企業診断ニュースを読む(2004年5月)

特集＜最新動向＞NPOの評価と支援

いくつかNPOについて知ることができたので、箇条書きに記す。

• NPOとはNon Profit Orgnization (非営利組織)の略である。法人、非法人どちらでもよい。
• NPO法人は2004年2月29日現在、15578件ある。うち、内閣府所轄が1418件、残りは都道府県認証である。
• 内閣府所轄のNPOのうち5法人が認証を取り消された。2件は法令違反、残りは3年以上にわたる事業報告書未提出。
• 上記の他、悪質NPOが存在する。特定宗教の布教活動、通信販売セミナー等営利目的の活動、 生活保護者の保護費の詐取など。
• 休眠NPO、名前だけのNPOも多い。自治体の担当者、有識者とも、実際に活動をしているのは届け出の半分という印象をもっている。

さて、NPOの課題として、資金の調達、人材の確保がもっとも多い。ついで、活動場所の確保、 情報の活用が上がっている。これらは奇しくも、ヒト・モノ・カネ・情報という、経営の資源に関する課題であり、 これら経営課題の解決には中小企業診断士の力が求められている、といっている。

ところで、NPO に対して抜き難い不信感を抱く人も少なくない。悪質NPOに騙された人なら当然のことだが、 そうでない場合もある。 某氏は、NPO と聞いただけで虫酸が走るという。理由を聞いてみると、あるNPOに所属していた人が嫌いだから、 というそれだけの理由である。 さすがに、これは行き過ぎだろう。しかし、NPOという名前はイメージが先行している感があった。 きっと氏の印象はその反動であろう。NPOが悪く見られることのないよう、イメージによりかからず、 地道にNPO活動を進めて行く必要があるだろう。

課題の解決の有効な手段として、診断士などのコンサルテーションを受けることのがいいだろう。 また、その前に、効果や効率を測定し、評価することもいいだろう。自己点検システムという名前などで、 自己評価の項目一覧が各所から入手できる。

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