単語のこと:企業診断を読む(2009年9月号)

作成日:2009-11-29
最終更新日:

単語は難しい

中小企業診断士取得を目指していた頃は、毎日のようにその都度ホームページに日記を書いていた。 文章を書くのは好きだったが、うまくまとめて、他人にわかるように書くというのが大変なことがそのうちわかってきた。 そのとき初めて気付くなよ、という声が聞こえてくるが、残念ながら認識が遅すぎた。 今では日記を含めてホームページの更新頻度も少なくなり、自分でも意欲が衰えてきたことがわかる。 この「企業診断を読む」も、月によって抜けが多くなってきたのだ。

さて、この雑誌に掲載されているマンガで、こんな単語の誤用が取り上げられていた。
「~である。しいては今後~」

これが誤用だとはすぐには気が付かなかった。「ひ」と「し」を間違える癖のある人だろうな、 と思ったほどだった。マンガには、この場合、と注記して次の通り指摘している。

私の認識では、「強いては」(しいては)は「強制させて」の意味であり、「延いては」(ひいては)「従って、更に」 の意味だと解している。特に前者は、否定的な文と共に使われるのが普通だろう。
例:親の欲目だけで子供に稽古事を強いてはいけない。
また後者は、想定されていた状態や傾向が今後も続くと予想されるとき、 その予想による結果を述べるとき(たいていは望ましくない結果)に用いるはずだ。 なお、「ひいては」に「延いては」という漢字を充てることは知らなかった。

上記の認識を WEB で確かめた。「延いては」については、望ましい結果にも、また中立的な結果にも使えることがわかった。 置き換えるとすれば、「その結果」が一番適当だろう。 この混交については、 「ひいては」と「しいては」のどちらが正しいのでしょうか? - 教えて!goo(oshiete1.goo.ne.jp) にある。

単語は難しい。そして、単語を生かすための文章も難しい。

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MARUYAMA Satosi