大災害から会社を守る:企業診断を読む(2011年 8 月号)

作成日:2011-10-08
最終更新日:

リスクマネジメント研究会の執筆

私が所属している、中小企業診断協会東京支部リスクマネジメント研究会 (hompage2.nifty.com)の有志にて、 大災害から会社を守る(www.doyukan.co.jp)というテーマのもとに本誌に寄稿している。 興味のあるかたは参照されたい。執筆者と表題は次の通りである。私も一つ原稿を寄せている。

大災害から会社を守る ――― 東日本大震災の教訓を踏まえて

危機管理の基本的な考え方―― リスクに備え,リスクを活かす
中小企業診断士 岡正煕

サプライチェーンの課題―― サプライチェーンの寸断にどう対処するか
中小企業診断士 佐々比呂之

ライフライン復旧までの対応―― 過剰な悲観・楽観に陥らないために
中小企業診断士 丸山 智

ヒトに関する危機管理―― 安全確保と帰宅困難者対策
中小企業診断士 大塚 照

中小企業のBCP ―― 取組み状況と策定・運用のポイント
中小企業診断士 高原清光

本誌は私のもとに1部残がある。希望者がいれば提供できますのでご一報ください。メールアドレスは下記の通りです。


ピーク時の電力不足を解消する政策

この雑誌には、中小企業診断士第一次試験の受験者用に問題集が毎回掲載されている。 わたしはあまりここを見ないのだが、経済学のところを見てみると、<電気料金施策>とあったので目を引いた。 問題の体裁としては、ピーク時の電力不足を解消する政策の選択肢が5問あり、この中から誤ったものを選択するというものである。 たとえば選択肢のアは次の通りである。

ア 電力に対する需要の価格弾力性が小さければ,電気料金の値上げは有効である。

まず問題文で目を引いたのは、価格弾力性ということばである。 弾力性といえばサポータか靴下かというほど私は経済学に自信がないが、 需要の価格弾力性とは、価格弾力価格の変化率に対する需要の変化率を指す。 (どうやら、価格弾力性をという場合には、「需要の」とか「供給の」とか言わないといけないようだ。 私は、イメージ的に価格弾力性をグラフの傾きとしてとらえていた。 ある価格における需要の価格弾力性が低いとは、グラフの傾きがゆるやか、すなわち水平に近いことだろう。 そうすると、いくら使っても価格はそれほど上昇しないので、抑止力にはならない。以上でアは誤り、 ということになる。

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MARUYAMA Satosi