RMC 東京ニュースを読む(2003年2月) |
作成日: 2003-03-16 最終更新日: |
国際部におられる著者が、現在のタイの留学事情を述べている。そして、 アジアに相手にされなくなった日本の状態を、英語教育の「失われた40年」としてまとめている。
著者は、「カム、カム、エブリボディー」のラジオ番組を例にだし、 「これを改良して続けていたならば日本人の話す英語力はどうなっていたのかと思う」と述べている。
ここからは私見である。まず、「カム、カム、エブリボディー」は優れた語学番組だったのではないか。 私は聞いたことはない。しかし、英語教育で有名な田崎清忠さんが英語への道を目指したきっかけが、 この「カムカム英語」だった。田崎さんによれば、講師の平川唯一さんはきれいな英語で講義したという。 その後も、NHK ではテレビ・ラジオとも語学番組が続いている。質は悪くないと思うのだ。
日本人の英語が上達しなかったのは、社会で英語が必要な機会はめったになかったからだという。これが、 著者の意見だ。これは、国全体の国際化の遅れであるという。なるほど、 社会で英語を必要とする日本人は、少なかったはずだ。 では、そのとき、日本が国際化していればよかったのだろうか。 国際化する余裕など、なかったというのが事実ではないか。 そして、今は交通手段も発達したから、違う国の人たちと交流しなければいけなくなった。 今から慣れなければならない。これは確かだ。
そして、私はいつもいっているのだけれど、国際化するということと英語を学び使うことは、本当に一致するのだろうか。 私は悩んでいる。アジアの人たちどうしで、自分達のことばを使えず、英語を使わなければならないのは、 わたしにはつらい。しかし、エスペラントを使うこともできないのだ。それは、 私がエスペラントをまだ十分知らないこともあるのだけれど、むこうがエスペラントという、 民際語があること自体を知らないことが多いからだ。
私にとっての国際化とは、自国・他国をとわず、 まずエスペラントという民族中立に近いことばがあることを知ってもらうことである。 道のりは長いが、ここから始めなければと思う。
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