企業診断ニュースを読む(2003年7月)

作成日: 2003-07-03
最終更新日:

シリーズ特集 中小企業の業種別のエコ活動/環境用語 第10回 運輸業

運輸業の環境問題は、主にトラック輸送に関連する問題が主体であると述べられている。 なるほどと思う。私達の普段の生活でものを手に入れるとき、 産地からどのようにしてものが来るかを考えると、ほとんどがトラックだろう。 事例をもとに考えてみたい。

一般貨物トラック運送業のA社では、エコドライブ推進、最適配送経路の確保、 環境法規制への対応が述べられている。エコドライブによって、燃費10%削減を実現しているとは立派なものだ。 エコドライブの中に、アイドリング・ストップの励行がある。アイドリング・ストップを行なっている車は、 私はまだ数えるほどしか見たことがない。しかし、燃費が向上するのであれば、いいことではないか。 アイドリング・ストップを行なわないトラックを見たら、 そのトラックの荷主の商品を買わないことにしよう。

梱包業のB社の場合では、梱包に木製パレットを使っている。木製パレットの利点は、 金属製、プラスチック製、紙製に比べて、 補修が容易であることとリサイクルにある、といっている。リサイクルのどんな点が優れているのか、 知りたいところだ。補修は広義のリサイクルの一部であるとすると、他にどんなリサイクルができるのだろうか。 粉砕して原料に使うのだろうかと考えて調べてみた。木製パレットについて記述されているページ (http://www.tarutani.co.jp/seihin/pale/pale_kiso.htm)を見ると、 「チップにして段ボール原紙等に再利用します」とあるから、それなりに役に立っているのかもしれない。 一つ利口になった。なお他にも、耐久性、価格からの比較はあるだろう。

2つの事例の後に、用語が解説されている。「モーダルシフト」という用語が紹介されている。 トラックが主流となっている貨物輸送を船舶、鉄道などの大量輸送機関に切り替えることをいうそうだ。 私はこのモーダルシフトに期待している。 ついでに多品種少量配送ということであれば、自転車にももっと注目していいのではないか。

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MARUYAMA Satosi