれらの店にあるのだろうかということだ。 私は一ヶ月に一度、職場近くの食堂を探検して入るのだが、 落ち付きそうなところはたいてい常連客がいて、これらの客がタバコの煙をもくもくとあげるので、 やはりこんな店に入らなければ良かったと後悔するだけになってしまう。 店の雰囲気、たとえば禁煙を徹底して内装をすっきりしたものにするなどの工夫も必要だと思う。 とはいえ、その店を見たわけではないので、既にそれらの対策をしているなら、大変であろう。 (2004-04-03)
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