ITとコスト:企業診断ニュースを読む(2009年 8 月)

作成日: 2009-12-26
最終更新日:

経営とITの関係

低コストITについて、2009年2月の雑誌「企業診断」に記事があり、 この工夫には感心した。 そこで、今回の特集を読んでみた。

まず、経営とITの関係をどう捉えるか、改めて問いを突きつけられた。 「経営はITそのもの」という考え方と、「ITは経営の道具」という考え方は、どちらが正しいか。 私は後者の立場で考えていたが、どうもそうではないらしい。 道具を超えるものと考えたとき、それはどういうものか、もっと私が考える必要がある。

Google Apps とは

Google は誰もが知るITの会社で、検索が速いWEBサイトを提供している、 というのが大方の認識である。私もそうである。 さて、ある記事で GoogleApps という単語が出てきた。ところが、 この GoogleApps についての説明がない。私が調べてみた。 Google Apps (正式には Google と Apps にスペースが入る)は、 ビジネス向けのサービスであり、メール、カレンダー、ワープロソフト、表計算ソフトなどを Web 上で、独自ドメインかつ有料のサービスとして使えるというのが特徴である。 これを説明して欲しかった。

今後の動向

クラウドコンピューティングは水道インフラのようなものという解説がある。 その通りだとは思うが、その喩えでいけば、水道の水が飲むのが怖くて、 あるいは水道の水よりおいしいと信じてミネラルウォーターを買う人もいる。 どのようなときに水道を使うのか、ミネラルウォーターを使うのかを考える必要があると私は思う (トイレで汚物を流すときにミネラルウォーターを使う人はいないだろう)。

また、クラウド型サービスの利用の注意点として、個人情報保護法に該当するデータの保存は避けたほうがよい、 とある。これもその通りであるが、少し前で、Google Apps をある医院で使っているという。 その意味では、病歴などの個人情報は、Google Apps を使うべきではないが、 そのときはどうするのかよりよい方策が求められる。 また、使う側には安全に対する管理が求められることは従来とは変わりない。


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MARUYAMA Satosi